噂は本当でしょうか?
目次
メンデルスゾーン、意外と低い評価があったりするんですよね
音楽に奥行きがなくて表面的だ 薄っぺら
どうしてこんな噂が立つのか検証してみたいと思うんです
メンデルスゾーン 結婚行進曲 / 小澤征爾 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (1992)
有名なものをあげるとこの結婚行進曲
ほかにも少しみてみましょう
さて、この曲はうすっぺらに聞こえますでしょうか。
わたしにはそんな風には思えない。
ロマン派音楽の耳に心地よいメロディーだと認識。
どうして噂がたってしまったか?
メンデルスゾーンは、この時代の作曲家にしてはめずらしくユダヤの大富豪の息子だった。
メンデルスゾーン本人も才能にあふれ、めぐまれた教育環境もあって幼少期から活躍していた
ユダヤ人への迫害を先祖代々受けていた。
迫害をさけるために一家はユダヤ教からわざわざキリスト教へ改宗していますね。
推察するとユダヤ人への非難中傷とお金持ちへのひがみ、やっかみ
この二つがあって彼の評判は不当に下げられたと感じます。
ゲーテとメンデルスゾーン
ゲーテは彼の邸宅によく出入りしていてベートーベンの存在を教えてもらう
こちらはドイツの生んだ作家ゲーテ
ベートーベンとメンデルスゾーン
ゲーテはベートーベンの曲の一節をピアノで聞かせてもらって衝撃を覚えたと云われている。
まとめ
メンデルスゾーンはあらゆる意味で恵まれてはいたが
残念ながら長生きはできなかったのだ。
わずか38歳で亡くなっている。
彼の作曲したる楽曲はどの曲もみな調和が取れていて、決して乱れるようなことがない。
また、稀にみる裕福な家庭で育ってはいるが、決してお金持ちであることを自慢するようなことはなかったと聞く。
音楽に関しての才能は、目を見張るものがあってもし長生きできたならばまだまだ優れた作品を作ったにちがいなかった。
これらはみな名品である。いったいどこが薄っぺらなんだろうか。
しかしながら、人のうわさは怖いものだ。ろくに聞くこともなく、安易に信じてしまうのだから。
本当の感性を持っていたなら、聞けばわかるというもの。
すでに結婚式その他で有名な作曲家。
この先、けなすような評判が立つとも思えない。
よいものをきちんと鑑賞できる、そんな人間でいたいものである。