くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

新時代に突入女子フィギアスケート

 

 

女子フィギアスケートの新しい風

ロシアの子たち

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次世代を担うジュニア達

ロシアで有名な子と言えば、平昌オリンピックで優勝したザギトワ選手、またその直前まで世界チャンピオンだったメドベージュワ選手が挙げられるが、彼女たち、まだ20歳前の若い世代。でも、このジュニアの子たちは、14 ~5歳である。

目次

凄腕コーチ トゥトベリーゼさん

実はこれらの女子選手たちは皆1人のコーチに指導を受けている。

その方がこちらの写真の女性。次々と有力な選手を育てあげ、今や世界にその名が轟く。 

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トゥトベリーゼさんロシアの大統領からも賞賛される名コーチ

ロシアフィギュアスケート界の大御所でソ連功労監督のタチアナ・タラソワ氏は、先日のロシアフィギュア選手権女子シングルで上位3位を占めたジュニア世代のアンナ・シェルバコワ(14)とアレクサンドラ・トゥルソワ(14)、アリョーナ・コストルナヤ(15)について、この少女らはこれから世界の偉大な頂点を制覇する構えがあるところを見せつけたと述べた。

 

 

ジャンプがすごい


2018 Anna Shcherbakova -4回転ルッツ

この選手も含めて3人飛べる選手がいるんだそうですよ。

ちなみに4回転ジャンプも何種類かあるのですが、アクセルジャンプを除けばこのルッツは最高難度と言えるはずです。

参考までにYouTube画像で紹介しますが、素人が見た感じではあまりに早すぎて何回回っているのか判読できませんよね。

今現在の女子選手の最高レベルは、これらのロシア選手が披露する4回転ジャンプと言うことに。

フィギア女子選手たちの系譜

実は女子フィギア選手のことを初めて知ったのは今からおよそ50年ほど前、札幌オリンピックの時からです。

この時きらびやかな衣装で氷上で舞う乙女たちの姿に誰しもがエールを送りました。

今とは、レギュレーションが全く違っていてプログラムは2種類。その内容がコンパルソリーと呼ばれる氷上に定められた図形を描く演技と、自由に表現するフリーに分かれていたんですね。

今は、コンパルソリーは廃止されてショートプログラムと呼ばれる演技構成に変わっています。

札幌オリンピックの時のアイドルといえば、ジャネットリン選手

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ジャネットリン選手彼女はこのオリンピックで銅メダルでした

この競技の行く末

この競技は、なんといっても若い世代が大活躍の競技になりますね。

競技の演技内容が、知っての通り、まずジャンプ、スピン、ステップシークエンスなどいくつか分かれるのですが、何といってもジャンプの難易度が群を抜きます。

ジャネットリン選手の時代では、女子選手たちのジャンプはせいぜいダブルアクセル程度だったんです。3回転を飛ぶ女子はいなかったと記憶します。

採点の度合いにもよるのですが、コンパルソリーと呼ばれる規定演技で採点を伸ばすことが重要とされる時代でした。

ここが苦手な選手は、決して頂点に立つことはできなかったようです。

フィギアスケートの魅力はなんといってもフリーの演技になりますよね。

今はこのフリー演技の魅力が前面に出されるような演技構成になっていて、選手たちもこぞって難度の高い技や、また芸術性の高い演技を目指して頑張っているわけですね。

構成する演技の技術革新は、日々休まることがないのです。

女子選手が3回転ジャンプを飛べるようになったのも札幌オリンピックから何年も経った後でした。

その3回転ジャンプの中でも特に難しいとされる、トリプルアクセルは、今、日本の誇るスター選手 紀平梨花さんの得意技として有名ですよね。

トリプルアクセルは日本ではあの伊藤みどり選手から始まっていました。

その跡を受け継いだのが浅田真央選手です。

紀平選手はそれ以降の流れになりますね。

もっとも、日本人の女子で初めて4回転ジャンプを成功させたのは安藤美姫さんですよね。

彼女は今コーチとして活躍していますが、実力者であることには間違いないですね。

この次のオリンピックでは、女子選手は間違いなく4回転ジャンプの争いをするようになるでしょう。

競技の発展を考えると、良いようにも思いますが、選手の負担は年々大きく厳しくなっていくようです。

男子の場合

男子だと日本の場合、絶対的エース羽生結弦さんがいます。

彼も男子選手としては普通に4回転ジャンパーです。4回転ルッツを筆頭に何種類かの4回転ジャンプを飛んでいます。

その彼が手中に収めようと頑張っているのが4回転アクセルなんだそうですよ。

アクセルジャンプは、前向きに踏み切って後ろ向きに着地するため、半回転余分に回るんです。

このジャンプだけは他のどのジャンプよりも難しいとされるのは、踏み切りのタイミング、半回転余分に回らなければならないパワー、そういったものが同時に満足されないと成功しないところにあります。

 通常の4回転ジャンプでもかなりの難易度が問われるのですが、さらにアクセルジャンプとなるとその難しさは今の段階では最高難度といえます。

次のオリンピックあたりでは決め技として発表されるのかもしれません。

女子選手と違って男子選手の場合 20代後半から30歳を過ぎたあたりでも現役選手として頑張っている人が多いのです。

まとめ

最近のロシアのジュニア選手たちの活躍を見ていると大きな特徴が1つあることに気がつきます。

それは皆同じチームに所属している選手だと言うこと、と同時に、まだ成長過程の幼い体つきで、推定ですが皆体重は40kg未満だと言えると思います。

これらの小柄な選手たちである故に、難易度の高いジャンプが飛べているようですね。

厳しい現実ですが、オリンピック金メダリストのザギトワ選手、世界チャンピオンのメドベージェワ選手お二人が、今は知っての通りあまり振るわないのです。

聞くところによるとザギトワ選手などオリンピック以降、体つきが急激に大きくなったために、ジャンプのバランスが崩れてしまったとされています。

フィギアスケートの選手は体重の管理は厳格を極めていて、500g増えてもジャンプは飛べなくなると言われてますよね。

また、体の中にわずかな違和感があったとしてもジャンプには大きく影響すると言われています。

紀平選手が左手を怪我したことによって、ジャンプのバランスが微妙に狂っていたと答えていましたが、指先のわずかな怪我でさえ、回転軸には大きな影響を与えるようですね。

女子のジュニア選手の場合、成長期に入れば身長が5cm、10cm伸びるのは容易に想像できること。当然体重も増えていくでしょう。

この大きな変化に演技がついていかなくなるのもやむを得ないことではあるのです。

この競技の性質が、このようなシビアな条件で縛られている以上、女子選手の成長期の過程はどのような一流選手といえども絶対に無視はできないんですね。

フィギアスケートの選手として息の長い活躍をしてもらいたいのは山々なのですが、厳しい自己管理の上に選手生命が成り立っていることを考えると、正直、気の毒だなと感じるのは私だけでしょうか。