原作は漫画だけど
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漫画でもかなり有名だったと聞く。しかしながらなんといっても人気が爆発したのは映画が封切られてから。
日本人の俳優を使いながらも、古代ローマの歴史のひとこまと現代を不思議につなげる物語は多分に興味を惹かれる部分があり、画面で描かれる様々な驚きがとても好感を持って迎えられる気が。
この映画を制作するにあたって、主役に阿部寛を起用したのは大正解だったかも。
彼のビジュアルは、日本人でいながらさながら外国人のようにも映る。
そしてなんといっても鍛え抜かれたからだは多くの女性たちの羨望の的になったと思われる。
設定がとてもユニーク
“パートツーのこのポスターはターミネーターシリーズのパロディー。
面白いことこの上ないが著作権上大丈夫だったんだよね?”
古代ローマと現代を結ぶのは不思議な設定で常に風呂の中と決まっているようだ。
なぜか風呂の中に飲み込まれてタイムスリップしてしまうのである。
普通ストーリーとしてタイムスリップするのは少ない回数と相場は決まっているが、この物語では意外としょっちゅう行き来するのである。
やはり阿部寛がローマ人のいでたちで現代に来るあたりは傑作と言える。
現代人のお年寄りたちとの交流は微笑ましくもあり、とにかく面白いのである。
このような設定方法は意外にありがちでいてそう思いつくことではあるまい。
映画を見ていて気がつくのだが、時代考証など、、綿密に計算された部分がある。
原作者のなみなみならぬ識見を強く感じるのである。
噛み合わないことがこんなにも面白い
ローマ人が何を見てどのように驚くかなんだが、現代人とはまるで感覚は違うわけだし、そのほとんどの面で噛み合うはずもなく。
実はこのまるで噛み合わないことを上手に計算しつつ、ギャグとして作り上げるところは 、原作者ヤマザキマリさんの最も描きたかった部分なんだろう。
その作戦は、見事に成功していると言える。
ギャグ自体は古典的なものなのだが、タイムスリップすると言う設定と合わせるとそれはとても新鮮でユニークな気がする。
俳優たちの演技
俳優たちは皆それぞれのびのびと楽しんで演技をしていたように見えた。
特に主役を演じた阿部寛と上戸彩は息もぴったり合って非常に良い持ち味で演技していたと思う。
面白いのは、基本言葉は通じないのであるが、上戸彩が突貫工事で勉強してラテン語をうまくこなせるようになること。
そして現代では片言で会話をしているものが、2人して古代ローマにタイムスリップしたときには通訳なしで普通に会話できるあたりが、この都合良さがとても分かりやすく好感が持てる。
まとめ
彼女は現在イタリア在住と聞いている。もともとは放送作家なども手がけており、番組への出演もテレビではお馴染みの顔。
涼しげな美人ではあるが、結婚をしてシングルマザーになっていると聞く。
ヨーロッパに旅行中、芸術を本当に学ぶのならばイタリアにいかねばならないとさとされ、それ以降はイタリアで暮らしているようだ。
彼女の場合、その行動力決断力は非常に優れたものがあって、主な重要な事柄も意外と迷うことなくさっさと決めてしまったように感じる。
本場のイタリアでイタリアの様々な歴史などを学んでいるようなので、このテルマエ・ロマエに関わる様々な時代背景は信頼できる精度を伴って、きちんと考察されているようだ。
日本でもずいぶん注目された作品ではあるが、外国でも同じような評価があると聞く。
このような分野での日本人の活躍は、彼女のようなクリエイターも含めて最近の日本人の中でも突出していると言えるだろう。
これからもユニークな作品で大いに楽しませてほしいものである。