中日を終えてやはり景色は変わった
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貴景勝は右の膝をガチガチのテーピングで再出場。
どこまで相撲が取れるのか一抹の不安を残しながらも思い切った決断を。
しかし蓋を開けてみると、ご覧の有様。
解説陣が口を揃えて言っているのは、あれだけのテーピングをしてしまうとどうしても集中力に欠けるのだそう。
蒼山のとっさの変化についていくことができなかったのだ。
当然のことながら膝の動きなどにも影響があったに違いない。
今場所負け越せば 初大関でカド番。
なんとも切ない話である。
残り7日間で5勝2敗。正直なところを言えば厳しいと言わざるを得ない。
皆が口を揃えて言っていたのは、やはり右膝をかばっているようだ。
体の中に集中力をそぐ部分があれば、それは必ず相撲に影響を与える。
相撲カンをなくさないための今場所と割り切って、残りの勝負に頑張って欲しいものだ。
全体での景色もどうやらここから大きく変わっていくようだ。
前半戦のような落ち着いた通りいっぺんの流れはもうないと言える。
全勝がいなくなる
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全勝で来ていたこの2人の相撲を見て感じるのは、やはり何が起きるか分からないということ。
2人の前日の相撲はまさに安定感抜群のこれ以上ないと思えるような相撲だった。
しかし、鶴竜の相撲を見ると、あの同じモンゴルの玉鷲にいい様にとられて、なすすべもなく土俵を割っている。
相撲に波があって、いい時と悪い時があるのである。そしてすぐ結果として出てしまうところがいまひとつ優勝候補として推薦できない大きな理由。
関脇栃ノ心には油断があった。
相手は曲者の遠藤。とにかく捕まえようとの思いから左の上手に手を伸ばしていったのは気持ちはわかるが、むしろ突き放していくべきではなかったか。
遠藤はそんな栃ノ心の気持ちを察してか低い立ち会いから右の前まわしをとってみごとに出し投げを放っている。
遠藤のうまさ勝ちと言っていいだろう。
栃ノ心はこの一敗に気落ちすることなく残りなんとか3番勝てるように頑張らなければならない。
とにかく大関に返り咲くことが何としても達成しなければならない目標なわけだから。
まとめ
ここへきて優勝の予想を立てるのはまた難しくなったと言える。
横綱鶴竜には安定した強さがない。1番2番負けるだろうと予想はしていたが一体あとどのくらい星を落とすのだろうか。
何の変哲もない相手に普通に負けたりするので予想の立てようがないのだ。
また二番手と思われる栃ノ心。
彼にも落とし穴があると言える。強みはなんといっても左上手を取ったときの力強さだが、いつも自分充分の体制になれるとは限らない。
それは当たり前のことなのだが、不十分な体制でどれだけ自分の相撲を取れるかが栃ノ心のこれからの課題である。
自分の十分な体制を欲しいがために、逆に不利を招くような相撲とっていたのでは必ず相手に付け入る隙を与えることに。
幕内上位の力士たちは、決して相手の隙を見逃さない。
これから大関戦、横綱戦が控える。
今までと同じようなことにはならない。
さて、腰淡々と上位を狙うのは御嶽海。
ここへきて少しずつ存在感を増している。まだ2敗なので優勝圏内に入ると言っていい。
今場所は今日から後半戦に入る。
優勝予想はもちろんのこと、栃ノ心の大関復帰、貴景勝の勝ち越しが今日以降の見所となる。
いつも思うのだが、目を離せない。