くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

サイレントランニング 外せないSF映画の金字塔

 

1972年の封切り

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宇宙ステーションで起こる問題を描いた映画

 

たるみ&老け顔にサヨナラ! 「小顔ハリ美肌コース」エルセーヌのエステ体験

目次

 

この映画が映画館で封切られたのは72年なので、映画館で見た人は少数派かもしれない。

 79年にテレビで放送されてそれで有名になったと思われる。

この映画は、緑のなくなった地球から宇宙にコロニーを作ってそこで様々な植物の生態系を保存することに情熱を傾けた人たちの物語。

しかし物語には紆余曲折があって、乗組員に宇宙ステーションを破棄して地球へ帰還するよう命令が下るのである。

その時に1人の乗組員が、命令に反して残りの仲間全員を殺害して、1人宇宙ステーションとともに生き延びようとする物語だが、その時にこの1人の世話をする2台のロボットが物語に花を添えていた。

映像を見てもわかるのだが、ロボットのデザインのなんとダサイことか。

この当時は後で出てくるスター・ウォーズやスタートレックのような気の利いたアンドロイドなどいるはずもなく。

しかし、今見ても味わいのあるビジュアルだと思う。年代を感じるのである。

この映画では主題歌をあのジョーンバエズが歌っている。


Joan Baez 映画「サイレント・ランニング」 Rejoice in the Sun

 日本語吹き替えで作られた予告編がこちら


サイレント ランニング (吹替版) - 予告編

ConoHa WING(コノハウィング)

 これは自然への回帰を賛嘆した映画だと言える。どうすれば豊かな本来の自然の値打ちを再構築できるのかそのことについての映画と言えるだろう。

今地球に住んでいる我々が食べているものは、基本的には農産物を始め、普通に作物として生産されたものがほとんどと言えるが、人工のものもいくつか混ざってきているだろう。

食べ物などに神経をとがらす人などは、極力 添加物や合成のものを取らない傾向にあるだろう。

もちろん無頓着な人はほとんど気にせず何でも食べるが。

この頃はハリウッドをはじめ映画界が最も廃れていた頃

この頃は映画にもお金をかける風潮はなかった。

ハリウッドが1番賑わいのなかった頃。

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とにかく低予算で作ること そのことが至上命令だったらしい

大幅減量ダイエット

ハリウッド映画は60年代の後半から70年代の半ばに至るまでおよそ10年程度はほとんど振るわなかったと記憶している。

この頃に傑作と呼ばれる映画はほとんどなかったと記憶。あっても数本 。

記憶の中では、「猿の惑星」とかもSF映画でとても有名だったのだが第一作の輝きは続編が作られるにつれてだんだん失われたと記憶している。

その中で、きらりと光る作品がこちら。

続編も何もなく、この一作のみである。

しかしSF映画の形をとりながら、驚くほど内省的な、哲学的な不思議な味わいを感じる。

この頃のSF映画と言えば、日本の怪獣映画のような子供向けのものが圧倒的多数を占めていて、大人にアピールするようなものはとても少なかったと言える。

この頃のSF映画といえば

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あまりに有名な映画“2001年宇宙の旅”

エルセーヌ

 この映画は1968年度の傑作である。脚本と監督を、アーサーCクラークとスタンリーキューブリックが受け持った。

クラークは小説を担当し、映画をキューブリックが担当した。とにかく有名なのは映画。この時、今のようなコンピューターグラフィックなどあるわけもなくすべては手作業で特撮を行ったと聞いている。

日本では怪獣映画でお馴染みの技術だがアメリカはディズニーアニメなどで多少の技術がある位で、すべては根気よく自前で作ったようだ。

調べたところでは1番大変だったシーンは宇宙船が飛んでいく中で、その宇宙船の窓の中に小さな乗組員がいて、中で乗組員が動いている様子。

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宇宙船の小さな窓に注目

何が苦労したって、この撮影が1番大変だったと後のトレーラーで聞かされた。

この映画も、SF映画の形をとっているが、多分に哲学的な意味を含む。

物語が進むにつれて、様々な疑問が生じ、最後のシーンに至っては一体どれだけの人が理解できただろうか。

かく言う私も映画館テレビを含めて何度も見ているが、途中から悟ったことがある。

それは、この映画は理解する映画ではないこと。

映画の映像と音の中から自分流に感じればいいだけのことで、それ以上の事は必要ないのだと言う事。

 「2001年宇宙の旅」は続編が作られた(2010年)

この続編で、一作目の作品で問いかけられた疑問に全て答える形の作りとなっていた。

両方ともSF映画の傑作と言える。 

今になって評価されている映画

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1人の主人公と2台のロボットの物語

この映画は2台のロボットが植物の世話をすることになっていたが、最後は主人公も自らの命を絶ち、ロボット一体のみが植物を世話をすることで終わりとなっていた。

映画のメッセージとして、土と水と日の光の存在。

とにかくこの3つを大切にし、賛嘆しようとするメッセージを強く感じる。

この後、様々なSF映画が作られていくが、この映画のひたむきな思い入れはこの時代特に輝いていただろう。

今の映画が、ほとんどコンピューターグラフィック全盛となっていて、様々な特撮技術も意のままになっているが、映像と音とでアピールするものはどこにその本質があるのか、この映画はそのことに基本的な問いかけをしていたと思う。

 およそ45年も前の作品で、ほとんどはメモリアルの領域にあると言えるが、良いものは良いと感じる気持ちは今見ても大いに支持したい気持ちになる。

様々な歴史を経て今日の映画が作られているのだが、その歴史も時々は振り返ってみたいものだ。