くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

元親方貴乃花 衰えぬ相撲への情熱

 

この間の金スマ

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すっかりくつろいで

目次

ConoHa WING(コノハウィング)

この間の金スマの2時間の特番は見ごたえのある取材ばかりで、この貴乃花の1人農業の話も興味深く観させてもらったが、何日か前に私が書いた元横綱 双羽黒の特集は衝撃的だった。

その時私がまとめてアップした記事がこちら。

 

www.kuwa-chu.com

 同じ横綱として明暗を分けた形にはなったが、貴乃花とて今は相撲界を引退した身の上。

しかも、相撲部屋だけではなく、長年連れ添った奥様とも離婚をされて、今はほぼ一人暮らしと聞いている。

そのような中でのバラエティー番組出演は久しぶりに姿を見た感じがある。

まだ若い世代なので、完全に引退して隠居生活をするにはまるで早すぎる。

本人もその事は百も承知のようで、テレビでも時たま放送されるが、各地を回って講演活動をしたり、また小さな子供相手の相撲の啓蒙運動をしてみたりと忙しそうに動いている。

また今年に入ってからのニュースだったと思うが、童話作家としても活動を始めたようだ。

しかしどれだけの活動をどのようにしてみたところで、彼から相撲を取り除くことはできないだろう。

元横綱貴乃花は相撲の申し子なのだ。彼から相撲とってしまえば何も残らない。

人生そのものが相撲であり、また相撲道への研鑽の道のりと言って良いのだろう。

傍で見ていても、彼の一挙手一投足が危うさを秘めていて、導き出された結論には同情する事はあっても、蔑んだり非難したりという気持ちにはなりにくい。

貴乃花部屋を完全に閉じてしまったことが果たして良かったのかどうか。

彼は功績のあった横綱にだけ与えられる一代年寄りを襲名している。

これは横綱の地位にある者でも、特別に選ばれたものでなければ与えられない称号。

今はまったくの丸裸の状態だが、彼の場合、彼を応援するファンクラブのようなものは今でも熱心な活動をしていると聞く。

彼の相撲には確かにそれだけの魅力があった事は事実。

様々な強い力士は過去に数多存在したが、潔さと相撲の強さ、その心意気において彼に匹敵する横綱はごく少ないと言えるだろう。

優勝回数40回を超える白鵬といえども、横綱としての品格から見たらば貴乃花には、はるかに及ばない。

横綱は、ほんのわずかでも下品な部分があれば、品格に傷をつけたと揶揄される。

もっとも横綱まで上り詰めるのは、まぐれでは絶対に不可能。

強さと、その強さを継続する力、そして人気、また力士仲間からの尊敬が得られなければ横綱とは言わない。

貴乃花はその部分において資格を満たしていると考えていたのだが。

結果としては今の通り。

今後は、なんとなくではあるがやはり相撲に関わる何かの活動で表舞台に出てくるような気がするのである。

 1人農業シリーズに出演

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ちょうど田植えの撮影中

ちょうど田植えの最中の撮影だった。バラエティー番組とは言え泥んこになって田植えをする貴乃花は滑稽に見えた。

苗を遠くまで放り投げるシーンがあったが、塩を撒く仕草に似ているらしく 、やはり貴乃花が1番遠くへ飛ばしていたと言える。

番組の中で1人で土俵をこしらえた部分のシーンがあった。

貴乃花は随分と賞賛していたと思う。普通土俵は呼び出しさんが行う仕事。

 20人近い人数で何日もかかって完成させるのである。 1人で何とかできるレベルでは無いのだが。

土俵を見ると、やはり元関取の血が騒ぐのだろう。いつになく上機嫌で土俵入りその他を披露していたのはちょっと意外な気もしたのである。

あのようなバラエティーの客寄せパンダ番組で、土俵入りを披露するなど普通はありえないと思うので。

土俵入りは紛れもなく神事。横綱の締め込みには神様にお供えする御幣がついている。

考えてみればわかることだが、横綱自身が神様と呼べるのかもしれない。

それゆえに、横綱には強さと同じように品格が求められるわけだ。

ちゃんこを振る舞うのと相撲教室を開催

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相撲を語ると本気モードにスイッチが入る

相撲道を語ると彼は表も裏もなくなってしまう。

これが彼らしさであり、いまだに人気が衰えない理由だろう。

さて番組の中で振る舞われた特製ちゃんこはかなり美味しそうに見えた。

細かい技が付いていて、鶏の肉団子の鍋なのだが沸騰してから肉団子を入れるわけではなく、沸騰のちょい手前から入れていたのが特徴。

それは、出汁がよく出ることを計算してのことだと貴乃花曰く。

相撲取りが食べるちゃんこ鍋は、これは力士の体作りの源になるもので、栄養やさまざまな体調を整えたり、体を作り上げるための稽古の1部と言っていいのだ。 

貴乃花部屋もちゃんこ番がいて名物の鍋があったようだが、今も付き人が1人ついていて、ちゃんこを作っているようだ。

番組内では女優の秋野陽子さんがゲスト出演していて様々な料理をこしらえていた。

相撲への思い入れ


貴乃花⓵

どんなバラエティー番組に出演しても相撲に関わることは彼にとっては本気で相撲を取るのと変わらないことのようだ。

番組の中で特徴的だったのは、ヘルムート氏との取り組みではなくて、少年2人を相手にした相撲の稽古の様子。

彼が現役で親方をしていたときの弟子たちを罵倒するような言い回しは全くしていなく、非常に厳しくあっても、優しく諭すように教えている姿が印象的だった。

彼の相撲に対する、向き合う心はいささかも変化しておらず、周りで見ている者たちも全く口出しできない状況だった。

番組を見て感じたのは、やはり大相撲に関わらなければ貴乃花は今後の人生で後悔するのではないかと勝手に想像したのである。

あの金スマを見ていた主な人たちは皆同じように考えたと思う。

“貴乃花はやはり相撲なんだ”と確信したに違いない。

まとめ

 あの日の金スマは横綱双羽黒の報告やタレント堀ちえみさんの近況報告などがあって、2時間退屈せずに見てしまったと思う。

その中でも、貴乃花に関わる時間枠はかなり長かったような気がする。

多分に視聴率を取れる関係もあるのだろうが、相撲に関することではまだどうしても彼の出番があるのではないか。

彼自身も頼まれれば望むところなんだろう。

 1時、政治家うんぬんの話もあったがどうやらそれはなさそうな感じだ。

彼の事だから今度の参議院に立候補すれば間違いなく当選する。それだけの知名度があるのだ。

しかしそのような活動は彼の望むところでは無いようだ。

少年時代からの彼をテレビを通して見ていて、彼は実際に体を動かさなければ納得できないタイプの人間だと認識する。

彼は口先などで何かをするタイプの人間ではないだろう。

体を動かしてこその元横綱である。

彼の周りは、様々なスキャンダルとかがあって今も話題には事欠かないが、そのような事は関係なく、相撲に関してさらに追求する気持ちを持ち続けてほしいのである。

 1相撲ファンとして、彼の相撲人間としての値打ちを考えれば考えるほどこのまま終わってほしくない気持ちが募って、ブログとしてまとめることとなった。