くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

究極のポジティブ “ロッキー”撮影秘話

 

スタローン出世作

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最後の盛り上がりはハンパなく感動しましたね

 

目次

 

紫外線防止(日焼け防止)用キャップ

実は、昨日この番組を見たことから感動が再び蘇ったんですね

 録画してみるつもりだったのですが、たまたま家にいたのでしっかりと見ることに。

おそらく見た方も多かったのでは。

知っていたことも知らないこともいっぱいだったのですが、主役のシルベスタースタローン。

彼自身の脚本だったんですね。

自分で主役を演じたかったのだが、彼自身は役者ではまったくの無名で、なかなかスポンサーたちの首を縦に振らせることができなかった。

しかし彼の脚本家としての才能は目を見張るものがあって、脚本を買い取りたい提案がしつこくなされたそう。

買取額は今の日本円で7500万円!

普通なら簡単にオーケーしてしまいそうな高額提示ですが、スタローンは決して首を縦に振らなかったんです。

実は、彼は顔の筋肉に生まれながらの障害があって、セリフ回しがどうしてもうまくいかなかったらしいのです。

スポンサーとしては、障害のある無名の俳優を使うことなどあり得なかったのでしょう。

買取を希望したスポンサーたちの配役では、当時大スターだった“マーロン・ブランド”とか“ポール・ニューマン”が候補にあがっていたようですね。

これらの俳優で作られればそれなりのものができたでしょうが、スタローンはそれをよしとせず、自ら主役を張ることで映画のクランクインとなったようです。

そしてテレビの報道でもありましたが、なんと予算はテレビドラマ1本分の制作費とのこと。

調べてみると、110万ドルとありました。ざっと1億2 30,000,000円てところでしょうか。

普通、映画ならば、数十億円は制作費として計上されます。数百億円を超えるものだってあるくらい。

しかし、作品はこの低予算で何とか乗り切って完成にこぎつけたわけですね。 

参考までに興行収入は100倍になって戻ってきたんですよ。

低予算映画

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トレーニングシーンも含めて予算がないため、知恵の絞り合いだったそうですよ

ConoHa WING(コノハウィング)

実は、スタローンが書いた脚本は予算の関係で周りの助けがなければ撮影できないぐらい厳しい状況にあったようです 。

フィラデルフィアの街の中での有名なシーンですが、トレーニングに出る前にロッキーがオレンジを受け取るシーンがありました。

実はこれ、なんとアドリブでのシーンだったようです。店の店員がたまたま放り投げたオレンジをうまくスタローンが受け止めることができてそれを採用したらしいのですね。

予算がない故の厳しい状況はテーマ音楽にも表れていました。

作曲家ビル・コンティがこのテーマ音楽を作っているんですが、制作費用として25,000ドルいただいたそうです。

実は、彼 ロッキーの撮影のために39名のオーケストラを編成したんだそうですよ。

当然のことながら、このような持ち込みは全て彼自身が制作費の中から賄うしかありません。これら雇ったミュージシャンに報酬を払ってしまうと手元には何も残らない。

ロッキーは赤字を覚悟で作った曲だそうです。

番組の中で逸話が明かされていました。ロッキーのテーマの中には合唱が入るんですよ。その合唱団を雇うお金がなかったんです。

それでビル・コンティは自分の奥さんに歌う事の好きな友達を集めてくれと頼んで、無償で歌ってもらったそうです。もちろん奥さんも一緒に歌ったとのこと。

聞いてみるととても微笑ましいですが、涙ぐましい努力によってすべてのパーツが組み上がっていく様子がよく描かれていました。

特徴的なのはトランペットのファンファーレ部分があるんですが、(誰もが知っているあの部分) 39人編成のオーケストラの中にトランペット6人配置したんだそうです。

そうするとプロデューサーから多すぎないかとのクレームが。

普通この規模だとトランペットはせいぜい2人が良いところです。

しかしビル・コンティは自分のこだわりを絶対に譲らずに、ファンファーレにはこれだけ必要と押し切ったと聞きました。

爆発的大ヒット

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思い出に残るシーン満載

ロッキーが誕生日のプレゼントにエイドリアンにスケート場を貸し切るシーン。

このときの種明かしが語られていました。

低予算映画のために多くのエキストラを雇ってたくさんの観客の中で滑るシーンは撮影が無理だったとのこと。

そこでスタローンが機転をきかせて、ロッキーがなけなしのお金でスケート場を貸し切ることで設定をし直したんです。

こうすることで、映像として見ると 2人だけのシーンとなってより印象を強く感じたものです。

口の重い彼がいくつかセリフを述べているんですが、“自分は頭が悪いから体を使うんだ”と、ちょっと泣けるセリフですよね。 

 ロッキーの持ち味は、

  • 自分を信じる心
  • 絶対にへこたれない心、
  • そして 周りへのいたわり。

アメリカ人がアメリカンドリームとして最も賞賛すべき特徴を全て兼ね備えている。

そのような設定でした。

アメリカ人は頭の良い悪いで人を判断しませんよね。

アメリカ的精神は私の目から見るとまず

  • フロンティア精神。
  • 正義感。

この2つが挙げられると思います。

ロッキーはストーリーがこの2つに大きく拠り所を得ていました。

結果の勝ち負けではなく、目標を立ててどれだけ努力できたかが大切なんだとこの物語は訴えている。

このポスターのシーンは実は映画の中には出てこないシーンで、別口で撮影されたようです。

さらに、物語はロッキーが負けることで終わっているが、ロッキーが勝つパターンも撮影されたとのこと。

物語の最後のシーンをめぐって撮影をし直すぐらい、討論したそうですね。

試合のシーンの観客も、映画を見ると山ほど人がいますが、あれは皆老人ホームの入所者と聞きました。

プロデューサーが老人ホームに招待状を出して面白いアトラクションがあるから見に来ないかとのことでみんな手をたずさえてきたようです。

薬とか食事の都合があるので夕方4時までの約束で協力してもらったとのこと。

とてもそんな風には見えませんよね。

撮影中のスタジアムではお菓子を配ったり飲み物を配ったりと様々なサービスで飽きないように努めたと聞きました。

感動とはこういうこと

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タリアシャイア扮するエイドリアン 彼女はコッポラ監督の実の妹です

 ロッキー夫妻はこうして見てもまさに絵になる夫婦だといえます。

奥さんの役をやったタリア・シャイアはゴッドファーザーでも出演しています。

彼女はフランシスフォードコッポラの実の妹さんで女優歴もかなり長いのです。

エイドリアンの役柄でずいぶんと有名になりました。

そして映画の中で一作目から5作目に至るまで至るまで出演していた彼。

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バートヤング エイドリアンの冴えない兄貴の役を好演

このポーリーがいなければ ロッキーの物語が成立しないぐらい重要な役柄。

彼がいたからこそストーリーに重さが生まれたと感じますね。

彼が演じたセリフを始め様々な部分で彼自身のアドリブが取り入れられたと聞きます。

番組の中で彼が使っていた脚本が出てましたが、すでにボロボロになっていながらも彼自身にとっては宝物とのこと。

ページを開くとおびただしい量の書き込み。

彼がロッキーにどれだけ精魂傾けて撮影に臨んだかがよくわかりますね。

紹介されていましたが、彼自身も元ボクサーでボクシングに関してはほとんどプロ並みなんです。サンドバックを叩く姿が 79歳であることを感じさせなかった。

映画の成功は、作品に関わった人たちの熱意の結晶とも言える。

この物語に誰もが惚れ込んでいて、自分の役割を必死に果たそうとしていた。

その結果が大成功につながったと言える。

 まとめ

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ロッキーとアポロ 近影

この映画を見たことによって勇気をもらった人はたくさんいるはず。

日本のプロボクサー辰吉丈一郎もその1人。

彼は全盛期の頃は破竹の勢いで連戦連勝を続けていました。

しかし、彼には網膜剥離という致命傷があったんですね 。

その時の一度は引退しても、もう一度復活する精神をロッキーから学んだといいます。

彼は現在49歳。今でもボクサーとして現役でトレーニングを継続しているんです。

既にプロとしてのライセンスも失っているので、どうしようもないのも事実ですが、彼としては自分の夢を(ボクシングを続ける) 絶対にあきらめないことで自分の身の証しとしているようですね。

ロッキーは1976年度の映画で、私もまだ23歳の若造でした。

実は白状すると、映画館では見ていないのです。テレビで見たのが最初。

しかし、テレビで見てあれだけ感動する映画も少なかったと思いますね。

映画館では翌年以降、スター・ウォーズや未知との遭遇を始めハリウッドの黄金期が始まるんです。

その前年度、とにかく映画はお金をかけることができなくて、ほとんどの映画が低予算で切り詰めて作ることが要求されていた。

私の記憶では、猿の惑星がその頃の作品としては1番被害を被ったと思っています。

当時のアメリカは、ベトナム戦争が終結した直後で、その時の負債を大きく抱え込んでいた時代でした。

娯楽にお金をかけるなどあまり推奨されなかった時代だと記憶しています。

映画は、制作にはかなりお金がかかると聞きます。

しかしながら、映画の善し悪しを決めるのは、ロッキーでわかるように、その作品に対する製作者の思い入れでしょう。

脚本を書き上げて主役を務めたシルベスタースタローンの情熱もさることながら、彼に賛同して集まった多くのスタッフたちの惜しみない努力によって成功を勝ち得たのだとつくづく納得します。

ロッキーシリーズは最初の作品から最後の作品に至るまで1つの時代を作り上げ、その役目を終えたと言えるでしょう。

しかしこの映画はいつになっても名作としてたくさんの人を感動させるに違いない。