くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

なつぞら 明らかになった千遥の生い立ち

 

なるほど切ない話し

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帯広の旅館で手紙を書いている

 

 

ConoHa WING(コノハウィング)

目次

 

やはり今日の回で 、千遥ちゃんの今までわからなかった生い立ちがハッキリしたね。

およそ 10年前、最初に預けられた家庭から家出をして、兄と姉に会いたくて線路伝いに東京に向かったわけだ。

そして親切そうな復員兵との出会い、これが曲者だったわけだね。

千遥ちゃんを置屋に売り飛ばしたんだから。

この時代こういった話は全国であったと思われるところがとても切ない。

この物語を見ていて、私たち日本人がどうしても忘れてはいけない過去を背負っているんだと言う自覚が新たに湧いてきた。

しかし売られた置屋がとても幸運だったことに、自分の養女として受け入れてくれたこと。

物語の中での千遥ちゃんの運の強さを実感する部分。

しかし手紙の中で語られた、結婚を申し込まれていたうんぬんは意外と言えば意外。

千遥ちゃんにしてみれば不釣り合いなぐらい、申し分のない相手と語られていた。

千遥ちゃんは養女として生きてきたので 3人兄弟の過去は清算して、今は別人としての人生を歩んでいるとの事。

なつや咲太郎とのことは隠しておきたい気持ちがそこに込められていた。

ヒデに写真を撮られた時に、怯えたような怒ったような表情で訴えた理由がこれで判明した。

なるほどそういうことだったのか。

千遥ちゃんは義理の母親の勧めもあって、わざわざ北海道の柴田牧場まで過去を清算する意味で来たようなのだ。

そして柴田牧場での交流で、自分の姉がどれだけ幸せだったかも納得できて、しかも自分自身の人生とは全く別なのだとはっきり悟ったのだろう。

わずか17歳18歳の少女が考えるにはちと切なすぎる。

自分の生い立ちを隠したい気持ちはわからないでもないが、物語を見ている私からすると、そこまで厳しく隠す必要があるのだろうかと勘ぐってしまう。

私が当時の世相に疎いせいかもしれないが、当時、戦災孤児はどのぐらい社会的に見て差別されていたのだろうか。

昭和の戦後すぐの頃は、日本でも差別があったと聞く。

例えば部落民とかそれから北海道のアイヌの人とか、沖縄の琉球の方とかずいぶん差別されたと聞いている。

戦災孤児もそうだったのだろうか。

自分が戦災孤児であることを隠したいとはっきり手紙には書いてあった。

置屋の義理の母親も、千遥ちゃんのその思いをそのまま受け止めているのだろうか。

しかしながら、物語の進行具合から見て、このまま さようならとも思えない。

手紙の最後に、もう二度と会う事はありませんとの文章があったが、多分そんなこともないだろうと勝手な想像をしてしまう。 

置屋での暮らしぶり

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日舞の稽古

大人の暮らしが叶うインテリアコーディネート|Conomi

置屋さんと言うのは 、何人かの芸者さんを抱えて、宴会その他に派遣する元締めのようなことをする仕事。

また、芸者さんの様々なトレーニングも請け負っている。

その代表的なのが踊りのお稽古。また、三味線であったりお琴のようなものを教えることもするようだ。

実はこのような事は芸事として、今でも芸者さんはおられるが皆さんそれぞれにやっているようだ。

番組の中では、ずいぶんと奥ゆかしく丁寧にしているように見えた。

果耶ちゃんは美形なのでずいぶんとサマになっていたと思う。

それと見ていて感じたのは、さすがモデルさんらしくて、着物がよく似合う。

同じように感じた人も多いだろう。 

物語は何処へ

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育ての親から明かされる自分の生い立ち

千遥ちゃんの記憶は番組の中で語られていたが、本人の古い記憶と義理の母親からの情報提供で成り立っていた。

このお母さんも、実に正直で義理の娘に対しての対応はこれ以上ないぐらい丁寧だったと思う 。

 母親を演じていた原日出子さん。着物がぴったりと決まっていて、少しふっくらした感じがより置屋の母親としての貫禄がそのままにじみ出ていたような雰囲気が。

彼女も過去の朝ドラに出演経験があったようです。

 NHKの今回の朝ドラにかける熱意が、配役から汲み取れると言うもの。

このやりとりのシーンは、千遥ちゃんの自分の人生を生きようとする覚悟がしっかりと現れていた。

ただ、実の兄弟2人と縁を切らなければならない考え方はいまひとつ違和感を覚えた。

私が呑気なせいだろうか、そこまで隠さなければならないことなのか、わたし的には多少は伏せる事はあったにしても、ゆくゆくは明かしてもいいような気がするし。

過去を清算するために、身内との縁を切るなんて、少し乱暴なストーリー設定のような気もしたのだが。

まとめ

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なつよ 切ないなぁ

最後のこのシーンはちょっと涙ぐんでしまうよね。

なつにしてみればあいたくてしょうがなかっただろうに。

さて、このまま別れ別れになることなどはありえないはず。

我々ミーハーな視聴者が想像もつかないような面白おかしいストーリーが考えられているに違いない。

ドラマは日本の高度成長期の女性アニメーターの話との設定だが、実は戦後レジームの清算とも言うべき意味合いを持っている 。

私もかろうじて戦後の世代だが、決して忘れてはいけない戦争の記憶を継承したいと思っている1人。

その意味でもこの朝ドラ なつぞらの持っている意味はとても大きいのだ。

とりあえず、明日で今週分は終わり。

月曜日以降、名うての俳優たちが出演しているのである。

俳優たちにふさわしいストーリー展開がきっと用意されているに違いない。