どうやら新しいエピソードの予感
目次
昨日の涙の回から来週へつなぐエピソード。
今日の番組は今まで立ち上がってきた様々なエピソードの説明のような感じ。
今週は妹 千遥ちゃん一色で清原果耶ちゃんの演技がまるで彼女が主人公のような印象さえ受けた。
その千遥ちゃん とりあえずはこれで物語の中から一旦退場するような雰囲気。
あさが来たでナツの役を演じた時はまだ13歳。
そう考えると、なかなか度胸が座っている。まだ見よう見まねの時分だったろうけど、役者としてきちんと演じられていた事は間違いないので。
さて、今日の見所だったのは、幼なじみの天陽君と靖枝さんとのエピソード。
地元の劇団で背景の絵を描いているときに、奥さんと出会ったという設定。
大原櫻子ちゃん。
ドラマの中ではしっかりと田舎のお嫁さんの服装できちんと演技ができていた。
実は天陽君のモデル神田日勝の奥さんも同じように割烹着を着て写真に写っているのである。
ドラマの制作をするときにずいぶん意識をしているような気がしたもの。
今朝ドラマを見た人ならば大原櫻子ちゃんの 割烹着姿がなんとなく被っている気がしませんか?
実際の写真は白黒の割烹着のような気がするが、番組内ではカラーテレビを意識してカラフルな花柄のものを着ていたと思います。
このほかにも夕見子ちゃんが例の調子でひょっこり帰ってきたり、泰樹さんとなつとの切ないやりとりなどが、短い時間の中で盛りだくさんに語られていて、なるほどと思うことしきり。
今日の番組は、本当にそれぞれの登場人物の胸の内を俳優の言葉を借りて語り合うような内容だったと。
なつが寂しいと告白したことに対して泰樹さんも同じように寂しいと白状するのである。
普通の生活では身内になればなるほどこんな事は絶対に語り合う事は無い。
このような気持ちを言葉なしに伝えようとすれば、ドラマではどうしてもヤラセ感が出てしまうので、ここはきちんと役者がセリフとして発するのが良いのだろうと思う。
何はともあれ、物語は来週に続くのである。
実はこの朝ドラは、主人公はなつなのだが、とにかくあちこちでエピソードが盛りだくさん。
しかも登場人物が実力者たちなので、誰が主役なのかわからない位の存在感を発揮してしまうのである。
ドラマを見ている方は楽しめることこの上ないのだが。
天陽君 幸せそう
こちらのご夫婦、幸せオーラいっぱいだった。
ドラマの中のツーショットお似合いまさかとは思うのだがネットでもいくつか指摘があったのでここでも紹介するのだが、モデルとなった神田日勝は驚くほど若くして亡くなっている。
まさかその運命すらも真似しちゃうのかなと。
そういった事は誰もが望んでいないのははっきりしているが、そこはドラマの脚本家の胸の内。
この先どうなることか?
神田日勝の作品は私が見る限りでもとても力強い作品が多いと思う。
長生きして絵を描き続ければ、日本を代表する画家として活躍したに違いない。
こうしてみても、力強さ、安定感そういったものがみなぎっているではないか。
彼はベニア板にこうした絵を描いた。
農村画家と言われる所以。本人はそう呼ばれることを好まなかったらしいが。
子供が何人か生まれて、しかも、画家として活動するために絵の具代その他でお金が必要だったらしいのだ。
そして写真で見てもわかるが、かなり立派な体格をしている。
どのくらいの上背があったのかはわからないが、彼は間違いなく体力に自信を持っていたタイプの人間。
自分自身の体力への過信が命を縮める結果になったと記述にあった。
この運命をこのドラマがそのまま踏襲するのであれば、脚本家も思い切ったことをすると別な意味で私など感心してしまう。
夕見子ちゃんお帰り
女優福地桃子さんは哀川翔氏の2女。
当然のことながら役者としてはお父さんの方が圧倒的に有名。
このドラマの中で柴田牧場の長女夕見子を印象深く演じている。
女性が独り立ちすることを夢見て勉強にいそしんだ結果なんと北大に合格している。
この当時北海道に住んでいるものならば誰もが知っているが、道内ではナンバーワンの大学。
ステイタスとしてこれ以上の学校はなかった。
彼女は、ツンデレな役どころ。実はこういった心理背景がこのドラマではくっきりと描かれていて、とてもわかりやすいのだ。
この人はこう、あの人はこうとイメージがはっきり描かれている。
ただし、このドラマでは批判する意見も多少だが存在しているようだ。
実は昨日発見したのだが文春オンラインではけなしていた。
尤もらしい理由で述べてはいるが、こちらのネット記事は読者を多分に意識しているので同じなつぞらの感想でも、大絶賛しているものもあったりして。
あくまでも参考意見でしょう。
もちろん私も参考にさせていただいている。
千遥ちゃんに会いたい
牧場に来た直後、泰樹さんに案内されて牛舎に行ったときの様子。
このときのエピソードも、印象深かった。
不思議なことだが草刈正雄扮する泰樹さんは、開拓者魂ゆえの独特の嗅覚を持っていると思う。
自分と同じようなフロンティア精神を持った者を見ただけで嗅ぎとることができるのだ。
あの戦災孤児だったなつを受け入れた時、驚くほどの提案をいくつもして、柴田家に向かえ入れたように、この時もなつの妹 千遥を簡単に受け入れるのである。
また、千遥も泰樹さんの偽りのない本心を戦後を生き抜いてきた根性によってすぐに納得するのである。
この物語のエピソードで1番の泣き所は、このそれぞれの人たちが持っている真心ゆえに、千遥はこのまま姉と兄に会ってしまえば離れられなくなってしまう強い絆を、逆に恐れたと語っていた。
そのせいで、誰にも告げずに逃げたのである。
この設定はとてもうまい。気持ちを込めて見ていたならば思わずもらい泣きしてしまう。
しかし世の中で差別にめげずに生きていくって、本当に大変な時代だったんだなとつくづく思う次第。
なつの恋?
予告編を見た限りでは、なつのお相手は 坂場君ではなかろうか?
彼は高畑勲のモデルとされているが、東大出のインテリのディレクターである。
実際のモデルの奥原玲子さんは小田部洋一さんと結婚しているが、実は彼はこのドラマには出演しないようなのだ。
物語としてなつが結婚しないのはありえないと思うので、誰が相手かとなるのだが、一応私の見た感じでは、お相手はやはり坂場君ではなかろうか。
物語はこの後、宮崎駿のモデルとされる彼も入社してくるのだが、宮崎駿のお相手はまゆゆ扮する三村茜だろう。
実際のモデルでもそうなっているのだから。
来週以降も物語はどんどん進んでいくはず。
いろんな物語がある中で、今回のはとにかくエピソードがいっぱいあるので、まだ途中で、終わっていないキャラクターもいっぱいいるようなので、それぞれにある程度回答を与えながら進むしかないだろう。
中途半端に終わった感のあるエピソードも多少存在しているので、そこはこうご期待。
いつになくどハマりしてしまった朝ドラ。
物語は期待を込めて来週へ。