ずっと注目しているドラマだが、今週からはなつたち中心で短編のアニメーションを作ることに。
様々な紆余曲折がある中で、新しいメンバーも加わっていよいよ物語が始まる。
ヘンゼルとグレーテルの新釈。
そして兄咲太郎も声優を専門に扱う会社を設立して新しい活動を始める。
少しずつ先へ進んでいく兄弟。
目次
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新しいアニメーションのために作戦会議


今回、新しく新人たちだけで始まったプロジェクトに欠かせないのは麻子さん。
しかしなつには 麻子さんの様子が気がかりで、どうしても問いただしてしまう。
「麻子さんは本当は乗り気じゃないんじゃない? 」
しかし、聞かれた麻子さんも逆に聞き直しを。
「もし、乗り気じゃないと言ったらどうする気なの? 」
「やめます!」きっぱりと言い切るなつ。
見所はここから。
なつの思いは、尊敬する麻子さんとともに自分たちのアニメを作ること。
日本で初の女性アニメーターは麻子さん以外ありえないとの思いを伝える。
麻子さんはここでなつの心の中の傲慢とも言うべき行動力を指摘する。
なつのような考え方を他の人に押し付けてしまえば、他の人は逆らうことができない。
それは有無を言わさず相手を無理矢理従わせようと言うことに他ならない。
思わずたじろいでしまうなつに、諭すように告げる。
アニメーターにはその情熱はむしろ必要だし、持っていなければならない。
その情熱がなくなれば、妥協するようになるから。
自分が納得のいくものを作るためには妥協する事はありえない。
私(麻子)が気に入る気に入らないは気にすることなく、自分の仕事を貫くこと。
そのことのみに集中しなさいとの言葉。
その言葉を受けてなつも茜も納得するのである。
船が動き出した以上、乗組員は皆それぞれに役割を果たすしかないと麻子さんの言葉。
アニメ制作にかこつけてはいるが、現代でもあらゆるシチュエーションで通用する捉え方。
何かをするときになんとなく漫然と行えば、妥協しなければならないことがいくつも起こってくる。
そのことを決して受け入れることなく自分のやり方を貫けるかどうか。
その時には自分1人だけではなく大勢の人からコンセンサスを取り付ける必要が。
そのような、仲間との仕事についての教訓となるような内容だった。
様々な周りの状況に考慮できるだけの余裕が彼女にはある。
周りに考慮するからこそ、突っ走っていこうとするなつや坂場君のやり方に不安を抱いていたわけだ。
明日以降はこのメンバーで話が進んでいくはず。
坂場君と神地君のコンビ


この2人が“新釈ヘンゼルとグレーテル”のけん引役を引き受けることに。
脚本を書き絵コンテを作る 。
その絵コンテをもとになつと麻子さんが原画を起こしていく。
どうやら話の筋が出来上がってきたと言えるだろう。
ちなみに坂場君は高畑勲、神地君は宮崎駿がモデル。
実際の2人も、若い頃から一緒に活動することが多かった。
なつぞらの中でもその雰囲気が出来上がってきたと言える。
それぞれが遺憾なく才能を発揮して仕事はどんどん進んでいくのではないか。
ここまで来るのにそれぞれが苦労して、アイデアをひねり出していた。
感じたのは、どれだけ面白おかしく見るものにアピールできるのか。
アニメーションが持つ可能性を最大限活かしたい情熱。
そういったものを強く感じるのである。
もともと子供たちに向ける物語の制作。
ストーリーの概略を考えてみても、メッセージ性は充分あるわけだし、それなりに面白いものができるのではないだろうか。
声優の会社はうまくいく?


この当時の外国の吹き替え作業についての話が丁寧に行われていた。
当時はもともとの映像の中の音を全て消去して、全く新しいものを後から録音するやり方だったようだ。
つまり吹き替えをする俳優たち、そして映像の中に出てくる様々な効果音。
それと、映像に流れるバックミュージックも全てが同時進行で録音されたようだ。
これはある意味大変な作業で、全てが1からやらなければならないのと、途中で一時停止ができない。
つまり、一旦作業が始まってしまえば最後まで一気呵成に終わらせる必要があるのだ。
咲太郎の最初に受けた仕事では、このときの様子が詳しく描かれていたのだが、声優たちもベテランは上手にこなすのだが、新人たち、とりわけ親分に預けてもらった2人とか、雪次郎などはどうしてもやり直しが多くなってしまう。
まずセリフの吹き替えは、吹き替えをする声優はイヤホンをしてオリジナルの音源で吹き替えする俳優の発音をしっかりと聞く。
そして画面を見つつ、口元の動きをうまく似せて日本語のセリフを載せるのだ。
この辺のやり方は今もほとんど変わらないだろう。
多分にアナログである。
アナログの極めつけは効果音を同じスタジオでスタッフたちがやってしまうこと。
一昔前まではこの方法が長く採用されていた。
今でこそ最新鋭のハリウッド映画などは、吹き替えをするときには俳優の声だけコンピューターで消して、そこに背景等そっくりそのまま生かして日本語版を吹き込むのである。
ありえない芸当が今は可能だ。
番組の中では雪次郎はとうとう自分の台詞を言わせてもらえなかったようだ。
彼の致命傷とも言うべき欠点、北海道弁。
ご愁傷様である。
しかし俳優業にとってセリフ回しは何にも増して重要。
これから大いに努力して一人前を目指すしかない。
まとめ
明日のネタバレになってしまうが夕見子ちゃんが東京まで突然やってくるらしいのだ。
驚くなつや雪次郎にも答えは適当にはぐらかしてきちんと話そうとしないようだ。
詳しい事はわからないが、どうやら誰かについてきたような気配が。
明日の放送を見れば大体見当がつくような気がする。
東京での物語はこれから少しずつ佳境に入っていく。
アニメーターとしての活動もそうだが、登場人物たちの人間関係、とりわけ男子女子が入り乱れた物語なので、当然のことながらロマンスの話しも出てくるはず。
テレビの前で見る私にとってはむしろそのことの想像力が働かないでもない。
とりわけなつは結婚すると思うのだが、お相手は誰なのかなと勝手な想像を。
それから麻子さんを考えるとどうしても手塚治虫や虫プロ、鉄腕アトムを考えてしまう。
そこら辺のいきさつがこの物語の中で登場するのかどうか。
実のところ、様々な登場人物の中で麻子さんの登場は毎回になるし、時間もずいぶん長くかけているような気がするので。
なつぞらの中では重要なエピソードのような気がするのだが。
とりあえず今週の分は明日で一旦終了。
どのような終わり方をするのか注目。