くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

思い出の海 育まれた人生マインド

 

今週のお題「海」

私の生まれは北海道の日本海側北部に位置する。

留萌管内の小平町という小さな街。

ここは日本海に面したいくつかある集落の1つ。

ここでの海は日の入り。

夕日が沈むのだ。

生まれた時からこの夕日が心の中で美しいものの物差しとなってきた。

お名前.com

留萌郡小平町の海

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観光案内で見るとオロロンラインと呼ばれる

目次

 

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海岸を国道が走っている。別名オロロンライン。

このオロロンは鳥の名前が由来。日本海に浮かぶ島“天売島”に生息している。

ウミガラスが正式名らしい。

私が子供の頃の記憶ではその名前は出てこないので、後から観光用に作った名前のようだ。

この日本海沿線は、さりとて農業が盛んなわけでもなく、漁業といっても特に大型の漁船を用いるような漁法ではなくほとんどは沿岸漁業である。

私の生まれ育った街も、かつてはニシンでにぎわった。

その時の文化遺産が今でも残る。

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花田番屋 北海道にいくつか残る鰊御殿の1つ

私の生まれた所から車で10分かそこらの距離にある。今は道の駅として立派な建物が隣に併設されているが、昭和27年まではニシンが取れ続けたので、このような番屋で賑わっていたようだ。

子供の頃は、さしたる娯楽があるわけでもなく、夏の間の子供たちの楽しみといえば、前浜の海で泳ぐこと。

今はほとんど全域が遊泳禁止区域となっているが、私の子供の頃はやりたい放題で何でも好きにできた。

特に私が得意だったのは素潜り。

軽く5〜6mは潜れたので、ウニやなまこ、ムール貝など取り放題だった。

海に潜るためには、ある程度条件が揃わなければならない。

潜る前後で雨降りの天気が続かないこと。

これはとても大切で、すぐそばに小平シベ川が流れているのだが、この川水が海に流れ込むと泥で濁って視界がなくなるのである。

ある程度海が澄んだ状態で潜るためには前後1週間位大雨がないのが望ましい。

それと波の高い時は危険で無理である。

ごくまれに死亡事故もあるので、条件の良い時を 毎夏探していた。

運の良い時は1夏に10日から2週間位、もぐれる日がある。

子供の頃は18歳までしかこの田舎にはいなかったので、小学校の高学年から高校までの数年間が素潜りをして楽しんだ時期。

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小平町花岡の海岸線 この写真の奥の岩のさらに向こう その辺でいつも潜っていた

このぐらいの波で、これぐらいの晴れ具合。

絶好の素潜り日和と言える。

この辺の海底は、ほぼ岩場で、魚もある程度いたし、それ以外のうになどもたくさん生息していた。

今は、漁業権なども厳しい制約があるらしくて誰も潜る人などいない。

毎年墓参りにここの国道を通るが、海で潜っている人はほぼ見かけない。

近くの海 留萌市黄金岬

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黄金岬 波飛沫も有名 多分魅力はシーズンオフ

私は日本海の魅力の1つは夕焼けと夕日だと思っている。

世の中でいくつかの美しいものはあると思うが、私の美の基準は この夕日。

陽が落ちる30分か1時間位前からのんびりと眺めるのがいいだろう。

子供の頃、毎日ではないが、こうした経験が私の美意識の基本となったと言える。

特に私の中学生から高校生にかけては通学で使った線路でも夕日が見れたので、今思えば贅沢な経験だったのかもしれない。

ちなみに、今はここの鉄路は廃止されて久しいので、交通手段は車かバスしかない。

それでも観光スポットはいくつもできていて、私が行ったことがあるのはこちら。

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小平町ゆったり館

ここでははるか昔に1度だけ同窓会に出たことが。

何回かお墓参りの途中で食事で立ち寄ったことがある。

基本的には宿泊施設だが、小さな売店と食堂が併設していてそれなりの利用ができるだろう。

この海岸線の国道はこういった施設がいくつも立ち並ぶ。

ドライブしていても景色だけではなく様々な観光スポットが用意されていて退屈する事は無いはず。

道の駅のようなものがいくつもあるので、特にオススメするわけではないが、このブログの中で紹介した花田番屋の隣に大きな規模の道の駅がある。

いちどしか立ち寄った事はないが、それなりに楽しめそうな雰囲気だった。 

 1度だけ見た外国の海グアム

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グアムココス島 日に焼けてひどい目にあった記憶が

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はるか昔、昭和53年の夏にここへ外国旅行に行ったことが。

このときの海はグアム本島から隣のココス島へ渡ったはず。

わずかばかりの海水浴場があって、そこで泳いだ記憶がある。

景色はすこぶる良かったのだが、海としてはせいぜい腰までの深さしかなく、しかも不気味なぐらいぬるくて、わたし的には違和感を感じたのを覚えている。

基本、私が知る海は、水温がせいぜい20度を超えた位。かなり寒い。

しかも水深は10メーターに届く位。

立って歩けるようなところは海とは言わない。

背が立たないから面白いのに、背が立つのなら風呂と変わらないではないか。

海は、泳いで潜る。

それが私のポリシー。

もうすっかり歳をとって、体も持病やら何やらでボロボロなのでとてもじゃないが海で潜ることなどありえないだろう。

子供の頃の海は3メートルから5メートル以上の深さでは水温がかなり低くなっていた。

深く潜るとひんやり感がまるで違ったのである。

ほんのりと温かみを感じるのは表面の 1メーター以内。

私は、この潜ったときのひんやりとした引き締まった感覚が大好きだった。

今、年寄りの冷水でやったならば、心臓麻痺を起こしそう。

奇しくも明日は”海の日“

テレビでよく見るような、海のレジャーにはとんと縁がないが、私にとっては思い出となる海がいくつか存在している。

かつて過ごした私のマインドを育ててくれた海のことをちょっとは考えてみようかと。