くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

0戦はやと 0戦太郎 今は見かけなくなった戦闘機漫画

 

私が子供の頃(10歳前後の頃)だが、戦闘機乗りを題材にした漫画が人気があったと思う。

少年画報で見かけたのが最初。

それが“0戦太郎”

これの続編とも言うべきなのが“0戦はやと”

こちらは少年キングにほぼ1年間掲載だった。

かなりの人気作品で、子供たちはじめみんな見ていたと思う。

私の記憶では、床屋さんに行った時にそこに備え付けてある漫画を貪るように読んだ記憶が。

お名前.com

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主人公はどちらも少年0ファイター

目次

作者辻なおきさん

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1935〜1997 若くなくなっている

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漫画家としては手塚治虫や藤子不二雄など当時の有名な漫画家の影であまり名前は知られていなかったかも。

私の記憶の中でも漫画はよく知っていたが、作者の名前までは記憶になかった。

しかし戦闘機に関わる漫画を多数発表していて、しかも物語はどれもがつながっていたんだね。

0戦太郎も0戦はやとも主人公の名前こそ違うけれど、設定はほぼ同じ気が。

漫画の特徴は、零戦を介した空中戦に関わる様々な技術的なことを“技を編み出す”感じで描いた。

つまり、いかにして零戦をうまく操ってたくさん敵機を撃墜するか。

そのことを中心に据えた漫画だった。

“0戦はやと”はテレビアニメとしても放映されていた。

それぐらい人気だった。

日本で最初にテレビのアニメで放送されたのは鉄腕アトム、その後も続々と作品が作られた。

私がブログで紹介しているなつぞらのに出てきた、“狼少年ケン”とか、他にも“鉄人28号”や様々なものがテレビを介して紹介されていた。

その中にあって、60年代の中ぐらいまではこのような戦闘機乗りを題材にした漫画がいくつかあったんですね。

実は、ここで紹介する辻なおきさん以外でも何人かの方が同じような題材で漫画を書いていた。

千葉てつや氏とか九里一平氏とかおられましたね。

この当時は、この題材が少年からずいぶん支持されたと記憶。

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こちらも辻さんの作品

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タイガーマスクとジャイアント旋風

辻さんは戦闘機乗り漫画のあと、プロレスものに舵を切りました。

有名なところではタイガーマスクの漫画を書いている。

タイガーマスクはプロレスラーとして見かけるよりもずっと早くに漫画で有名になった。

そして漫画が売れた後は、すぐにテレビの放送。

おそらく、最近の子供たちでも、テレビ放送のアニメをリバイバルでひょっとしたら記憶にあるかもしれない。

とにかく、何度も何度もテレビで見かけたので、その都度人気が高かった。

そしてもう一つは全日本プロレスのジャイアント馬場を題材にしたジャイアント旋風。

こちらの漫画で、ジャイアント馬場がプロ野球の読売巨人軍から 力道山の元へプロレスラーとして弟子入りして一流レスラーになっていく過程を、フィクションを交えながら描いていた。

ただし、フィクションといっても本当が半分以上混ざっていたような気が。

と言うのは、出てくる人たちの名前が全て実名。

実際の人たちが全く変化することなくそのまんまの名前でどんどん出てきたし、漫画の中のエピソードが実際にあったことだと思わせるようなことも。

当時は、プロレスブームだったので、著名なレスラーたちも皆、登場するあたりが漫画の作品としての完成度を高めていたようだ。

まとめ

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千葉てつや作 紫電改のタカ

当時あった戦闘機ものの漫画の1つ。

この漫画を知っている人も多いはず。

作者の千葉氏自身はこの漫画を称して失敗作と言っているような。

理由は内容が暗いこと、ストーリーの盛り上がりに欠けることなどを挙げているが。

主人公は最後に特攻隊で死んでいくことに。

題材になった戦闘機は紫電改。

零戦の後継機で、零戦をしのぐ性能を保有していたのだが、私の記憶では(文献)戦争に配備された時期が遅かったこと、また思ったよりも故障が多かったことで、あまり活躍するチャンスがなかったと聞いている。

太平洋戦争の末期では、日本はほとんどの物資が枯渇状態にあって、まともな兵器などこしらえられるレベルにはなかった。

さて漫画の中でどうしてこのように戦時中の戦闘機などが取り上げられる漫画がもてはやされたのか。

この手のマンガが世の中からほとんど見なくなって久しいが、なぜと考えてみるといくつかの理由が挙げられるのかもしれない。

  • 戦闘機を題材にした漫画は戦争を賛美すると誤解された
  • 敵と味方の戦いにはなっているが、戦闘シーンが中心にすえられていた
  • 少年が胸をときめく題材として広く支持を得られた
  • 戦闘機を題材にした以外に魅力ある漫画が出現してきた
  • 当時のスーパーカーブームなど

これは言ってみれば日本の戦後の歴史の1部かもしれない。

“0戦はやと ”“0戦太郎”のもてはやされた時代は他に少年がときめくような題材は提供されていなかった。

今のようにゲームもなければ、インターネットも何もない。

ひたすら提供されたのは本と漫画とテレビ。

ここで記憶をたぐると、漫画は実はこの当時は“悪者”として扱われていた。

漫画は、今では日本の文化で世界中に通用する一級品なのだが、この当時は多くの大人たちが馬鹿にしていて、それを私の父も母もある程度は信用していたフシがある。

漫画ばかり見ていると頭が悪くなると!

実際はそんな事はありえないわけだが。

時代とはそうしたものなのかもしれない。

ここで紹介している漫画を描いた作者たちは、ときめく題材を考えたときにすぐに行き着いたのが戦闘機なのだったのかも。

当時はまだ、情報がたくさんあっただろうし、ある程度の取材も可能だったはず。

もとより、少年へのときめく材料として提供されていた中で、他にもっとときめくものが出てきたら置き換わるのは当たり前のこと。

そうして、作品は私たちの目に映ることがなくなった。

しかし、調べてみるとアマゾンなどではシリーズで今でもしっかりと販売されている。

今思い出してみても、作品的には面白かったと記憶している。

あの当時の少年が今の購入世代なんだろうと。

私も床屋さんで読んだ少年キングを今でも懐かしく思う。