今朝のなつぞらを見ていて、十勝の農協とかモデルがいたことは知っていたが、
あらためて調べてみることに。
物語は当たり前のように語られるが、67年以降、新しい自前の乳業メーカーの設立があったりして農業の転換点になっていたようだ。
目次
酪農家や農協が抱えていた悩み
一致団結して自前の工場を建てる
出発は十勝協同乳業とのこと。
8カ所あった農協の組合長会で万場一致を目指すのだが、多少 揉めて、それでもいくつかの意見交換の後、満場一致で工場建設に向かうこととなった。
実はこの頃の酪農家たちには皆、共通の悩みがあったのだ。
実は生産者である酪農家は、乳業メーカー仕入れ価格を決められていて、しかもその価格はかなり変動が大きかったらしく収入が安定しないこと。
と同時に、その出荷価格(乳価)は驚くほど安く抑えられていたと聞く。
安い乳価で、 しかも安定しない価格となれば、そうでなくても借金を抱えた酪農家にとっては気のおけない日々が続くわけだ。
全員一致で工場建設の意見がまとまったわけ。
ドラマの中では、期限を切られていてかなり厳しい設定にはなっていたが、実際のところは1967年に今のよつば乳業の前身が設立されて今日に至っている。
後のよつば乳業がモデル
調べてみるとなつの義理の父親 柴田剛男が創業者“太田寛一”のモデルとされてはいるようだが、物語のストーリーをたどったときには、必ずしもそうとは言えないだろう。
わざわざヨーロッパに視察旅行に出かけたのはドラマの中の組合長“田辺”である。
宇梶剛志扮する田辺は、夕見子ちゃんを通訳にしてヨーロッパを視察したとしている。
実はこの時よつば乳業が設立されるときには太田寛一はここの農協の組合長だったのだ。
それを考えると田辺組合長がよつば乳業の創業者となっていてもおかしくは無い。
もっとも、物語のフィクションである点を考慮すれば、ビジュアル的には柴田剛男の方がよく似ているのでこちらがモデルと言われてもそうかなと思う。
しかし、この70年代のちょい前の農協関係はそれなりに大変な部分を抱えていたのは事実。
乳業メーカーは企業として仕入れ価格を安く抑えたいのは言うまでもない。
しかしそのようなことが優先されれば酪農家はたまったものではない。
ヨーロッパでは、酪農家たちが自ら乳製品を加工し売っているのが常識だった。
特に、ヨーロッパではマイスターと呼ばれて技術的な専門家を敬う気質がある。
彼らはハムであったりチーズであったりバターなどそれぞれの職人で、そこに農家が品物を収めるような形。
乳製品は、農家が自前で加工することが当たり前なのだ。
日本でもこのようなシステムがこの頃から広く世の中に出ていくことに。
よつば乳業はその草分けと言える。
現在のよつば乳業は全国シェアが25%だそうだ。
感じるに大変な発展だと思う。
大きな農家では、家内工業的に自分のところに必要な工場を立てて、乳製品を作って売る人もたくさん出ている。
こうした手作りの製品は、口コミ評判で決して安売り競争をすることなく、適正な価格で販売しているようだ。
よつば乳業は、私もスーパーで時々利用をするが、どちらかと言えば良いものを安くの精神で商品を提供しているようだ。
消費者としてはとてもありがたいと言える。
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まとめ
ちなみに手前で名前プレートを持っているのはチームナックスの4人目のメンバーである 。
安田顕
音尾琢磨
戸次重幸
森崎博之
さすがに北海道の物語。北海道出身の俳優が大いに活躍している。
個人的にこの俳優はうまいなと思ったのは安田顕。
雪之助として息子雪次郎とやり合うシーンはとても見ごたえがあったのだ。
感心するのは、地でいっている北海道弁。
この4人のメンバーはそれぞれに存在感を出している。
菊介もそうだし、今日から初めて登場した十勝支庁長“大清水洋”の役は大いに存在感を発揮していた。
彼らの、値打ちはとにかく北海道弁。
北海道人の私が安心して聴けるかどうかが判断基準となる。
この4人に関しては問題なく聴けるので、北海道弁とはこうしたものだと親近感がわく。
さてここからまた少し物語が進んでいくのだろう。
今週の三日間でなつの結婚の話が出てくるはず。
そうすれば雪次郎と夕見子ちゃんの話も同時進行になる。
どうやらここで物語は1つ区切りになるかもしれない。