くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

なつぞら“ 咲太郎 頑張れよ👍”

 

今日は切ない内容の物語だったよね。

咲太郎と亜矢美さんのエピソードに終始していた話。

テーマはね、母親と息子。

この関係が人それぞれだと思うんだけど、彼らに限っての特別な関係をモチーフに描かれていた。

両方とも戦争の被害者(この当時は日本国民全員が被害者と言っていい) 。

そのせいで縁があって親子になった2人。

そんな2人の切ない気持ちが今日の物語の中心テーマ。

目次

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2人でしみじみ思い出に浸る

咲太郎と亜矢美さん 不思議な親子

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血はつながっていないが強い絆の2人

【BROOK'S かんたん ぬか美人】

亜矢美さんの元へひょんなことから現れた咲太郎。

 2人が出会った時はお互いがそれぞれ心に傷を抱いていた。

亜矢美さんは最愛の婚約者を失い、咲太郎は自分の両親を失ったばかりか、妹2人と離れ離れに。

戦後すぐの2人の出会いはこうしたもの。

亜矢美さんは自分のことを“お母ちゃん”と呼ばせて咲太郎を可愛がったのだ。

咲太郎にとって亜矢美さんはまさに母親代わり。

死んでしまった実の母親をかぶせていたようだ。

それに対して亜矢美さんは自分が母親代わりを務めようと思ってはいるが、母親でないことを最初から最後まで自覚していたようだ。

最初は子供だった咲太郎も成長するにつれ、男性としてたくましく立派に育っていく。

母親代わりの自分が咲太郎を“男”として見る事はないと自分自身に言い聞かせる日々が続いたに違いない。

最後まで母親を演じ続けることに徹していたのだ。

それは咲太郎が光子さんとの結婚を報告しに来たときに、“私は初めからわかっていたよ”とにこやかに話すくだり。

「咲太郎が私に隠し事 出来るわけないじゃん」

本当にわかっていたとは思い難い。

うっすらと気づいてはいても、ほとんどは寝耳に水の状態だったと思う。

しかしそこで、“私は気づいていたんだよ”と言ってあげることが母親としての役目なんだとそう感じていたに違いない。

母親としての優しさと同時に、咲太郎の男としての部分をいまひとつはっきりと認識できていなかった自分を思い知らされたのかも。

亜矢美さんは50歳。咲太郎は多分34歳ぐらい。

お互いに親子とは言え、男女の関係を頭から否定できる歳の差でもなかろう。

亜矢美さんはそこのところも微妙に感じていた可能性がある。

そこを全く理解していなかったのは咲太郎。

彼にとってはどこまでいってもお母ちゃん。

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煙かすみさんの分析

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かすみさんの説明

かすみさんは亜矢美さんが光子さんに嫉妬することを咲太郎に気付かれたくなかったと説明。

ここでは2つの意味があるだろう。

これは私の個人的な見解だが、嫁と姑との関係はどんなに仲が良くても女同士でライバル関係にあると思うのだ。

それは、息子である男と、夫である男との認識でそれぞれ立場は全く違うが、お互い愛情を掛け合う男なのだ。

嫁と姑では、愛情の対象が1つになるので、その見返りを求めるわけではないが、この女性同士の関係は、それぞれが競い合うような意味を持つ。

亜矢美さんにとって光子さんは息子の嫁になり、逆から見れば姑と言うことに。

この2人は私の目から見ればライバルになってしまう。

ましてや亜矢美さんと咲太郎はホンモノの親子では無いのだ。

世間一般の場合とは明らかに複雑と言える。

しかし、かすみさん曰く、“なつがやってきて、初めて風車で3人が暮らせるようになったときに、自分たちがやっと本物の親子になれたんだ”と、“それはそれは幸せだった”と感じていたらしいのだ。

咲太郎と 2人暮らしのままでは、ある程度距離感を保つしかなかっただろうね。

なつが加わることで、家族の奥行きというか広がりができたのだろう。

しかし、なつも咲太郎も結婚した今は、亜矢美さんの立場としては、2人に距離を持つのがベストだと判断したらしい。

それは、それぞれ結婚してしまえば、そこであらたな家庭の人間関係ができるわけで、そこには自分が入り込まないほうがうまくいくわけだし、もし交われば自分自身も終わりのない新しい苦労を背負わなければならないかもと感じたのでは。

戦後、ボロボロに傷ついていた自分のことを思えば、今は1人になってもはるかに“気分は爽やか”なことを感じて、自分の人生をリセットしようとしたに違いない。

晴れやか 亜矢美さん

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列車で1人旅に出る

列車の中で1人缶ビールを飲む亜矢美さん。

今までの人生を振り返ってみて後悔する事は何もなかったに違いない。

息子代わりの咲太郎が立派に育ち、なつとともに新しく家庭を持った。

 1人になった寂しさよりも、自由になれた晴れやかさの方が勝っていたように見える。

 50歳の今、残された人生を自分の思う通りに生きる身軽さを心から楽しんでいるようにも見える。

ちょっとネタバレになるが、彼女は旅の最後に北海道へ向かう。

そしてなんと帯広の雪月へ。

そこには顔なじみの雪次郎がいるのだ。

不思議な縁と言えるだろう。

こうしてなつぞらは様々な人間関係を紡いで進んでいくのだ。

さて、明日と明後日になるが、そろそろなつにもおめでたか?