くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

なつぞら 生き続ける天陽君のこころ

 

昨日の天陽君死去のエピソードは、番組を見ている人たちにもびっくりだったらしく、調べてみるとモデルの“神田日勝”の検索も検索第1位に。

視聴率20%越えのドラマの最も重要なエピソードとも言える。

その影響力は甚大。

今日のドラマの内容は、そんな天陽君の思い出をたどるお話。

画家であることが、たくさんの作品を残すことによって様々なメッセージを伝えてくる。

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目次

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雪月包装紙 天陽君作

雪月に残した天陽君のメッセージ

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雪之助に包装紙の説明をする天陽君

この絵のモチーフはまさに柴田牧場 。

丘の上から牧場を見下ろしている。

右の方にいる赤い服を着た女の子。

小さい頃のなつと思われる。

雪之助の問いかけに答えを濁す天陽君。

この絵は、北海道を開拓しようとした人たちの思いが込められている。

そして、なつのように頑張る女性たちが他にもいっぱいいるはずだと。

北海道への応援歌ともいえる作品。

もし、なつが東京で苦しむようなことがあったら応援の意味を込めて雪月のお菓子をこの包装紙に包んで送ってやってほしいと。

雪月のお菓子も北海道を応援するアイテムなのだと。

その思いを込めたのがこの包装紙。

そして、雪月でとよおばあちゃんからの心からのメッセージ。

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おばあちゃん ギャグを言って周りを笑わせる

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「生き残った者は、早く死んだ者よりもより強くならなければならないことがあるだろう。 」

「しかし、だからこそ頑張らなければいけないのだと。

そうでなければ死んでいった者たちに申し開きできないよ」と。

なるほど、泣かせるセリフだわ。

なつぞらでは泰樹さんはじめ、とよおばあちゃんなど年配の俳優たちがその圧倒的な演技力で存在感を見せつけている。

特にこのおじいちゃんおばあちゃんコンビは最強と言える。

草刈正雄と高畑淳子

日本を代表する俳優たちだが、ドラマの中の配役としてその存在感は大変なもの。

ドラマになくてはならない存在。

今日のとよおばあちゃん。

優ちゃんの頭を撫でて

「なつちゃん めんこいねー」

さすがにボケたふりをしたつもりだが、周りの皆は一瞬たじろいでひいてしまう有様。

この年でこれぐらいボケていただいたほうが、周りのものは多少は翻弄されるが、別な意味では安心するのだ。

雪月では夕見子ちゃんや息子の雪見君もいる。

そしてお馴染みの雪次郎。

いつも思うが、ここで交わされる北海道弁は他の人たちのと違って驚くほど自然に聞こえる。

チームナックスの北海道弁はあれが本物と思っていいね。

北海道弁丸出しの私が言うんだから間違いないと思うよ。

早逝した者と生き残った者と 

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俺は天陽になれずにここまで生きてきた

阿川弥市郎さん 照男さんのお嫁さん 紗良さんのお父さん。

深い森の中に住んでいて、彫刻を中心とした芸術家。

天陽君と同じクリエイティブな仕事をなりわいにしている。

「天陽は自分の作品と一体になった」

そう表現した弥市郎さん。

自分は天陽のようになりきれずに今まで生きてきていると。

よく言われるのは芸術家はその生き様がどうだったか。

天陽君のモデル神田日勝は 32歳で亡くなっているのだ。

彼は農民画家と呼ばれることが嫌いだった。

彼の言い分では

“農民であり”

“画家であり ” なんだそうだ。

しかし、2つとも切っては切れない関係にあったと言える。

農民であるために、彼は画家としての活動をしたし、画家であるために農家を辞める事はしなかったのだ。

神田日勝の心意気とも言えるだろう。

なつぞらの天陽君は、神田日勝のポリシーをそっくり体現していると言えるだろう。

神田日勝が 32歳の時に無理をして絵を書いたのは、確か子供たちに何か買ってあげなければいけない文房具があったからだと聞いている。

彼の絵は、まさにお金を狩るための必須アイテム。

全く同じことを天陽君もいっていたはず。

芸術家と作品の関係を語り始めればキリがないが、芸術作品は、その作家にもよるのだが、往々にして作家自身の命である場合が多いのだ。

作家は命を削って作品を生み出している。

一見言葉のあやのようにも思えるが、そう遠からず間違ってはいないだろう。

同じ画家のビンセントバンゴッホ

彼の絵はまさに彼自身の命と言える。

天陽君の芸術家としての描き方も同じような匂いがすると思っている。

彼からのメッセージは

「北海道のこの土地を愛して頑張れ。」

それは北海道から出て行った人たちにも同じメッセージを送っていると言える。

 なつぞらの中で最も重要と思われるエピソードが、ここで語られていた。 

なつの答えは優ちゃん

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この絵が動くところを見たい 優ちゃん

 夜寝る前に優ちゃんに本を読んであげたなつ。

一久さんの言葉を思い出し、大草原の小さな家に思いを巡らせた時に登場するキャラクターを描いてみることに。

朝 目覚めてみると早起きした優ちゃんが

「この絵が動くところを見たい!」

この一言でなつの出した答えは決まったようなもの。

東京に電話しようとして放送は終わったが、電話の相手は一久さんのはず。

明日以降は東京に戻って具体的な話が始まるものと。

東洋動画を恩義があって辞められないなつと、一久さんはどのように調整してマコプロダクションに合流できるのか。

物語はいよいよ最終のエピソードに近づいていく。

【BROOK'S かんたん ぬか美人】