いよいよ今日の放送で、来週1週間で終了するための最後のエピソードの総まとめが。
物語は、最後のエピソードとして十勝に帰ることに。
なつぞらの物語は十勝の開拓者たちの家族の物語。
様々な出会いと別れがあって、そして幾多の困難を乗り越えてきた家族。
来週1週間で語り尽くすための予行演習のような今日の放送。
目次


柴田剛男さん


実は、この2枚の写真には およそ30年ほどの時間差がある設定。
なつが柴田家に引き取られた時が9歳。
それから今は結婚をして優ちゃんのお母さんになっている設定で多分37 8歳。
ちなみに右側は千遥の娘千夏ちゃん。
粟野咲莉ちゃんは調べてみたら朝ドラの「べっぴんさん」に出ていました。
こうやって見たときに、剛男さんのビジュアルがまるで同じなのが朝ドラらしいところ。
30年ほど経っていれば、当然歳は取るんだけどね。
しかし、剛男さんは千遥のことが心配でわざわざ北海道から出てきたのだ。
その時に富士子さんからの言伝で、千遥が柴田家に残した服を返すことに。
同じように千遥が借りていたなつの作業服も返す。
ここで、それぞれの時系列がきっちりと一致する。
このシーンでの最大の見所はなつたちのお父さんが戦場で残した遺書を兄弟3人がきちんと受け入れたこと。
ついこの間までは、千遥だけは目にしていなかったのだ。
この手紙を戦場で奥原氏から受け継いだのは剛男さん。
お互いがもし戦死した場合は、相手の家族にそれぞれの遺書を届けて、家族の面倒を見る約束だった。
その約束はほかならぬ剛男さんの方が果たすことに。
なつぞらはこの戦争中のエピソードから始まった物語。
舞台は復員してからは北海道の十勝に始まり、そして東京に移って、後は北海道と東京を行ったり来たり。
それでも、なつぞらの全体を通しての舞台は北海道と言えるだろう。
ここでみんなが出会って、それぞれ助け合って生きてきた場所だから。
なつがこなす殺人スケジュール
なつの家で、少しの間 過ごす剛男さん。
千遥のことはどうやら安心できる内容で落ち着いたので、なつの仕事ぶりを観察してみたところ。
なつは自宅に帰ってからも、ほとんど寝る間もなく働いている。
大草原の少女ソラは今や大人気番組で、毎週締め切りに追われる有様。
作画監督はすべての作画に関しての責任を持たなければならないし、自分自身も作画をしている。
さらに、優ちゃんの世話をしながらとなると、確かにいつ寝ているんだろう?と思われても仕方がない。
以前にも書いたことがあるが、クリエイティブなこういった仕事をする人たちは、1日に20時間働くのだ。
残りの4時間で、歯を磨いたり顔を洗ったり、またトイレ食事、普通の人がのんびりゆっくりやれるべきところを全て凝縮して行うしかない。
食事は私の知る限りでは仕事をしながらとっていたと思う。
あの手塚治虫の仕事ぶりを見たことがあるが、大抵の場合、1人で作業机に向かって食事はおにぎりのようなものを食べていた。
創作活動なので、当然好不調があって、ペンが走る時もあれば、止まって動かなくなる時もある。
そのようなことになっても締め切りは待ってはくれない。
仲間と協力しあって、励ましあってやれれば多少は違うのかも。
手塚治虫の取材映像を見たときには、彼の周りには誰もいなかった。
食事を誰かが用意したのだろうが、おそらく何も会話をすることがなく準備されていたのに違いない。
マコプロダクションでのやりとりは、手塚治虫の所とは少し違うようだ。
カミッチなどスタッフに声掛け合っていろいろ仕事をしていたし、一久さんも盛んに周りのアニメーターに声をかけていた。
全員が力を合わせて仕事をしている感がありあり。
ちなみになつが自宅と会社を往復しているのに対して、一久さんはマコプロダクションに泊まり込み。
この当時のアニメーション制作はこんな感じだったのかもしれない。
マコプロダクションに限ったことではなさそうだ。
泰樹さんと富士子さん


柴田家に戻った剛男さんの報告で、なつたちが優ちゃんのお世話に家政婦を探している話が持ち上がる。
優ちゃんは来年からは小学校に上がるので、保育園のように夜遅くまでは預かってはもらえないので、誰かが面倒を見る必要が。
そのための家政婦を探している設定だったが、これが簡単に見つかるシロモノではない。
実はそこで、泰樹さんの一言が。
「富士子 お前 行って助けてやれ !」
ちょっとたじろぐ富士子さん。
しかし問答を少し繰り返した後、やはり、富士子さんがなつのところでお手伝いをすることに。
なつぞらの最初の頃の放送で、松嶋菜々子さんに対してはずいぶんと批判的な書き込みも多かったのだが、彼女の前向きで丁寧な演技はやがてそういった批判をことごとく覆して、今ではなくてはならぬ大切なキャラクターとしてドラマに存在している。
女優広瀬すずの信頼も極めて厚いと聞く。
もともとは同じ朝ドラの主役経験者。
様々なアドバイスも可能と言うもの。
なつぞらの登場人物の中で私が最もお気に入りとする何人かの1人。
富士子さん
マコさん
泰樹さん
このお三方は私の中でとても評価が高い。
なつぞらの最終週でも彼らの果たす役割はとても大きいはず。
脇役ながらとても大切な役割を果たしてきたと言える。
来週で全て語り尽くすために
チームナックスの最後のメンバー大泉洋。
北海道ではとりわけ有名な俳優だが、彼のスケジュール調整がどうやらうまくいったらしくて、北海道の重要人物としてキャラクターが与えられるらしい。
予告編で彼の丸出しの北海道弁が紹介されていた。
あの節回しが北海道弁そのもの。
そして、どうやら来週はなつたちの家族が皆北海道に集まるようだ。
千遥親子ももちろん一緒。
そういえば千夏ちゃんも優ちゃんも牛の乳しぼりがしてみたいとのこと。
多分そういったシーンも描かれるのではないか。
長かった物語も毎日少しずつ見ていたら、もう 後 6回分の放送しかないのだ。
なごり惜しい気持ちももちろんあるが、1つ何かをやり終えた達成感があるのも事実。
私はただ単純に調べ上げて感想を書いていただけだが。
北海道に生きている者として、この土地で自分が果たさねばならない役割とか、感謝の気持ちとかそういったものをもう一度感じさせてくれる物語だった。
有終の美を飾るであろう最終週の物語に大いに期待したい。