ルパン三世を知らない日本人は多分いないぐらい、超有名な漫画。
“モンキーパンチ原作”って言うのも不思議なネーミングで、一体どんな人なんだろうと思いつつ、私は主に単行本を買って読んでいた記憶が。
我が家では様々なマンガ本その他、いっぱい買い込む癖があった私のせいで、本棚は山盛りになっていたのだが。
何十年か前にあまりにたまりすぎたので、バザーに出してあらかたのものは整理。
その中にはルパン三世の多分ほとんど全部が揃っていたと思うけど。
目次
登場人物といえばまずルパン三世
ずいぶん昔から知っていたキャラクターだが、今回改めて再調査。
1967年に漫画アクションで連載が始まったのが最初。
そういえば漫画アクションも時々は買って読んでいたかも。
ただし、私が知るようになったのは、多分 大学生位になってからだから、発売当初は知らなかった可能性が高い。
当時漫画週刊誌を読む習慣がなかったので。
調べて分かった事は、このキャラクターはどうやら当時始まった“007”を多分に意識していると言える。
思い出してみれば007の決めポーズにこんなようなのがあった気が。
設定は、あの怪盗ルパン(アルセーヌルパン)の孫との設定だが。
記憶に間違いなければ日仏の混血ではなかったかなと。
もともとあった様々なキャラクターの中からいいとこ取りをして作られたようだ。
目指したところはハードボイルドなアクションではない。
もちろん泥棒が主人公の話なのでアクションなども主力としているが 、どちらかと言えばコミカルなギャグマンガの要素をたくさん取り入れていた。
その傾向は、主人公ルパン三世に特に顕著で、彼の敵とおぼしき銭形警部とのやりとりがストーリーに大きく花を添えていたと言える。
ルパンの特徴として、変装技術がある。
かなり入念に分からないようにやっていて、漫画の中では全くわかるはずもなく、ストーリーの上でネタバラシをされて気がつくような状況。
しかし、このような設定は後にスパイ大作戦などに逆輸入されたのではないか。
モデルとした007では変装のシーンはなかったので、トムクルーズ主演のスパイ大作戦ではお馴染みの変装が見られた気がする。
そして決して外せない峰不二子
ルパン三世で峰不二子が外れることは絶対にない。
彼女の存在は物語に絶対に必要で、彼女も実は変装を得意としていて、様々なファッションを身に付けながら、ルパン三世の裏を搔こうとする。
彼女ほど最初のシリーズから見て、姿形が変わったキャラは他にないだろう。
ここで紹介している赤いドレスの彼女がモンキーパンチ氏のオリジナルのキャラを反映している気がする。
彼女は、全てにおいて謎とされているが、年齢は30歳の手前だろうか。
とにかく魅力的な女性として描かれている。
彼女も調べてみると、最新のファッションを必ず取り入れるあたりが作者の並々ならぬ意図を感じる。
最先端のファッションを着こなして、なおかつ自分の望むものをどんな手段を持ってしても手に入れようとする。
したたかな女。
そのような描かれ方をしている。
ほとんど謎の設定だが彼女自身はどうやら医者の娘とのストーリーがどこかにあった気がする。
今はルパンと同じ、泥棒をなりわいとしているが、ルパンからこよなく気に入られていることを巧みに利用する。
彼女の場合も、アニメになって声優が声を担当するようになってから驚くほど人気が出たと言える。
しかしながら、有名になったのは2代目以降でしょう


イメージとしては増山さんの峰不二子が1番有名かも 。
彼女の妙に甘ったるい声が特に印象に残っている気が。
ルパンに甘えるときのあのちょっと間を伸ばした感じの問いかけが、耳に残りますよね。
どうやら、考えてあのように作ったらしいですよ。
彼女も努力もあってルパン三世、とりわけ峰不二子の人気は頂点に達したと言っていいのです。
次元大介と石川五右衛門


この2人のキャラクターはハードボイルドでほぼ埋められているのだが、それぞれの持ち味が変わっている。
次元大介は知っての通り大口径のマグナムを操る。
拳銃の腕前も大変なものだが、スナイパーとしても一流でライフルを扱ったシーンもあったはず。
ルパンの親友であったが、どこでどのように知り合ったかは多分どこかのエピソードで語られていると思うのだが、ちょっと記憶の中では思い出せない。
彼自身も、女性との噂はほとんど流していないが 、確か過去に特別なエピソードがあった気がする。
そして石川五右衛門だが、彼の持っている斬鉄剣。
これに尽きるだろう。確かいくつかのエピソードも描かれていたと思った。
私の記憶では確か隕石の鉄、つまり隕鉄を原料に鋳造された気がする。
切れ味はもちろん抜群なのだが物語の中で語られるように車だろうがなんだろうが何でも切り捨てる。
ちょうどX-Menのウルヴァリンのアダマンチウムの金属の刀のように思える。
五右衛門は確か峰不二子にも騙されかけたエピソードがあるはず。
あの五右衛門が“峰不二子”をさして
“ふじこちゃん”と呼びかけていた。
次元と五右衛門はハードボイルド専門のキャラだが、ギャグも多少はこなす設定。
この、ちょっとふざけた感じがルパン三世の最大の魅力かも。
銭形警部
銭形平次の末裔との設定。
私が見た限りでは銭形警部はバラエティー担当。
ルパンとのやりとりはギャグ以外の何物でもない。
実際のところはICPOの警部とされている。
つまり国際警察の職員。
なぜか、彼はルパン担当として他の案件は扱わないようだ。
ひたすらルパンとその一味のみを必死で追いかけている。
得意技があって、投げ縄ならぬ投げ手錠。
アニメではやっているところを見た事はないが、漫画では何度か披露していた気がする。
銭形警部もルパンの話には必要不可欠なキャラクター。
愛され続けて50年
ルパン三世には様々な アイテムが登場するがその中でも特に魅力的なのは車だろう。
様々な車が登場するが有名なところは次の二台か。


こちらの車がモデルだが、フィアットのほうは実は種明かしがあって、ルパン三世のアニメの生みの親とも言える大塚康生さん。
彼は伝説のアニメーターで、現在やっているなつぞらの下山さんが大塚さんのモデルとされている。
実は大塚さんの愛車がフィアット



大塚さんを知るようになったのはなつぞらを見て様々な調査をするようになってから。
あの“マコプロダクション”で最初に手がけた案件
“3代目カポネ”はこのルパン三世がモデルとされる。
アニメーターにして初代の作画監督はこの大塚さんだったので、下山さんを絡めたストーリーとなれば当然出てくるはず。
今もご存命で、この間のテレビの特集番組では普通に出演されていた。
ルパン三世を描くにあたっては様々な調査をして、さらにモンキーパンチ氏の意見も聞いて、作画に当たったようだ。
アニメーションとは言いながら、モンキーパンチ氏の作画がそのままきちんといかされてるような気がする。
ルパン三世は人気のキャラなので宮崎駿もアニメとして参加したことが。
その都度、顔の形が微妙に変わってくるのがご愛嬌であり、そこに差があったとしても物語に大きく影響与えないあたりが、このキャラクターの強さと言えるだろう。
すでに第5期まで作られている。
原作のモンキーパンチ氏は惜しまれて亡くなられたが、作品の魅力はいまだに健在で多くの人に愛され続けている。