めでたく今日最終回を迎えたなつぞら。
たくさんの登場人物がいて、今日の物語はそれらの人たちとの過去の思い出をたどるような内容。
実はNHKの総合テレビで、8時15分からこのなつぞらを特集した北海道だけのプログラムが放送された。
北海道ロケの時に参加した撮影秘話や、裏話など盛りだくさん。
北海道人はちょっと得した気分。
俳優のインタビューもさることながら、この物語を作るに至った様々な経緯が地元の協力者たちと共に描かれていた。
レポーターを務めたのは菊助さんと番長。
お馴染みの2人である。
目次
登場人物それぞれに思い出が
最終回は昨日の続きからの話で、天陽くんのジャガイモ畑からの続き。
泰樹さん なつに向かって 言葉をかける。
「ワシが死んでも悲しむ事は無い。」
「ワシは、この土地へ自分の魂を残しておく。」
「そしてワシはお前の中に生きている。」
「それで充分じゃ。」
十勝の柴田牧場は昨日の停電を受けて、今日はそのあと片付けに追われる。
新しい牛舎の建設はどうやら少しの間 見送ろうと言うことに。
そしてアイスクリーム工場も最初からやり直そうという話し。
今度始めるときは、宣伝とか最初から考えてやってみようかと。
夏休みをとって十勝まで来ていたなつたち。
千遥たち親子が先に帰京することに。
料亭“杉の子”での料理人としての仕事が待っているわけだし。
このときの場面のナレーションでウッチャンが
“料理人として私を超えるのももうすぐだろう”と。
東京の咲太郎の事務所も大変な賑わいで、次々と仕事が舞い込んでいたようだ。
この時代、昭和50年頃だが、声優とか吹き替えなどがメジャーになって世の中の注目を集め始めた頃。
彼らはその黎明期を支えた人たち。
そしてなつと泰樹さんにはやっぱり、特別なエピソードがたくさん。
アニメーターを目指すなつを最初は驚きながらも、最後まで応援してくれたのが泰樹さん。
一久さんもマコプロダクションから次回作の打ち合わせの連絡が。
ドラマの中でチラリと出ていたが、どうやら
「母を訪ねて三千里」の元の物語だと認識。
イタリアの作家の有名な物語のようですね。
実際に登場していたアニメーターたちのモデルの人たちが手がけた作品が次々と紹介されている。


なつぞらではアニメの時代考証をやっていた小田部さん。
ちなみに、奥山さんが先輩で小田部さんが後輩だったそう。
さらに、このお二人はできちゃった婚だったようですよ。
このお二人の功績で、もちろん他にもたくさんの仲間たちはいて、日本のアニメは世界中から支持される文化に成長。


様々な登場人物のエピソードを振り返る形で今日の物語は終了したのだ。
東京編で描かれていたアニメーションに関わるストーリーはとても大切なシーンではあるが、基本は十勝の開拓者の精神。
なつぞらでは泰樹さんが開拓者の一世。
彼の開拓者精神が世代を超えて次々と受け継がれていく物語。
最後のアニメ作品として描かれていた“大草原の少女ソラ”は泰樹さんに届けるために作られたと言っても過言では無い。
なかなかユニークな巡り合わせではある。
北海道人にとっては特別な存在 天陽くん
天陽くんのエピソードはなつぞらの中でも特別。
神田日勝をモデルにしているので、同じような運命をたどるような設定が。
無理をして、早くに亡くなってしまうのだ。
神田日勝の奥様ミサ子さんがこの番組に出演してくれていたのは大変なレアなことだと。
話を伺っていてもとても知的な方の印象を受ける。
なつぞらの中で語られていた天陽くんのセリフ。
「絵を書く事は排泄行為と同じ。」
実はこのセリフ、日勝とミサ子さんがリアルに交わしていた会話だったとのこと。
物語を作る上で取材を受けたときに披露したエピソードとの事だった。
日勝はどんなに貧しくても、絵筆を置く事はなかった。
そのことを信頼してしっかりと支えていたのがミサ子さん。
なつぞらの中での記憶に残るエピソードは、NHKと脚本家が現地でしっかりと取材をして描かれた内容のようだ。
撮影秘話
十勝では雪月のモデルとされた柳月などお菓子メーカーも多数存在している。
そういったドラマで使われたお菓子についても最初に作った人の話が語られていた。
例の、“オバタ餡サンド” こちらを作ったときには先輩のお菓子職人から叱られたエピソードが語られていた。
要するに、和菓子の中にバターを練り込んでそれにあんこを合わせる。
今までにない発想で作ったので、ベテランの職人にしてみれば簡単には受け入れられなかったようだ。
そしてなつぞらで様々な役柄を演じた俳優たちのインタビューも語られていた。
女優“広瀬すず”は、やはり体力的な部分でかなり厳しかったようだ。
なつぞらを経験したことで、自分は体力的にはもう ーどんな仕事でも受けられると実感できたとのこと。
そして草刈正雄さんのインタビューでは彼はこう言っていた。
泰樹さんは開拓者として最後まで諦めずに十勝に残り続けた。
私も調べてみたが開拓者の全員が守備よく北海道に残れたわけではない。
大半の人は開墾を諦めて土地を投げ出して帰っていったとのこと。
ここを諦めずに辛抱強く努力をし続け、最後に目標を達成する。
そして、泰樹さんが発していたセリフの数々。
草刈さん自身も感動するほど素晴らしい内容のものが多かったらしい。
草刈さん曰く、役者冥利に尽きると。
さてこうして特番も無事終了して、なつぞらの物語は完結したのである。
北海道を描いてくれたことで、私的にも記憶に残る素敵な作品となった。
この物語のおかげで、私の北海道愛も捨てたもんじゃないと改めて認識する。