いよいよ荒木荘の仕事にも慣れてきた喜美ちゃん。
彼女の持ち味、絵がうまいことを少しずつ発揮し始める。
名札を作ってみたり、鉛筆立てに包装紙で飾りをつけたり。
女の子らしく、おしゃれでかわいい。
さて仕事に慣れてきたゆえの喜美ちゃんの余裕を、しっかり見ていた大久保さん。
「他にすることがありまんがな。」
目次
なんとも手強い大久保さん
荒木荘で働き始めてから約1ヵ月が経過。
仕事にも少しずつ慣れてきて、何かやってみようかと心に余裕も生まれてくる頃。
そうした中でも見習い中であることには変わらず、仕事をやり終えた後は、逐一大久保さんのチェックが入る。
わずかな差異も、その都度修正を入れられることに。
そういった厳しい毎日の中でも少しずつ自分の持ち味を発揮し始めている喜美ちゃん。
ある時、名札や鉛筆立ての喜美ちゃんの作品をしげしげと眺めていた大久保さん。
「こんなことをする暇があるなら他にすることあるで」
そう言って持ち込んできたのがなんとも得体の知れない段ボール1箱。
その中にはなぜか穴の開いたストッキングがてんこ盛り。
その中の1つを取り上げて
「これが見本や」
「丁寧にちゃっちゃと繕ってな」
理由はわからないが、どうやら内職をやらされる羽目に。
喜美ちゃんの質問
「これ、荒木荘の仕事ですか?」
大久保さんの答え
「やるのやらんの?」
喜美ちゃん
「やります!」
結局、理由はわからずじまいで、内職をすることに。
夜なべして対応する喜美ちゃん
破れやすいストッキングの繕いとなると、デリケートな扱いが何より求められるので。
空いた時間にやるとは言え、そう簡単にはかどるものではない。
なかなか終わらないので、毎日夜なべをして頑張る喜美ちゃん。
決してできない仕事ではないが、はかどらないことや、思い通りにならないことだらけでストレスを溜め続ける喜美ちゃん。
ある時からストレス解消のために、枕を相手に柔道の技を仕掛ける。
「てや〜!大久保〜‼️」
なんと技をかける相手は、どうやら大久保さん(汗)
やばい!寝坊した!
夜なべが続いた何日か後、ついにやってはいけない致命的なミスを。
なんと“朝寝坊”
ドラマを見ていて目が覚めたときの喜美ちゃんの目覚まし時計は、なんとなく5時半ぐらいだったような気が。
朝、喜美ちゃんの起床時間は4時半のはず。
ドタバタと大慌てに急いで玄関に駆けつける喜美ちゃん。
するとそこには大久保さんが。
大久保さんは喜美ちゃんの仕事ぶりをじーっと観察していて、そろそろ何かをやらかすのではとあらかじめ準備をしていたフシが。
当然のことながら夜なべをしていたことも知っていたし、イライラしていたこともご存知だったようで。
“この調子ならそのうち何かやらかすだろう。”
大久保さんの準備はものの見事に大当たり。
必死で謝ろうとする喜美ちゃんに軽く目配せ。
なんとそこには、内職のストッキング繕いの「次の段ボールが❗️」
驚愕の喜美ちゃん。
そして日中も、
「もう終わったかえ?」
「まだ終わってないですよ!」
喜美ちゃん(怒)
そういったやりとりがどうやら続きそう。
初給料はなんと1000円
ある時、家主の荒木さださんに頼まれて 、会社の方へお弁当を届けることに。
荒木商事ではすぐそこに下着ショーを控えていて、てんてこ舞いの忙しさ。
さださんも毎日遅くまで仕事。
そんな中、喜美ちゃんに渡されたのは“ちょっと早いけど”と言われて給料を。
給料袋をもらって満面の笑みを浮かべる喜美ちゃん。
もらった後、会社から出て直ちに中身を確認。
そうしたところが中に入っていたのは1000円札1枚。
思わずあっけにとられる喜美ちゃんを追いかけて、さださんがやってくる。
そこで告げられたのは、
“大久保さんがいるうちは女中はまだ見習い。”
“大久保さんが完全に仕事を引き継いだ後で本来の給料を支払う”
とのこと。
“今はまだ見習いなのでそれだけしか払えません。”
「頑張って早く一人前になってね。」
その言葉を告げられて納得するしかない喜美ちゃん。
荒木荘に戻ってからも憤懣やるかたない。
また枕を相手に、
「てめ〜、大久保〜😡」
柔道でストレス発散するしかなかった。
まとめ
これは撮影の合間に動画をチェックしている主役と三林さんのひとこま。
大久保さんとしてはそれほど多くのセリフがあるわけではない。
喜美ちゃんが死に物狂いでフルパワーでがんばっているテンションに対して、まるで我関せずのモチベーションで対応する大久保さん。
その全く噛み合わない2人の気持ちをドラマの中で面白さとして描いている。
なるほどと思うことしきり。
ドラマの面白さのひとつは、全く噛み合わない気持ちを対比して見せてみること。
いかにも大阪風の描き方で、この時、大切なのはいかにして上手に間を取るか。
噛み合わないことを同時に見せるので、見る側も相応の準備をする必要が。
多分、関西方面ではかなり受けるんだろうなぁと思いつつ。
今回、大久保さんが持ち込んだこの内職。
あと何話かすると、しっかりと種明かしがされる。
実は、喜美ちゃんを思えばこその大久保さんの優しさ。
その種明かしがされるのを楽しみに待つことに。