昨日の最後の方でヘッドハンティングされた喜美ちゃん。
「うちの新聞社で下働きとして働いて欲しい。」
昨日、何気なく寄ったちや子さんの会社で、散らかった状態をどうしても素通りできなくて短い時間でちゃっちゃと片付けてしまう。
実はその働きっぷりがとても高評価。
「ぜひウチで働いてくれんかな?」
目次
今までの仕事ぶりがしっかり評価されたんだぁ👏
下着ショーの記事を新聞社へ電話して報告したちや子さん。
その時の電話で、思いがけない申し出が。
それはほかならぬ喜美ちゃんへ。
「今やっている仕事を辞めてわが社で働いてもらえないか?」
「給料は5倍出すから‼︎」
それと言うのも下着ショーの前に立ち寄って、社内をさっさと片付けてしまったその腕前が認められたから。
信楽のお母さんにも手紙で言われていた
「一生懸命やっていれば、必ず誰かが見てくれているんだよ。」と
そのことを思い出して思わず涙ぐむ喜美ちゃん。
荒木荘に勤めてからおよそ1ヵ月、朝4時半から夜遅くまでしっかりと働いていたことがここで認められることに。
涙ぐむ喜美ちゃんへその労をねぎらうちや子さん。
「一生懸命やってきたものねぇ」
さてそうこうしているうちに、少し黙り込んだ喜美ちゃん。
また、この時はなぜか歌を歌っていた同じアパートの田中さん。
彼もそこにいて、このヘッドハンティングの話を聞いていたが。
どうやらとても忙しいらしく、歌もそこそこに次の用事に出かけていってしまう。
コーヒー代として置いていったのは例の無料のコーヒー券。
どこから仕入れてきたのか無料券は山ほど持っていた。
さて給料1000円しかもらえなかった喜美ちゃんにとって、5倍の給料は何より魅力。
1も2もなくオーケーしてしまうのだ。
「あなた、ちゃんと考えた?」
「はい、もちろんです!」
さて、ここからちや子さんの社会人としての先輩のアドバイスだ。
お金が欲しくて即答しちゃう喜美ちゃん
よく考えて決めたつもりの喜美ちゃん。
しかしちや子さんにいろいろ聞かれてみると、実は頭の中は散らかったままで何も具体的な案が持ち合わせていない。
- 住むところはどうするのか
- 給料はいくらもらうのか
- 勤務時間はどうなるのか
- 休みはどうなるのか
“少なくともこれらの事はあらかじめ予算を立てていないと簡単にオーケーするわけにはいかないでしょう”と。
喜美ちゃんの希望としては住み込みのアパートを探してもらえるとありがたい。
さらに、ちや子さんの補足で家賃も会社に払ってもらいましょうと。
また給料は最低でも“5000円以上”。
勤務時間は“朝9時から夕方5時”まで。
休みは“毎週日曜”。
ざっとこれぐらいのことが、2人の話し合いで会社への労働条件として提案されることに。
すっかり舞い上がってしまった喜美ちゃん。
しかしなんといっても、“5000円の威力”はすごかったようで。
でも、これからはやらなければならないことがいっぱいある。
大久保さんには言い出しにくいね
アパートの住人たちには、ほぼほぼ告白した喜美ちゃん。
ただ、大久保さんにはなかなか言い出しにくい。
厳しい先生ではあるが、基本的にはとても思いやりのある優しい人。
今の喜美ちゃんがあるのも、大久保さんのおかげと言っていい。
ほとんどの仕事のリズムを、大久保さんから伝授されているのだ。
喜美ちゃんの胸の内には、お金に目がくらんで、荒木荘での仕事に見切りをつけることで、大久保さんを裏切ってしまうような気持ちにさいなまれていた。
その気持ちがあるゆえに、大久保さんには告白できずにいるのだ。
知ってか知らないでか、大久保さんは ストッキングの補修の手直しを喜美ちゃんに言いつけてアパートから帰っていく。
アパートで、住人たちから様々な意見を聞くことができたのだ。
「お金のために辞めるのか?」
「人生で大事なのはお金なのか?」
喜美ちゃんの答え
「お金はとても大切。」
「お金さえあれば大抵の事はできてしまう。」
「私はお金が大好き。」
田中さん曰く
「お金より夢や!」
そしてこうも言った。
「どんなに給料の良い仕事場でも、その仕事が働く人にとって向いているかどうかは別な問題。」
「その仕事場が、自分に合わなければどんなに給料が良くても働き続けることができないよ。」
「ここはね、試しにその会社で1日働いてみたらどうなんだろう?」
この提案に、皆それぞれが納得する。
昼間、荒木荘の仕事は手薄になるので、その時、田中さんが仮病を使って病院へ行こうとするのだが、それに喜美ちゃんが付き添ってアパートを出る算段。
そうして大久保さんに内緒で試しに働いてみることに。
試しに1日働いてみたらどうでしょう?


田中さんの策略で首尾よく抜け出せた喜美ちゃん。
この時、実はちや子さんも1肌脱いでくれていて、手引きをしてくれたのだ。
さて、自分の本領発揮とばかりに会社について働き始める喜美ちゃん。
会社に入ってみて驚いたのは、職場に罵声と怒号が飛び交う。
なんとも凄まじい雰囲気の男の職場。
そんな中で1歩も引かずに女だてらに活躍するちや子さん。
とりあえず今日はここまでで放送は終了したのだが、明日以降、喜美ちゃんの心にも変化が。
ネタバレで恐縮だが、喜美ちゃんは荒木荘を辞めない。
自分を拾い上げてくれて、仕事をしっかり仕込んでくれた大久保さんの恩にも報いたいと考えたのだろう。
実は、この後明らかになってくるが、大久保さんは喜美ちゃんの実家の苦しい家計事情をすでに察していて、そのための手を打っていたのだ。
これは明日以降の話で明らかになってくる。
そして大久保さん自身もそう遠くない将来、引退して田舎に引っ込むと聞いている。
ここへきて物語は少しずつ方向性が明らかに。
また、喜美ちゃんの胸の内も少しずつ明らかになっていくね。