睡眠不足に悩む人は多いだろう。
また世間でよく言われるのは、睡眠の質。
質より量ではない。そして量より質とも言い難い。
睡眠に限って言えば、適度な睡眠で体調が健全に維持されなければ、それは1度見直しが必要なのかもしれない。
目次
睡眠不足の累積“睡眠負債”
テレビでも何度か特集番組で取り上げられたことが。
睡眠不足が慢性的に起こっていて、それが累積していくと、体に大きく健康被害を及ぼす。
そうして体に健康被害が起こるほどの睡眠不足のことを“睡眠負債”と呼ぶそうな。
負債なので、いってみれば“借金”のようなもの。
大きく取り返しがつかなくなる前に、返済の道筋を立てなければならないだろう。
睡眠不足がもたらす健康被害はいろいろ考えられるだろう。
- いつも起こってくる眠気
- 集中力の欠如
- 肌荒れ
- 便秘
- 食欲不振
- 高血圧
- 糖尿病
ざっと挙げただけでも、これくらいのことが健康被害として現れるそうな。
どれ1つとしてありがたくないことばかり。
睡眠不足が慢性的に続くとこういったことが起こってくるらしいのだ。
もちろん個人差のあることなので、1日4時間程度の睡眠でこういった症状が起こる人もいれば、6時間から7時間の睡眠をとっていても、睡眠不足を訴える人がいるかもしれない。
睡眠時間の短かった有名人ナポレオン
ナポレオンの睡眠時間の短かったことは、歴史的にもかなり有名。
彼はあるときに日記にこう書いている。
「私は歳をとった。」
「1日に4時間も眠るようになってしまった。」
普通の人なら4時間の睡眠は明らかに睡眠不足の領域。
しかしナポレオンはさらに短い時間で、自分の仕事をしていたようだ。
どれだけ超人的な人物だったのか。
さまざまに検証がされているが、どうやら彼は短い睡眠を何回かに分けてとっていて、当然のことながら昼寝なども習慣的にしていたらしいのだ。
ただし、その時に何時間も寝るような事はせずに、よく言われるのは20分ないし30分程度で目を覚ますこと。
これは慣れないとなかなかできないことだが、こうすると人間は脳に溜まった疲労が一旦はリセットされて、さらに元気よく活動できるようだ。
そうすると夜の時間にとるべき睡眠もかなり削減できるらしい。
しかし、これは世の中の人全員に推奨できることではない。
私が考えるに、
「睡眠も人生の楽しみの中の1つ」と捉えるべきだと。
睡眠を楽しみと捉えている私にとっては、睡眠不足はほとんど気にすることは無い。
仕事柄、夜 泊まりの勤務があって、その時は絶対に睡眠不足になるのだが、慣れというのはすごいもので、そのことを睡眠不足とは認識せずに済んでいる。
“家に帰れば自分の布団でゆっくり寝られる。”
そう思えば、それほど辛く厳しいことをしている感は無い。
どんな仕事であっても生活であっても、ある程度のメリハリが必要だと考える。
そのために“昼寝をする”ことや“ストレッチ”や“ヨガ”などは有効なアイテム。
無理に難しく考える事は無い。
自分のリズムで考えて、自分にできそうなものを1つ2つ試せばいいだけの事。
良い睡眠とは?
現代人にとって良い睡眠が取れるか取れないかは重大な問題。
ここでぐっすり眠れると自覚できる人は、それだけで優秀だと言えるかも。
良い睡眠は、少し科学的に検証しなければ簡単に身に付くとも言い難いのだ。
人間にとって、夜間の睡眠はとても大切と言える。
特に、“夜10時から夜中の2時まで”のおよそ4時間だが、この時間はきちんと睡眠が取れていることが本来望ましいのだ。
それには理由があって、人間の体の中のプログラムの中でとても重要な“体内時計”があるが、このプログラムがきちんと稼働するためにはこの時間の睡眠が必要不可欠とされる。
この時間きちんと睡眠が取れると“体内時計プログラム”は“成長ホルモン”を体内に流して“体の疲労回復”や、“様々な皮膚や体内組織の痛んだ部分の補修”を行うのだ。
またこの時間の成長ホルモンは、体内での脂肪燃焼の働きを促進してダイエット効果ももたらされると言われている。
以前、『夜寝るだけダイエット』なるものが発表されたことが。
それは割と簡単な方法で、
- 夜8時以降の飲食禁止(できれば夜6時位までに食事を済ませる)
- 夜10時前には必ず就寝
わずかこれだけのことでダイエット効果を得ようと言うのだから。
あまりにも簡単すぎるようだが、胸に手を当てて考えてみると、驚くほど実行しにくいのではないか。
私の仕事場では夜10時過ぎまで仕事をしている人が山ほどいる。
また私自身も、夜泊まりの仕事をした時は実際に布団の中で寝付けるのは12時近くなってから。それもあくまで仮眠なので。
睡眠だけではない現代人が抱える様々なトラブル
ストレスは様々な健康被害をもたらすだろう。
ストレスを受けて1番先に感じるのは不安だと言える。
心に不安を抱えたまま生活することほど、辛く苦しいこともないのではないか。
心配事が1つ2つあれば心穏やかにはならず。
現代人にとって、仕事や家庭やそしてほかならぬ自分自身の健康など、ストレスのない人などいないと言える。
これらのストレスはそのまま体に跳ね返ってくることに。
代表的なものが不眠と言えるだろう。
夜寝られないとか寝付きが悪い人がどれだけいるだろうか。
真面目な人ほど睡眠不足を起こしやすいのではないか。
夜30分1時間、あるいはそれ以上の時間 眠気があるにもかかわらず眠ることができない。
こうなるとほとんど拷問に近いものがある。
どんな場合でも、ある程度の活動時間が過ぎれば普通に睡眠が取れてしかるべき。
あまりに症状がひどければ ドクターの診察が必要になるのかも。
睡眠薬は今は普通に処方されるし、また私の知り合いの高齢者の特に女性には睡眠薬を服用する人はとても多いと言える。
現代人にとってはほとんど普通のことになりつつある不眠症。
程度の差はあるが、健康を考える上では避けては通れないのかも。
健康で居続けることの意味
ストレス社会の中で生きている我々にとっては、健康でいることはある意味財産と言える。
私のような高齢者の世代になると病院に行かない人はいないだろう。
何らかの既往症があって、毎月1回程度は通院して薬を処方してもらう。
自覚症状があるわけではないが、検査をすると数字に表れるので、その値がドクター曰く、
「よろしくない!」
それ故、薬を飲む生活を続けることになるのだ。
無視すればおそらく命に関わる事態にもなり得るとの脅しが入っているので、きっぱりとお断りすることにもならず、ズルズルと病院通いを継続。
人にもよると思うが、ある程度の年齢になって健康上全く問題ない人は、一体どのぐらいいるのだろう?
ほとんどの人が健康に何らかのトラブルを抱えているのではないか。
様々な向き合い方があるとは思うが、睡眠をきちんと取れるか取れないかは重要な判断基準になるのかも。
くよくよしない生き方
今のような状況で“ストレスなく生きることなど不可能”と私は考えている。
“ストレスがあって当たり前”、“病院通いもやむを得ず”と受け止める。
私のモットーとして、『くよくよ、ぐずぐず、自分自身を責めることをやりたくない。』
自分のことを“ぐうたらで甲斐性なし”だと思っているので、今更、何か自慢できるようなことができるはずもなく。
とりあえずは人に迷惑だけはかけずに何とか生きていこうと。
私の人生観は、およそそんなレベル。
自分自身にそれなりの期待は持ってはいるが、そのことを過度に求めるようなことはしない。
とりあえず今日1日穏やかに過ごすことができて、
「夜布団の中に入ったならば、また明日の朝がやってくるだろう。」
次の日の朝のことを普通に想定できることが、1つの幸せだと自覚している。
本当に心がボロボロに傷ついた時などは、
「このまま眠って明日の朝、目が覚めなければいいな」
と、そう切なく考えたことも、はるか昔にはあったような記憶が。
今はこの年になるまで生きてみると、大抵の事は懐かしい思い出として受け止められる。
私は、運良くこの年まで生きてこられたことが、自分の最も大きな幸せの1つと考えている。
幸せをこのように受け止めているので、夜眠れなくなる事は基本的にはない。
“眠れないならばそれでよし”と私的にはそんな考えなので、睡眠に関して悩んだことがないのが特徴かもしれない。
“自分の中にある嬉しいことや楽しいことを1つずつカウントしていく。”
私の唯一自慢できる健康法だと言える。