昨日の話から、既に2年半が経ったとの設定。
喜美ちゃんもそろそろ18歳。
普通の感覚でいけば年明けには高校を卒業する年齢。
今では、荒木荘の全般を喜美ちゃんが仕切っているような。
大久保さんは既にリタイヤして田舎に引っ込んでいるらしい。
でも、時々は、お孫さんを連れて荒木荘のほうに遊びに来るようだ。
喜美ちゃんもこれで給料は当たり前にもらっているようだが、実は全般を任されたとは言っても、1つ2つ悩みの種が。
目次
雄太郎さんは家賃滞納の常習犯
初めて映画に出演できることが決まって大喜びだったはずの雄太郎さん。
実は、その映画は結果は芳しくなく、雄太郎さんはその後、鳴かず飛ばずでほとんど食うや喰わず。
残念ながら荒木荘の家賃も滞納することが続いて、今は半年分ほど溜まっているらしい。
半年分の家賃を貯めると、これは大事。
荒木荘の様々なやりとりを請け負っている喜美ちゃんも、実は自分がやっていた内職その他で応援をしていたらしいのだ。
荒木荘の収入を見たならば、住んでいる人は4人だが、そのうちの1人は家主の“荒木さだ”さんなので、家賃を払っている事はないだろう。
また、喜美ちゃんも使用人なので家賃は払っていないはず。
そうなると実質は3人分の家賃収入で運営する必要が。
そのうちの1人が不払いならば、2人分でやりくりを。
確かにこんな状態ではアパート経営も赤字になるのは目に見えている。
さださんに相談しても“喜美ちゃんに任せる”との話。
ここは、心を鬼にして家賃の催促をするしかない。
なんと、やっと帰ってきた雄太郎さんは、かなりみっともなくあちこち逃げ回る。
恥ずかしいことだが“無い袖は触れない”よね。
部屋の前まで押し掛ける喜美ちゃん。
ほとんどお笑いで対応する雄太郎さん。
吹き出しそうになるの必死で堪えて、家賃の支払いを促す喜美ちゃん。
吉本新喜劇のような描かれ方。
荒木荘のやりくりも1人滞納者がいると厳しいものが
3人分の家賃で、自分も含めた5人分の食費、光熱費その他全てを賄わなければならない。
そしてこの収入の中から自分自身の給料も出ているとの事。
家賃収入は全く変わらないにもかかわらず、出ていくお金は毎月多少なりとも変動が。
上手にやりくりしなければ、たちまち赤字になってしまうだろう。
滞納者1名は緊急事態。
この当時の家賃が一体いくらぐらいなのかはわからないが、大学生の初任給がおよそ6000円とのこと。
現在のレートに換算すると、18万〜20万といったところか。
そうすると賄い付きの下宿の家賃としては、想像すると今の価値で6万位は払わなければならないのではないか。
当時のレートに換算すれば、多分2000円位と想像する。
喜美ちゃんの見習い期間中の給料が月1000円だったので、今のレートで言えばおよそ3万円程度。
かなり安いことには違いない。
いつの時代でもやっぱりやりくりは大変。
全部任されているわけだから、生活全体の食事とかお世話全般含めたグレードってものがあるはず。
必要以上に上げる必要はないけれど、ある程度いつも通りと思ってもらえるようなお世話をしなければならないのは言うまでもない。
見ていると、朝晩の対応を見ても、お茶を出してあげたりかなりきめ細やかに対応。
私の目から見ても“至れり尽くせり”の感が。
特に洗濯関係まで受け持っているので、やることがてんこ盛り。
荒木さださんの会社の下着の洗濯も受け持っているようなので、今回、新しく導入されている初期の洗濯機は大いに助かったでしょう。
必要経費で認めてくれたのが大助かり。
ちょうどこの頃はテレビの放送も始まったばかりで、街頭テレビで相撲のシーンがあった。
昭和30年の相撲なので、時代はまさに栃若時代。
横綱栃錦と若乃花の相撲は大いに人気だったはず。
人だかりも納得できるというもの。
酒田さんは進路で悩む
医学生の酒田さん。
そろそろ進路をきちんと決めなければならない。
小児科にすべきか外科にすべきか本人は大いに悩んでいる。
それぞれに大変さはあるが、この時代の傾向としてはどちらの科も人気だったと言える。
ちなみにこの酒田さん 喜美ちゃんを妹と思っているらしいので、何かと親切にしてくれる。
そういえば酒田さんには6歳歳の離れた妹がいたけれど、病気で亡くした話があったね。
そんなこともあって、喜美ちゃんは妹の代わりになっているのかも。
毎朝荒木荘の前でうんちをするわんこ
荒木荘の悩みの種は雄太郎さんの家賃滞納のほかにもう一つ。
最近近所に引っ越してきた犬を散歩させている隣人。
いつもは“ごつい系のおっさん”が散歩をさせているらしいが、その時に犬がうんちをしてそのままにしていくらしいのだ。
何とか注意をして止めさせたいのだが、気後れして喜美ちゃんは言い出せずにいる。
そこで注意をする役を買って出てくれたのが酒田さん。
「びしっと言ってやります!」
意気込んで犬が散歩してくるのを待っていたところが、
なんとやってきたのは“若くかわいいお嬢さん”。
犬は間違いなくいつもうんちをする“ゴン”らしいんだけど。
お嬢さんに見とれて何も言い出すことができない酒田さん。
どうやら一目惚れの様子。
なんともミーハーなありがちな設定だけれど、若い男子となればやむを得ない気もしないでもない。
物語はここから少しまた進展するのだ。
どんな結末になるかはまだわからないが、酒田さんの恋物語が設定されているようだ。
この後も喜美ちゃんは荒木荘の管理人として、いろいろと骨を折っていくことに。
喜美ちゃんが考える自分の未来
喜美ちゃんは将来的に何をやりたいかというと、やっぱり絵を描くことが好きなので、そのことをきちんと学びたいと思っているようだ。
ちや子さんにお願いをして、いろいろな学校のパンフレットを手に入れることに。
ここで、とある美術学校に通うことになるのだが、そこで1人の先生と出会うことに。
「西川貴教」扮する「ジョージ富士川」
美術学校の先生とは言え、後にかなり有名な美術家としてデビューすることに。
実は彼のモデルになったとされるのが“岡本太郎”と聞いている。
なんともすごい人選だが、実は岡本太郎は信楽焼とも親密な関係にあるらしく、そのエピソードもいくつか残っているのだ。
大阪の万国博覧会の“太陽の塔”の制作で有名だが、その背面には信楽焼のタイルが貼られているらしいのだ。
焼き物としての信楽焼の値打ちをしっかりと認識していたようだ。
明日の放送で今週分は終わりになるので、来週から登場して、美術学校の先生として出演するのではないか。