あの大好きだった圭介さんが荒木荘を去っていくときに、喜美ちゃんがお土産に作ってあげたおはぎを、結局もっていく事はなかった。
「代わりに、喜美ちゃん食べといてや」
「はい、うちが代わりに食べときます(涙)」
きみちゃんの答えは明るく朗らか。
そのことが健気でとても可愛らしくて、女優戸田恵梨香に◎
目次
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二度と恋なんかするもんか
圭介さんは、喜美ちゃんの作るおはぎが大好きだったはず。
しかし、あき子さんと知り合ってからは、あき子さんに倣っておはぎを敬遠するように。
実際のところは無類の甘党ななんだけどね。
実は、圭介さんを思ってぽろぽろ泣きながらおはぎを食べる喜美ちゃんのこのシーン。
女優戸田恵梨香のそこ知れぬ実力を感じたもの。
役者が見せる演技で素敵だなと思うのは、全く関係ない行為をしながら別なことを考えて、そこに微妙な感情移入を盛り込むこと。
おはぎを食べながら失ってしまった初恋を思い出して涙ぐむ。
役者はこういったことを平然と行っているが、かなり難しい演技だと素人ながらに思ってしまう。
ナレーションでこうあった。
「もう、二度と恋なんかするもんか!」
ある意味名言。
喜美ちゃんはこの恋の傷が言えた何年か後に、別な男性と知り合って結婚することに。
そこでちゃんと子供も設けていく。
圭介さんとの恋物語は、本心を隠しながらの相手に合わせるシーンが多かったので、見る方としては役者の演技をそれなりに評価できたのだ。
本当は、本気で好きなんだけど、その気持ちを表すことはできない。
そのジレンマを短いやりとりの中で含ませながら演技をする。
年季の入った女優さんだからこそ簡単にこなせていたのかも。
ピンチヒッター大久保さん
ちょうどこの日は喜美ちゃんが休みを取って、これから通う美術学校について調べに行ったところ。
ピンチヒッターで荒木荘の仕事を手伝いに来た大久保さん。
さださんとのやりとりで、喜美ちゃんが女中の仕事を全く問題なくこなしているのを見て、ほっとしているところ。
料理の腕も問題なく、様々な片付けや掃除などチェックをしてみてもミスした様子は無いようだ。
アパートに戻ってきた喜美ちゃんには、相変わらず決して優しい言葉をかけるようなことはしない。
喜美ちゃんの一挙手一投足にダメ出しをして、厳しく指導する。
さださん曰く。
「そろそろ、1人前言うて認めてあげてもいいやん。」
大久保さんの答え
「もし、1人前で認めてしもたら、荒木荘を卒業するかもしれまへん」
なるほど、大久保さんとしては喜美ちゃんに荒木荘に残っていて欲しい。
そして美術学校は荒木荘の仕事と両立することでさださんも大賛成の様子。
帰り際、1人になった大久保さんがにんまりと微笑むあたりが、彼女がやっぱり喜美ちゃんのことをとてもお気に入りなことが見てとれる。
こうして、喜美ちゃんは荒木荘の仕事と美術学校の二足のわらじを履くことに。
ちや子さんの新たな情報
喜美ちゃんの情報網は、ほとんどがちや子さんからのもの。
とにもかくにも彼女から女性が1人で自分の人生を生きるための術を学んできていると言える。
初恋のことも然り、また美術学校等の件も全てちや子さんが骨折って調べてくれたのだ。
そして今回さらに新しい情報が。
喜美ちゃんが通うことを決めた美術学校は、特認講師として世界的芸術家の“ジョージ富士川”を起用することになっているのだ。
そしてなんとこのジョージ富士川のサイン会があるらしい。
学校へ通う前に、ぜひともこの
『サイン会に行ってみるといいねん』
これがちや子さんの最新情報。
世界的芸術家ジョージ富士川
さてサイン会の様子もチラリとドラマの中で紹介。
このジョージ富士川は世界的な芸術家との触れ込みだが、ドラマの中ではコテコテの大阪弁の軽いノリのお兄ちゃん。
芸術家としての重厚さはまるで感じられないが、これがスカーレットの物語の設定のようだ。
何度かブログで紹介したが、このジョージ富士川のモデルになっているのがあの日本を代表する芸術家“岡本太郎”なのはとても有名。
ジョージ富士川の決まり文句に
『自由は不自由やで』
があるが、岡本太郎はテレビのコマーシャルで
『芸術は爆発だ!』
を、発言して日本でも特に有名だったと記憶。
表現者として、ピカソに匹敵する芸術家だと認識している。
さて、スカーレットの中ではこれからどんな物語が語られていくのだろうか。