くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

ターミネーターニューフェイト 映画の内容は評判に違わぬものか?

 

以前からどうしてもみたかった映画だったので、友達と示し合わせて、“4DX版”で鑑賞。

映画のネタバレのニュースや感想など、山ほど知識を仕入れていたのであらあらの筋書きは掌握してはいたのだけれど。

ここで映画の感想を言えば、多少なりともネタバレをしてしまうのでそこは勘弁してほしい。

映画を見たレビューは散々拝見させていただいたが、皆さん公開初日の1番最初の上映をご覧になっているようで、その熱意のほどがよく理解できる。

あの伝説の名画とされた、『ターミネーター2』

その映画の物語の続きとして描かれるのだ。

映画をよく知る者にとっては、興味津々と言えるだろう。

私自身の見た率直な感想などを、ここにアップしておきたい。

目次

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映画のポスター インパクトは強烈

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物語のストーリーの核となるのはサラコナーの歴史

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リンダハミルトン63歳 サラコナーは健在

実は、物語の始まりは前回ターミネーター2の1年後の設定から。

“サラコナー”と息子の“ジョン”は、とあるリゾート地でちょうどくつろいでいた。

しかし、そこで不意をつかれる形で悲劇は起こってしまう。

このときのサラコナーとジョンは、ターミネーター2のときのそのままの姿。

ジョンコナーは、姿形は別な役者を立てたが、顔はエドワードファーロングをそのまま使用してモーションキャプチャーでこしらえたようだ。

このシーンには、“サラコナー”も“アーノルドシュワルツェネッガー”も登場。

彼ら2人も顔だけはCGで処理をして、別な俳優を立てて撮影したようだ。

実はここでの悲劇がもとで、サラコナーは『復讐の鬼』と化すのである。

自らを“ターミネーターハンター”と呼んで、様々なところに出現するターミネーターを破壊するために持てるだけの武器を全て持って追いかけて過ごしてきたようだ。

ターミネーターニューフェイトはこの悲劇から22年後の話と設定。

22年後、スカイネットはなくなっているので、実際はあの時の“審判の日”は回避されたのだが、しかし人間の愚かな悲劇的な運命は残念ながらそのまま残っていた。

スカイネットではない“リージョン”と呼ばれる別なシステムが人間に危害を加えるようになっていた。

実はこの物語は、“スカイネット”に変わる“リージョン”に対する人間側の戦いを描いている。

今回登場の様々なキャラクターは、すべて“リージョン”がらみのもの。

“サラコナー”と“T−800”が物語の歴史をそのまま踏襲してきていた。

 映画の描かれ方は、アクション映画の形はとっているが背景に流れる精神的なバックボーンは実に重たい。

映画はストーリーと設定を受けてか、極めて重厚な描かれ方をしていたと思う。

単なる恐怖、破壊といったことだけではなく、そういったことに対する覚悟のようなものが登場人物から感じられたのだ。

登場人物の様々な事件への反応の仕方が、物語の信憑性を裏打ちするような内容になっていて、ストーリーが納得する形で描かれていたような気がする。

物語は“ターミネーター2”の続編で、全く別なストーリーがそこから始まっているのだ。

そのことがしっかりと継承されるあたりが、描かれ方のうまさを感じた。

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物語の新しいヒーロー達

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グレイスとダニー

“ニューフェイト”は“ダニー”と呼ばれるメキシコ人女性を“グレイス”と呼ばれる強化型人間が命がけで守ろうとする話。

この2人の関係もユニークである。

将来、“リージョン”に立ち向かう人類軍のリーダーがダニー。

グレイスは幼い頃、このダニーに命を救われた経緯がある。

もともとは軍事作戦に参加していたのだが、あるときの作戦行動で大怪我を追って、その時、自ら自分自身を強化型人間に改造してくれるように頼み込んでいた。

ちなみにダニーとグレイスがいたのが“2042年”

物語の中で守られていたダニーは、まだそういったことを自覚しない普通の一市民だった頃の設定。

ニューフェイトが始まった段階で、父親と弟を新型ターミネーター“REV−9”に殺されてしまう。

この物語は冒頭から様々な犠牲者が発生してしまう。

グレイスをやっていた“マッケンジーデイビス”は“ブレードランナー2049”にも出ていたね。

後は“オデッセイ”にも出ていた。

もちろん中心的な役柄ではないので、こんな人もいたなぐらいの記憶しかないが、今回の映画の中では驚くほどの存在感で、強化型人間の特徴を遺憾なく発揮していたと思う。
 ダニーは未来からやってきたグレイスとの関わりの中で、少しずつ人類軍のリーダーとしての使命に目覚めていく形がとられていた。

ニューフェイトの物語の中で、様々な特徴的なシーンが描かれているのだが、実はターミネーターの最初の作品、ターミネーター2で印象的だったシーンがそのまま味付けを変えて使われている。

例えば新しいターミネーターが主人公たちを大型のトラックで追いかけるシーンとか。

また同じく新しいターミネーターが警察署を襲うシーンとか。

そういったものは映画を見ていると、“なるほどこれはどこかで見たな”と思わせるような作り。
全く新しい物語で、別な仕立てになってはいたが、印象的なシーンをかつての作品から踏襲してくることで、映画自体の面白さをさらにアップさせていたと言える。

実はこういった最初のシーンの特徴を、次の作品に反映させるやり方はスター・ウォーズシリーズなどでもよく使われていた。

ターミネーターでは、シュワルツェネッガーの「 I'll be back 」が超有名なセリフとして一貫して利用されることが多かったのだが、今回はサラコナーが使っていたね。

予告編で散々映像を眺めてきている人ならば、このシーンはここだったのかと思うところが山ほどあるはず。

ネタバレしては失礼になるのであまり語らないが、主な予告編のシーンは映画の最初の1時間位に集中している。

映画はおよそ2時間ほど。

後半は全く新しい設定が用意されているので、それは見てのお楽しみと言うことになる。

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最新のターミネーターREV−9

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新しいマシンREV−9 駅には宣伝用のオブジェも

この“REV−9”は極めて強力なターミネーター。

このタイプは超合金の骨格と、その周りをナノ粒子で作った別なターミネーターが合体した形で、2体が1つにまとまっているタイプ。

特にナノ粒子の部分は液体としても振る舞っていて、“ターミネータージェネシス”で“ジョンコナー”が改造されてターミネーターにされてしまったが、あの状態と同じ。

つまりあの形のターミネーターに超合金の骨格が入ったと思えばいい。

このターミネーターは戦闘能力もさることながら、情報収集能力がずば抜けているのだ。

要するにとても頭が良い。

演じた役者は“ガブリエルルナ”で、私はこの俳優をこの作品で初めて見た。

ロボットの役どころだけれど、より人間に近い設定になっているので、独特の人間とは違う違和感みたいなものを上手に演じていたと思う。

目的を達成するために手段を選ばずに突っ走るところとか、人間の会話を真似て上手に交流をするシーンとか、俳優の演技のうまさもさることながら設定がとにかくうまい。

どこのJRの駅かはわからないが、映画を記念した“REV−9”のオブジェが駅構内に飾られている。

なるほどこれだとよく雰囲気が伝わるよね。

映画は聞くところによると日本での興行成績は今のところはダントツの1位らしいが、アメリカではちょっと振るわないニュースもちらほらと。

うそか本当かは知らないが、およそ1億ドルの赤字が出るとか出ないとか。

100倍すると日本円になるのだが。

肝いりで作られた映画。興業で失敗するなんて事はあまり考えにくいのだが。

運命は決まっていない 自ら作り出すもの

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T−800とジョンコナー

今回の映画で出てくるジョンコナーには、信じられない悲劇が待ち構えていた。

ここまで言ってしまえば大抵の人は気がついてしまうと思うが、他の人のネタバレを聞いていただきたい。

そしてこの時、ジョンコナーの悲劇に関わったT−800がニューフェイトに出てくるシュワルツェネッガーである。

なんとここでは、T−800は人間としての暮らしをしていたことに。

様々な情報をサラコナーに匿名で流していたのも彼。

T−800は自己学習機能が備わっているが、人間としての振る舞い方、人間との関わり方を学びつつ22年過ごしてきた。

その22年の後で今回の女性ヒーロー3人と行動を共にすることになるのだ。

ターミネーター2の中でサラコナーが机にナイフで掘る文字

『No Fate』

運命は決まっていない。自分で作り出すもの。

実はこのマインドがターミネーターニューフェイトを一貫して貫いているテーマとも言える。

今回新しく登場したREV−9は最新鋭中の最新鋭。

簡単に倒せるような相手ではなく、最後は何とか倒すことができるのだが、当然のことながら犠牲も強いられるのだ。

どんな形の犠牲になるかは実際に映画を見ていただくしかない。

【BROOK'S かんたん ぬか美人】

まとめ

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日本での公開イベント大盛り上がり

今回のターミネーターニューフェイトは、 日本でのターミネーター人気もあって、アメリカよりも日本の方が盛り上がっていると言えるかも。

特に、この間まで来日していた様々な出演者たちのインタビューのエピソードが印象的。

皆この伝説的な映画に出演できることが嬉しくて仕方がなかったようだ。

そして私の率直な感想としては、期待を裏切らない良い内容にまとまっていたと言える。

特に1番最初の悲劇のシーンはこのシーンに違和感を感じてと言う意見もずいぶん多く聞かれたが、私的には物語の連続性を保つために大鉈を振った脚本と見えた。

この物語はどちらかと言えば多くの犠牲を払うことによって、ささやかな幸せが得られるみたいな内容である。

その設定で見るならば、妥当な悲劇が印象的に配置されていたなと感じた。

私としてはこういった重厚な描かれ方をしていただいたので、とても納得できたと言える。

一緒にこの映画を見た私の友達も全く同意見。

『いい映画だったよな』

これが2人の最初に出た感想。

およそ1年以上も待った最新作のターミネーター。
これで物語の1つが終わったと言えるだろう。

噂では、この後またさらに三部作が計画されているとかいないとか。

実際に映画館に上映する段になってから見るかどうかを考えてみたい。

今日のところは、無事映画を見て来れたので、それで大いに納得。