丸熊陶業の次期社長の発案で、信楽焼の新しい絵付け火鉢は喜美ちゃんのデザインを採用することに。
それは、多分に世の中にウケを狙ってのことで、信楽焼の工房ではで初の女性絵付け師が誕生して、彼女のデザインした絵付け火鉢が今回発表される。
そのマスコットガール的な存在がなんと喜美ちゃん。
新聞取材も受けて、写真付きの記事で大々的に宣伝されることに。
目次
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自分の思うような取材をさせてもらえるはずもなく
喜美ちゃんが何かを話そうとしても 、新聞記者も次期社長も全く相手にはしてくれない。
好き勝手に、
『ホットケーキが好き😍』
『ニックネームはミッコー』
絵付けの先生の“深野心仙”には一切触れない
事実無根の事柄をどんどん書かれてしまうのでは、とてもいたたまれない喜美ちゃん。
『私 こんな取材お受けできません😫』
そう言って一旦はお断りすることに。
そこで出てくるのが照ちゃん。
『仕方ないなぁ。』
『じゃあ、私から説得できへんってお断りしとこか?』
そう言われると申し訳ない気持ちになる喜美ちゃん。
『やっぱりやる。』
『私の顔を立ててやってくれるん?』
そーゆーいきさつがあって、新聞取材を再び再開。
ここで次期社長から言われた厳しい指摘。
『マスコットガールとしてその服装はあかん。』
『2時間時間をあげるからかわいらしく着飾ってこれへん?』
まともなよそ行きの服なんか持ってない喜美ちゃん。
フルスピードで自宅に戻って様々な服を物色する。
制限2時間の条件で服装を可愛らしくチェンジ
お母さんや百合子ちゃんの協力だけでは、とても可愛らしい服装なんか準備できるはずもなく。
昔やったように近所のおばさんたちが総動員で様々な洋服を持ち寄ってくることに。
そして出来上がったのが最初のポートレート 。
昔、原宿とかにいた“竹の子族”にちょっと似ているような気がしないでもない。
あの髪飾りがなんとも滑稽な感じで、いかにもとってつけたような。
グラビア撮影のようなものだから、そこは致し方ないのかも。
撮影は本人が何だか分からないうちにどんどん進んで、日曜日の時間をほとんど費やして記事をこしらえる手伝いを。
この姿が出来上がってきちんとお化粧をして口紅を塗った段階で、涙ぐむお母さん。
年頃の娘は家の手伝いや何かで、こんなおしゃれをすることなんかなかったから。
喜美ちゃんのサバサバした気持ちとは裏腹に切実な親心。
娘の晴れ姿は感慨深くて、涙なしでは到底見られない。
深先生始めみんなが祝福してくれる
新しいデザインに喜美ちゃんのが採用されたことで、深先生のデザインはボツに 。
しかし、弟子たちの活躍を我が事のように喜ぶ深先生は、本当に師匠の鏡。
報告を受けたとき、弟子の1番2番にも同じように声をかけて、
『あんたがたもデザインを作って持っていきなはれ。』
新しいものを取り上げて時代の流れを感じさせるものを作りたいとするその精神に対しても理解を示す深先生。
他人の幸せを我が事のように喜ぶことができるのは、人間として最も誇るべき資質。
どんなに優秀な人でも、他人の幸せはねたましく羨ましく思ってしまうもの。
そしてそれは時に形となって出てしまうので、凡人はどこまでいっても凡人の振る舞いの枠内で行動してしまう。
しかし、人間ができてくるとそのような事はなくなって、他人の幸せを我が事として喜ぶことができるのだ。
そしてさらに、誰かに何かを手助けしてあげたとしても、そのことを恩に着せることなど全くなく、手助けしてあげたことすら忘れ去ってしまう。
そこまでいくと文句なく人として鏡と言える。
そういった人はほぼいないだろう。
世の中はそういったことの逆のことをする人たちで満ち溢れているから。
新聞記事の内容はあれ?あれ?
最初の取材を受けた時から 、記事の内容は独りよがりで一方的なものとわかってはいたが。
どうやら喜美ちゃんが1番訴えたかった深先生の弟子として3年間必死で修行してきたことなど全く触れられず。
ひたすらマスコットガールとしての可愛らしさみたいなものばかりが強調される記事のようだ。
明日以降の放送になるが、その記事の内容をめぐって一悶着起こるのだ。
記事は、まるで事実無根じゃないかと。
これは言ってみれば、“丸熊陶業の宣伝”のようなもので、記事の内容は関係ない。
古い時代の産業でも、歳若い女の子でさえ参加してきちんと働いているのだとそんなアピールをしたいがための宣伝戦略。
新しい時代はそういったある意味捏造なども含めて様々なアプローチがなされる。
およそ本人の意思が反映される事はごく稀。
さて、こういったことをおっしゃってこの後どんな物語に続いていくのか。
最後に気難しい顔で写っていた十和田君。
彼も何か言いたげだったよね。