丸熊陶業のマスコットガールの新聞掲載は、好意的な見方とは別に辛口の批評も。
喜美ちゃんが深先生からしっかり学んだことがまるで触れられてない。
そして、彼 十和田君には深野心仙画伯に対する特別な思い出があったのだ。
目次
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喜美ちゃんの新聞記事はどんな評価?
丸熊陶業には、初の女性絵付け師誕生を祝うための大きな花束やお酒などがたくさん届いていたのだが。
実は、喜美ちゃんは 素直に喜べてはいなかった。
記事の内容はぶっちゃけて言えばほぼ捏造。
あることないことを好き勝手放題 書かれたのだから、周りの人に指摘されるたびに肩身の狭い思いを。
絵付け部門の部屋でも食堂でも、その時の新聞記事を壁から外してしまいたくてうずうずしてる。
記事の中で紹介されていた
“ミッコーは少なくとも私じゃない😓”
そう思うといたたまれなくなって、肩をすぼめてしまう喜美ちゃん。
そういった記事を見ながらも深先生はにこやかに笑ってくれていた。
そうしているうちに新聞の効果で喜美ちゃんの新しい絵付け火鉢の注文がどんどん入ってきているとの事。
みんなが揶揄する。
『さすが、ミッコー効果😳』
口さがない人は
『これからは深野心仙じゃなくてミッコーや〜 』と。
そこまで言われてしまうと、さすがに社員の中にも“本人の前でそこまで言わなくてもいいのにな”とたしなめる意見が出てくる。
ますます居場所がなくなって穴があったら入りたい気持ちの喜美ちゃん。
とりあえず、今回の絵付け火鉢の会社の仕掛けは見事に成功。
世の中はテレビ放送なども始まってコマーシャル時代。
様々なブームが世の中に発生したが、人はイメージを深く考えることなくすぐに感じてしまうのだ。
時代は難しい説明を拒否していたのかも。
求められるのは『わかりやすさ』、『ぱっと目を引くもの』、その次にやっと
『内容』。
このような時代を意識して先取りしたのが今回の新聞掲載。
ミッコー作戦は結果としては大成功だったのだ。
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喜美ちゃんと十和田君
休みの日になって十和田君は破れたシャツを繕ってもらうために喜美ちゃんのところへ。
2人だけになると何故か気まずいのだ。
十和田君は最初の頃のイメージとは違っていて、眉間に縦皺を寄せて不機嫌そう。
繕い物をしていてもそのことが気になって仕方のない喜美ちゃん。
繕い物が終わって、恐る恐る声をかけてみた。
『なんで怒ってはるん?』
『怒ってへん!』
『あの新聞記事を読んでいたら、日本画家の深野心仙先生に全く触れていない。』
『あなたはミッコーで 、ホットケーキが好きでそれでこの会社に入ったんでしょ!』
新聞記事の内容をまるで鵜呑みにしている十和田君。
必死に否定をする喜美ちゃん。
やっぱり、見る人が見たら絶対に誤解を招くようなへんてこな記事だった。
十和田君の告白
絵付け部門に突然やってきた十和田君。
入社のときの挨拶では言えなかったことをできれば今聞いてほしいとの事。
それは、彼が11歳の時、家には実は深野心仙先生の絵が1枚飾ってあったんだそうだ。
ある時、大切にしていたその絵をどうしても売らなければならない事情があって、闇市に出かけていって1番高い値段をつけてくれた人に売っぱらったんだそう。
“そのお金で白いお米と卵3個を買って家族みんなで美味しく食べたんだそう。”
本当は大切な絵で、そんな風な扱いをするつもりはなかったんだけれど、貧しくて食べるものがなくてどうしようもなくて、そうするしかなかった。
丸熊陶業に入社してみて深野心仙先生がいることを知って、これはひとことお詫びをしなければ気がすまないと、そう思ったようだ。
そして涙を流しながら、
『申し訳ありませんでした』
そう謝る十和田君。
その十和田君の頭に手を乗せながら深先生は逆に
『忘れないでいてくれてありがとう』
そう御礼の言葉を伝えるのだ。
このときの深先生の対応はまさに『神』
ここまで人として賞賛に値する立派な人はめったにお目にかかれないだろう。
それぐらい立派だと。
ドラマのこのシーンを見ていた人ならば皆そう思ったに違いない。
来週に続く
このシーンを見て人の値打ちってどんなものなのかを本当に考えさせられる。
ボロボロ涙を流しながら謝ってくる青年に、逆に感謝の言葉を投げかけて青年の真心に応えようとしている。
現代ではきっともう見かける事はなくなった光景かも。
さて、物語は来週の予告編も少し出ていたね。
実は来週になると会社の重要な人が1人お亡くなりに。
その後、絵付け火鉢の部門は縮小する運命に見舞われる。
深先生も 丸熊陶業を去ることになるようだ。
せっかく絵付け師として一人前になった喜美ちゃんも果たしてこのまま会社に残れるのかどうか。
それぐらいギリギリの選択を迫られる。
喜美ちゃんのモデルだった高山清子さんは、同じような運命を歩いていたが、やはり会社勤めを止めている。
彼女は会社を辞めた後、陶芸家としての道を歩み始めることに。
そして苦労をして“自然秞”の古い技術を現代に蘇らせることに成功したのだ。
そういったことのもとになる話が語られるに違いない。
そして忘れちゃならないのが喜美ちゃんと十和田君はこの後お互い意気投合して結婚するはず。
そのシーンまではどうやらあともう少しかも。