今の医療制度だと75歳以上の人は、“後期高齢者”と言って窓口の医療費負担は基本的には1割とされているが、どうやらその辺のところに見直しが入るようだ。
つまり、今1割のものも、これから先は2割負担でどうでしょうって話。
この手の話では、ウンもスンもないので、言われるがままオーケーするしかなさそうだ。
特にこれから65歳以上あるいは70歳以上、そして後期高齢者になろうとする人は多分ある程度知っておいた方が良いのかも。
若い世代も人事と言っているうちにやがては自分の身に降りかかるので、勉強はしておいた方が良いのに越した事は無い。
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高齢者の医療制度のあらまし
こうして見てみると結構複雑な作りになっている。
医療費全体のうち半分は国や地方自治体が負担しているね。
そしてさらに残りの4割は、高齢者以外の被保険者が負担。
この図では若年層が負担と書いてある。
そうすると、いかにも若年層が犠牲を強いられているような気持ちになってしまうのは、高齢者のひがみと言うべきものか。
最後に残った1割が高齢者自身の負担のようだ。
ちなみに若年層は0歳から74歳まで。
そりゃあ、圧倒的に基盤は広い。
これらの内訳のさらに外側に患者自身が実際に支払う医療費がある。
それが今の1割から2割にしましょうと言う話のようだ。
高齢者で病院に行かない人は、多分いないだろう。
長年酷使してきた体は、大体中年を過ぎたあたりから、あちこちガタが出てくる。
むしろ、50代くらいを過ぎてから、体に何の支障もない健康体なんて人は、逆にちょっと不気味な気さえする。
ひょっとしたら何か起こるんじゃないかと。
長く生きていると、いろんな人の死に目にも会ってきたし、突然死や事故死なども色々と目の前で起こってきた。
年取ってからは、時々病院のお世話になる既往症が少し。
それぐらいの方が、むしろ健康的に思ってしまうのは、定期的に医者の診察を受けている安心感からかもしれない。
ただし、人にもよるだろうが医者に行けば当然のことながら金がかかる。
お金がないので、良い治療を選択できないと言うこともあるだろう。
特にがん等では、最近の研究に基づいた特効薬とも言うべき新薬が何種類かあるが、それらは驚くほど値が張る。
年金暮らしの年寄りが手出しできるものではない。
どうしてもお金持ちに偏らざるを得ないのが実情だろう。
ともあれ、病気になったときに(体調が著しく不調になった時)、真っ先に頼るのは医者である。
医者にかかる以上はそれ相応の出費を覚悟する必要が。
65歳を過ぎると今までとはかかるお金が違ってくる
実はこちらの会議で75歳以上の自己負担額を2割にするような話し合いがなされた。
普通 サラリーマンで働いてきた人は、65歳で大体リタイヤするだろう。
65歳以降にかかってくる様々な保険料、税金、その他。
実はこれらが馬鹿にならない。
年金だけで暮らす人は、 どんなに高収入な人でも1人で月額20万円以上の収入を得る人はまれ。
国民年金だけで暮らそうと思えば月額は6万円ほど。
厚生年金を上乗せしてもらう人でも、長年サラリーマンを務めていたとして15万円ほどの月額になるだろうか。
これはあまりにもざっくりとした話なので誰にも当てはまらない事は承知。
月額10万円以上ならよしとしなければならないのかも。
もちろん一人当たりなので夫婦であればまた話は変わる。
さて65歳以降は毎月の年金に相当する部分は払う必要がなくなる。
ただし、健康保険の部分が今まで事業所とか負担してくれていた分がなくなるので、大体は今までの金額の倍程度を支払う必要が。
毎月健康保険と年金で2万円程度の支払いがあった人は、それよりもやや多い位の金額が毎月支払う金額としてかかってくる。
年金の部分を差し引いた健康保険の分の× 2と思えばいいだろうか。
これは任意継続と呼ばれる制度を利用した場合。
国民健康保険でずっとやってきた人にはあまり関係ない。
任意継続は聞くところによると2年間継続できるが、収入の具合によって納める金額は変わるので、収入が年金だけで激減したと思えば、1年経った段階で国保に切り替えるのが良いだろう。
かつて会社が倒産したとき、このことを経験した私が、その時 失業保険を貰いながら任意継続をしていたのだが、1年後には国保に変えた。
大幅に金額が減額されたことを鮮明に覚えている。
要するに前の年に働いた分の金額に対する割り振りなので、前年度収入の多い人はそれなりに支払う必要が。
前年度少ないと思ったならば、係る保険料はぐっと安くなるのだ。
後は65歳以上になると介護保険料が今までとは全く別な支払い方法になる。
今までよりもはるかに多い金額、それを2か月に1度振り込まれる年金から容赦なく天引きされる。
この金額も各地方自治体と、その人の収入の具合、つまり懐具合によって差ができてくる。
年金っていうのは基本少ない。
どんなサラリーマンをやっていたかによるんだけれど、国民年金だけだったらはっきりってどう暮らしていけばいいんだろう。
わずかでも厚生年金の上積みを計算できなければ相当厳しい生活が待っていると言える。
このほかに、住民税がかかってくる。
これは年に5回ぐらいに分けて納めなければならない。
サラリーマン時代は大抵の場合、事業所が毎月割の金額にして給料天引きの形をとって、建て替えの形で払っていてくれたはず。
そのような会社がやってくれた事は、もう一切なくなるので全て自前となる。
こうして引かれる金額を計算していくと年金のうちのかなりの部分がこれらのショバ代で消えることに。
特に65歳過ぎ、66歳になるまでは前年度実績で計算されているので、かなり苦しいと言える。
未来はそれなりに厳しい
今回は案としてこのようなことが議論されているが、国の懐具合を考えればおそらくこの通りになるはずだ。
ちなみに現役並み世代と言う年寄りがいる。
彼らは高齢者の、昔受けていたような恩恵は受けられない。
お年寄りでもお金持ちはいっぱいいるし、高収入の人もそれなりにいるだろう。
収入に見合った負担をするのであればそれほど問題になることもあるまい。
私のような貧乏人は、絶対に該当しないので心配無用と言える。
ただし75歳以上まで生きたとして、後期高齢者になった場合は、2割負担が常識となるようだ。
月一回病院通いをしているが、私と同じような患者の中にはかなりのお年寄りたちも混ざっている。
彼らの支払う金額を見ているとやっぱり驚くほど安いのだ。
それでも1000円前後は払っているような。
おそらく1割負担での金額だと思うが、2割負担になれば2000円になるのだろう。
年金で細々と暮らす世代ならば1000円2000円は大金と言える。
若いうちは、10,000円以上を大金と思っていたかもしれないが、年金だけで暮らすようになるとその単位は10分の1になるし、買い物などもスーパーの底値のものしか買わなくなる。
若いうちは、10,000円以上を大金と思っていたかもしれないが、年金だけで暮らすようになるとその単位は10分の1になるし、買い物などもスーパーの底値のものしか買わなくなる。
食べたいものを買って気ままに買うことなど絶対にありえないのだ。
私の場合で言えば、月に1度か2度、仏壇にお供えする果物と仏果を新調するが、その時のお下がりが唯一嗜好品と言えるかも。
歳をとるとはこういうものだと毎日痛感させられる。
歳をとることを嬉しいと感じる事は可能か?
歳をとっても楽しいことや嬉しいことを自ら探し出そうとする努力は、絶対必要だと言える。
特にこの時期、年末で冬至が近い時は日照時間が短くて、健常者でも気持ちが滅入りがちになるのだ。
年寄りなどはこの直に暗い気持ちになるのもうなずける気がする。
体がまだいくらか自由なうちに、毎日の生活の中に少しでも楽しいことや嬉しいと感じることを自ら作り出す努力は、生涯かけて必要不可欠と思う。
もし運悪く歳をとってからうつ病などを発症したらどうなるだろうか。
老人性のうつ病は自殺者が多いのだ。
私も大切な先輩を1人この老人性うつ病で失っている。
そのことを考えると、普段から(要するに何もないまともな時)、それ相応の準備をしておく必要が。
実はこのことは、1人称で考えなければならないことであるが、コツとしてはある程度仲間で一緒にやった方が良い場合があるのだ。
歳をとってものを言うのは、コミニュケーションをどれだけとっているかどうか。
最近感じるのは、よく若者のニートという言い方があるが、歳をとると若者とは別の意味でニートになってしまう。
つまり、仕事もリタイヤをして、特にやることもなければ家にいるしかない。
周りとどれだけコミニュケーションを取れるかによってニートになるかどうかが決まってくると言える。
とにかく歳をとってから困るのは、大きな声では言えないが“お金がないこと”、“やることがないこと”、“健康を維持するための様々なことができないこと”。
これらのものが3つ揃うとちょっと厳しいかもしれない。
どうすればと思うが、私が感じるのはやはりコミニュケーションを取れるかどうかだろう。
私の年齢になると人ごととは言えない心配事も計算の中に入ってくる。
それは、『孤独死したらどうしよう』
そう考えるとやや心配になってくる。
夫婦であってもお一人様であっても、誰にも看取られずに息を引き取る可能性はゼロとは言えないだろう。
もちろんその可能性は年齢問わずあるわけで、高齢者が若干リスクが高いぐらい。
さて、とにかく暗い話になってしまいがちなので、せいぜいお笑い番組などでも見て、ゲラゲラ笑ってうさを晴らすのもありかもしれない。