サウンドオブミュージックが封切りになった時、映画館で見たわけではない。
22 3歳の頃、当時付き合っていた彼女に誘われて、リバイバルの映画館で見ることに。
もちろん映画は知っていたし、その人気や作品の完成度にはそれなりに評価をしていた記憶が。
新宿の映画館で見た記憶になるが、映画館の中は驚くほど混んでいた。
今と違って、上映途中でも自由にで入りできた館内。
多分始まって、5分かそこら過ぎたあたりで入ったと思うのだが、映画館に入るなり振り向いた彼女が“満面の笑みで私の方を振り返った”のを今でも懐かしく思い出す。
当時を振り返って、映画をもう一度調べ直してみることに。
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目次
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封切られてからもう半世紀は経つ
1965年封切りなので、54年ほど経つことに。
私が映画を見たのは多分76年、77年頃。
この時いろんな古い映画をリバイバルでもう一度上映することが流行っていて、
“アラビアのロレンス”もこの時期に見た記憶が。
映画館で見た感じでは、古さを感じなかった記憶がある。
“サウンドオブミュージック”の1番の魅力は、何といってもスケール感。
オーストリアからスイスにかけての山あいの地方が舞台なので、ロケ地の映像もどれも皆素晴らしく、映画館にいながらヨーロッパ気分を味わえたと思う。
と同時に、映画の中で数々歌われていた音楽。
今ならどれもが懐メロで、誰もが知っているメロディーだが、その当時、既にもう知られたメロディーだったが、映画館で見て初めて、
『なるほどこれがオリジナルなんだ❗️』
そう思って感動することしきり。
それぞれ思い出深いが、私の中で記憶に鮮明なのは、やっぱり“エーデルワイス”だろうか。
トラップ大佐が、子供たちにせがまれて、自らギターを弾き語りで披露するシーン。
そしてナチスドイツから逃れるために演奏会で自ら思い出にと歌った曲が、感極まって、歌えなくなってしまうシーン。
不思議なもので、ミュージカル映画なので、劇中の中に突然歌が飛び込んでくる、嫌いな人はほとんど受け入れることが不可能なシーンが連続する。
ミュージカルで成功した作品は大抵の場合、かなりの制作費をかけて綿密に作られたもの以外は、有名にはなれないと思う。
つまり、代表的なものをあげれば、
『サウンドオブミュージック』
『マイフェアレディー』
『ウエストサイド物語』
『オズの魔法使い』
おそらく有名なのはこの4作品ぐらいだろうか。
この後でやっと“ラマンチャの男”などが上映されるのだ。
しかし、ついこの間までミュージカル作品は音楽の録音と現場での撮影は、別々に行われていた。
後で編集によって音楽と映像をつなげる作業が発生する。
上手に編集しなければ、違和感の塊になってしまうのだ。
そのことを受け入れられずにミュージカルを敬遠する人は多いかもしれない。
かく言う私もどちらかと言えば、ミュージカルは苦手な部類に入ると言える。
昨年、私が作った記事。
この中で最近の作品、レミゼラブルについて述べている。
この作品が最近のミュージカルの革命的な作品だった。
さて、サウンドオブミュージックは、古い時代のミュージカルの代表。
今も昔もこの作品への評価はとても高い
物語の舞台はオーストリア
映画の舞台はオーストリア海軍の軍人であるジョントラップ大佐の一家が、家庭教師を募集する物語。
その家庭教師に抜擢されたのが教会で尼僧をしていたマリア。
このマリアをジュリー・アンドリュースが演じていた。
彼女はこの役柄1本で世界的な大スターに。
それは踊りが上手かったことと、何よりも女優としては圧倒的な歌唱力を誇っていたから。
彼女の伸びやかな歌声は、今でも心地よく耳に残る。
【英語】サウンド・オブ・ミュージック (The Sound of Music) (日本語字幕)
もう一つ、ジョントラップ大佐のエーデルワイスも外せないだろう。
【英語】エーデルワイス (Edelweiss) - サウンド・オブ・ミュージック (日本語字幕)
もう一つ、大好きな挿入歌だが、『すべての山に登れ』
この曲はオリジナルももちろん素敵だったが、あえて別な歌手のものを紹介したい
Lady Gaga Live at Oscar Awards 2015 'Sound Of Music'
こうして聞いてみると、彼女は流行のロックミュージシャンには収まらない大変な実力の持ち主なことがよくわかる。
サウンドオブミュージックは年月が経っても、その作品の魅力が全く色褪せない数少ない作品の1つかも。
実在のモデルがいた
実はこの物語にはオリジナルとされるモデルがあったのだ。
家庭教師と家族もろともアメリカに亡命したジョントラップ一家。
私が聞いたところでは、映画の中で最後の方でナチスドイツから逃れるために演奏会で様々な楽団が発表するシーンがあったと思う。
その中で第3位に輝いた女性がいたはずだが、彼女がマリアのモデルとされた人と聞いた。
確信があるわけではないが、この物語に実際のモデルがいたのは有名な話。
彼らはアメリカに亡命した後、ご主人は1947年まで生きられたようだ。
亡くなった年齢が67歳と聞いているので、マリアと結婚したときにはいくつくらいだったのだろうか。
ちなみに映画の中で演じていたマリア役“ジュリー・アンドリュース”。
ジョントラップ大佐の役柄を“クリストファー・プラマー”。
あの時美男美女だった2人も今ではすっかり歳をとった。
調べてみてわかったことだが、お二人とも今現在も現役で活躍中と言うこと。
もちろん家族がいてお子さんもおられるが、ジュリー・アンドリュースはサウンドオブミュージック撮影の時点で既に女の子のお子さんが1人おられた。
映画の中ではそんなことは微塵も感じさせなかったが。
お二人ともお子さんは俳優として活躍しているようだ。
彼らがある程度歳をとってからの作品も何作か拝見したことが。
俳優として長く活躍できる事はとてもすばらしいと感嘆。
ミュージカル映画の最高傑作との呼び声高い
この作品がいまだにミュージカルの最高傑作との呼び声を聞くことが。
最近の作品で“レミゼラブル”が全く新しい手法で作られた画期的な作品であるにもかかわらず、“サウンド・オブ・ミュージック”の普遍的な値打ちは全く変わらない。
ちなみにこの作品の中でハリウッド女優“アンジェラカートライト”が出演していたのを覚えているだろうか。
当時13歳だった彼女は、私の1歳年上。
映画撮影当時と、現在の対比写真
ジョントラップ大佐とマリアがまだ存命なのに対して、長女役と次女役を演じた2人は既になくなっている。
人の一生なんてわからないもの。
確かに撮影の時から50年以上も経てばそれは半世紀だからね。
映画サウンドオブミュージックは、私の中ではなぜかクリスマスとイメージが被る。
この映画は本当にヨーロッパの匂いがする。
そして、ヨーロッパの戦争の記憶の1ページでもあるわけだ。
歴史を語り継ぐ時にも、これだけの作品になるとそれなりに値打ちがあるものと。
最近の、SFXが全盛の映画作りでは、このような古風な作品がもう一度作られる可能性は皆無だと言える。
しかし、心に残る良い作品として、ぜひとも語り継ぎたい作品であることには違いない。
ちょうどハリウッド映画のオズの魔法使いの後に作られた。
こうして振り返ってみると、昔 苦手とされた作品でも、今ならば鑑賞できるのかもしれない。