たまたまうまい具合にテレビでやっていた放送を、リアルタイムで視聴できた日本選手権。
日本のフィギアスケートは男子女子ともに選手層が厚く、世界でもトップレベルの水準。
最近は、特に“紀平梨花”選手の躍進が大いに注目されるところ。
日本でも、ロシア同様10代の選手が中心で、わずかに20代の選手も混ざる。
女子たちの魅力を少し伝えたいと思ったので。
目次
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紀平梨花の強さは本物
選手層の厚い中でも 、ここ最近とみに充実しているのは『紀平梨花』
彼女の特集番組をいくつも拝見したが、その中で語られていたのは驚くほどのストイックさ。
普通ジャンプを跳ぶことを考えると、体重の増減には皆 細心の注意を払っているが、その中でもさらに群を抜いてデリケートな心配りをしていたと記憶。
体重管理をグラム単位で行うのはもちろんのこと、常に自分の食べたものを写メに残して後でトータルとしてチェックをするらしいのだ。
この間、記事として書いたロシアのザギトワ選手も、体型の変化に苦しんだこともあって、もし体重が100グラム増えていたならその日の飲食は禁止としていた。
さて今回の紀平選手の演技は。
【フジテレビ公式】全日本フィギュアスケート選手権2019<女子フリー第1位・紀平梨花/演技+インタビュー>
素人の悲しさでジャンプを見ていても、その種類などは判別つかないのだ。
私がフィギアスケートを見るときには解説が欠かせない。
“荒川静香”さんが丁寧にやってくれているのでそれを聞いてなるほどと思うばかりなのだが。
リズムが崩れてしまうと演技そのものが収拾つかなくなる可能性がある中で、ものを言うのはとにかく集中力。
これさえ途切れなければ、持ち合わせた様々な技術で多少のミスなどはカバーできるようだ。
一流の選手たちは、どうやら皆その能力を持ち合わせている。
全日本のチャンピオンを経験した選手なら、男女問わずリカバリーの方法を知っていて実践しているようだ。
例えば、コンビネーションジャンプが最初のジャンプのみで次のジャンプが続かなかった場合は、その後に来る単発のジャンプをコンビネーションにとっさに変更したりとか。
今のフィギアスケートはジャンプに大きく採点がシフトしているので、飛べるか飛べないかは大問題になる。
ここで安定した演技を披露できれば、すなわち高得点となるわけだ。
得点のルールも私はあまり理解していないが、最近のテレビ番組ではそれぞれの技術について“基礎点”とか“出来栄え点”とかが表示されていて、とてもわかりやすい。
紀平選手は最終滑走の演技でいろんな意味でプレッシャーがかかるところだったが、他の選手たちが皆ジャンプで苦しんでいるのを尻目に、自分自身の演技を貫けたところが最大の勝因と言えるだろう。
かわいらしさでは確かに 本田真凜
久しぶりに見た“真凜”ちゃんの演技。
まだ中学生位だった頃の記憶が私の中では強いので、今の18歳の彼女を見るとちょっと不思議な印象を抱いてしまう。
彼女は“浅田真央”の後継者と呼ばれたこともあるのだ。
それは、『ネキスト浅田』
そう呼ばれてからもう3年ぐらいは経っていると思う。
Jrから今のシニアに転向してからは、様々な事情で思うような演技はできていないのではないか。
今回の演技内容を見ても、やはり転倒を始めとするミスが多く、点数が伸びることにはならなかった。
彼女の現状を考えると今回のベスト8がやむを得ない結果かなと。
苦悩する女子たちも多い
坂本花織
“紀平梨花”の最大のライバルと言えばこちらの“坂本花織”
昨年は彼女が優勝している。
今年はジャンプに精彩を欠いていて、 点数が伸び悩むことが多かった。
やはり彼女の場合も私の目から見て、“17歳の壁”で体型の変化が大きく影響しているのではないか。
フィギアスケーターにしては珍しく、彼女はがっちり系の体型。
スピード感あふれるパワフルな演技が彼女の持ち味であり魅力でもあるのだが、その演技を支えるためにはかなりの筋力を必要とするのではないか。
当の本人が1番よく知っていることだと思うので、抜かりなく毎日の練習を行っているのだろう。
今回の演技では、やはりジャンプでの失敗を必死でリカバリーしようともがき苦しんでいた様子が素人目にもよくわかったのだ。
演技が終わった後、両手で顔を被った仕草が彼女の苦しみをよく表していた。
しかし彼女もこのままでは決して終わらないと思うので、さらなる努力を継続するはず。
宮原知子
かつての宮原の別名は『ミスパーフェクト』
とにかくミスしないことで彼女の持ち味は最大限生かされると言えるだろう。
日本人の選手の中では既に20歳を過ぎているので、体系的な乗り越えなければならない壁は彼女にはなさそうだ。
また彼女の姿を見ても極限まで引き絞ったスレンダーな体型はより凄みを増していたように見えた。
しかし、それでも条件が全て整わなければ、完全な演技とはならない。
今回も転倒で大きくリズムを崩していたように見えた。
つい3年前4年前は、彼女が全日本のチャンピオンだったのだ。
台頭してくる若手の中にあって、常にトップの実力を維持し続けているのにはとても感心する。
これからも、競技生活を続けるためには、いくつかの問題点の改善が迫られる。
彼女を見ていて感じたのは、ジャンプをするときの高さが他の選手よりは低い気がするのだ。
そうなると回転不足の判定をされることも多くなるだろう。
今まで培ってきた技術で演技するので、今さら変更することにもならないだろうが、改善点はいくつか見つかったのではないか。
まとめ
強豪がひしめく中で、結果を残すのはどの選手も望んでいる事だろう。
今回勝利の女神が微笑んだのは彼女“樋口選手”。
滑りはじめの頃のいくつかのミスを後半のジャンプなどで、ことごとく挽回してみせたのだ。
彼女の得点は紀平に続く200点越え。
全日本では優勝も可能な点数と言えるだろう。
オリンピックでの優勝を狙うなら、今は240点を軽々超えなければ、不可能な時代に入ってきた。
現在の歴代最高記録は246点だと思った。
トリプルアクセルか4回転ジャンプが組み込まれてなければ不可能な点数なのだが。
しかしこういった高度な技術を用いなくても、“ザギトワ選手”などは240点越えを何度か弾き出している。
女子フィギアスケートは今新時代に突入している。
技術革新と今まで培ってきたものの継続力。
安定した力を発揮しなければ勝てない時代に入ってきた。
さて、女子達の熾烈な争いはとりあえず1段落したが、この後男子が控えている。