今晩から明日の朝までに見る夢を初夢と言うのだそう。
初夢にどんな夢を見るかで縁起の良し悪しを見る風潮が。
今ではもう死語になってしまった。
1富士2鷹3茄子
どれが吉相かと言えば、この順番なんだけど、富士山を背景に鷹が茄子を持って飛んでいたらこれに勝る吉相はないよね。
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要するに縁起が良いとされる
ちなみに縁起が良いからの順番で選ばれているけれど。
この判断の元になったのが徳川家康らしい。
彼は駿河の国の出身で、今の静岡県の出。
その彼のお気に入りを並べたのがいわれとされているようだ。
- 富士山はいつも眺めている山
- 徳川家康は趣味が鷹狩りだった
- 初物の茄子を好んだとされる
なるほどそう言われてみれば歴史好きな人ならば納得できるのでは。
実はこの言葉には3番目以降、つまり4番目から6番目までが存在する。
一富士二鷹三茄子四扇五煙草(たばこ)六座頭
この6つの言葉が全文だそうだ。
4番目以降は
しおうぎ
ごたばこ
ろくざとう
これも縁起が良いものとされていた。
理由はほとんどこじつけみたいなものだが、
4の扇、5の煙草は人が仲良く集まるときの必需品。
6番目の座頭は坊主頭のお坊さんのこと。
毛がないので ケガないにひっかけ。
こうしてみるとたわいもない。
ちなみにこのような言い伝えが出始めたのは江戸時代だろう。
江戸っ子のユーモアが感じられてなかなか面白いではないか。
夢占い
江戸っ子がなるほどしゃれているなと思ったのは、これらの縁起物を全て夢で見るのがいいとした。
つまり、寝ているときの無意識な心の中に湧き上がってこそ本当の値打ちだと彼らは考えたのだ。
自分で作り出してしまったならばどのようにでも細工できてしまうから。
さすがに夢の中だと無意識な心の働きなので、そう自由にはならない。
なかなか合理的な視点。
縁起が良いと言えばこれ


縁起物で追求するならば宝船が1番。
日本人に最もなじみが深いのは七福神だろう。
1富士2鷹…などと言わずに、宝船に七福神が満面の笑みで乗ってこちらに向かってくる図柄を夢見たならこれに勝る吉相の夢はない 。
どうせ見るなら七福神と私は思う。
もとより、こんなことに一喜一憂するような現代人ではあるまい。
正月休みぐらいゆっくりと思っている向きもあるかもしれないが、現代人はみんな忙しいのだ。
夜、布団の中に入って寝てしまえば、目覚めるまで夢なんか見てる暇なんかないだろう。
生理学的に見れば夢は必ず誰もが見ているとされるが、問題は目覚めるときに記憶していられるかどうか。
最近は私もほとんど夢なんか見る事はなくなった。
つまり、見ている夢を覚えていられないのだ。
そう考えれば、ある程度暇で、少しうとうとする位の時間が長く続かなければ夢として記憶されない。
しかも初夢にこんな縁起のいい都合の良い条件をつけられてもちょっとなぁ。
あまり肩肘はらずに、ぐっすり寝るつもりで布団に入れば良いのではないか。
2020年を良い年に
年が明けたので誰もが、今年を良い年にしたいと考える。
今日が始まり。
夢も希望もある世界なのだ。
かく言う年寄りの私でさえ、正月明けは妙に清々しい。
その心地よさにさらに裏付けをするのが初夢なのだろう。
せいぜい良い夢を見なきゃ。
新年早々の思いが1年間継続することを願って、さらにまた精進努力を重ねる。