最初の四日間が終わっただけの初場所だが、やはり恐れていた通り両横綱の欠場が決まった。
白鵬も鶴竜も一勝をあげただけで、残りは全敗。
2人とも、自らの相撲っぷりを親方に相談した結果、休場となったようだ。
この2人はモンゴル力士ながら、特に白鵬は相撲史上かつてないくらいの強さを発揮している横綱。
鶴竜も白鵬の対抗馬として横綱を張っている経緯がある。
しかし残念ながら2人とも30歳を超えていて、相撲取りとしてはもう頂点を極めた感じ。
2人揃って休みとなると相撲協会は看板2枚を失うことに。
今場所は特に大関もそれほど振るわないので盛り上がりに欠けると非難が集まりそう。
本当はブログにアップするつもりはなかったが、どうしても相撲ファンとしては黙っていられない。
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両横綱休場
最近の両横綱は正直なところを言えば、すでに峠を超えておりいずれ引退をするのだろうとささやかれつつ、本場所を務めている状態。
いつも思うのだが、横綱に引導を渡して引退を勧められるのはどんな人がいるのだろうか。
横綱の進退となるとやはり本人の意思が1番尊重されるべきと思うが、実際、相撲の最高位に属しているので様々な意見や批判やらが集まるのはいつものこと。
特に白鵬の場合は相撲内容についてずいぶんダメ出しが多いのも事実。
立ち合いの張り差しとカチ上げを見苦しいとする意見は多いのだ。
と同時に年齢を考えればそろそろ引退の話が出ても何ら不思議ではない。
横綱としての品格を考えれば、今まで通りの相撲が取れなくなった段階で、引退すべきであろうと誰もが思うが、なかなかそのようにもいかないようだ。
しかし、過去の日本人横綱の著名な力士たちを見ていると、皆引き際は綺麗だったような気がする。
記憶に残るところでは大横綱千代の富士の引退会見が印象的だった。
ここ最近の歴史になると、さほど記憶には残っていないので。
昔の力士は思い通りの相撲が取れなくなるとすぐに責任をとって引退したと思う。
私の記憶の中では佐田の山と言う横綱がいたが、彼の引き際が1番いさぎよかったような気がする。
後に相撲協会の理事長にも就任したが、自分の相撲が取れないと思った瞬間に引退を表明したのだ。
体重が100キロあるかないかの小柄な力士だったが、なるほど横綱とはこういうものかと思ったもの。
今の横綱2人にはほとんどそのような潔さは私は感じない。
取り組後の弓取り式
今場所から彼が担当している。
幕下の力士が担当するので控えに座っている時も座布団は敷かないんだそうだ。
弓取り式はこれは勝利の舞と言われる。
歴史がとても古くて平安時代からとされている。
この演舞を行う力士は幕下の力士が行うのだが、特別に大銀杏を結って化粧回しをつける。
作法で有名なところでは、もし万が一弓を土俵の上に落としてしまったならば、手で拾うことが許されない。
足先を巧みに使って弓を空中に放り上げて手でつかむ。
本来は最後に相撲を取った勝ち力士が行うべきものだが、代わりに幕下力士が代行するようだ。
辛口の批判で知られる解説北の富士
相撲の解説担当はたくさんいるが、1番有名なところではこの北の富士が入るだろう。
彼はもともと九重部屋の横綱だったのだが、部屋を継承した後、その晋代を千代の富士に譲ったのだ。
九重親方だったが親方を譲ったのでそのまま北の富士を名乗っている。
彼の解説は辛口で知られる。
稽古場に至るまできっちりと取材をしているので土俵上以外の事にも詳しいのが特徴。
さらに相撲協会のご意見番としてもその担う役割はとても大きいと言える。
その彼が、白鵬対妙義龍の1戦について、予想していたのだ。
その内容が、横綱白鵬が一方的に勝つはずと。
どんなに頑張っても今の妙義龍でははがたたないと。
結果は誰もが知るとおり、一昨日の相撲で白鵬は不本意にも負けているのだ。
その時の北の富士のコメントがある。
俺もそろそろ解説を止めなきゃいかん
予想を思いっきり外してしまった。
さて、これだけ横綱が不本意な場所も珍しいと言えるだろう。
そして心配な大関豪栄道。
彼も今場所最後まで相撲が取れるのかどうか。
今場所は何せカド番。
負け越せば大関陥落となるのだ。
場所を盛り上げるような話題に乏しい今、一体どのような結末になるのか、目が離せない日々が続く。