今日、早速初回の放送が終わったばかりの“麒麟がくる”
前評判を考えると、一体どんなものになるのかと興味津々で拝見。
放送開始直前のトラブルから立ち直って、開始日を2週間遅らせて満を持して放送。
今回から4K放送も加わるので、その映像の美しさへの期待度もマックスとなったところ。
映像は色彩のコントラストを意識してか、緑の木々と、実った稲穂の黄金色の田んぼなどを空撮を利用した撮影。
今はドローン撮影をすれば思いのままに映像をコントロールできるので一昔前とは違った描き方ができている。
私が見た感じではストーリーうんぬんよりも、映像の美しさの方が際立っていたような気がする。
発表された配役たちも主なメンバーは今日ほぼ登場していた。
放送の内容を少し振り返ってみたい。
目次
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麒麟がくる
今日は明智光秀がどのようにして美濃の国でその地位を築いていくかそのいきさつについて描かれていた。
舞台は明智荘、現在の岐阜県可児市(かにし)にあたる
ここを舞台にした田園風景の中に、野盗が襲ってくることで物語は始まる。
最初の20分30分を見ていて感じたのは、これはかつて見た映画に極めてよく似た描かれ方ではないかなと。
その映画こそ黒澤明の七人の侍。
こちらの映画でも野武士が襲ってくる村を雇われた7人の侍たちが守る物語。
物語の時代背景としては似たようなものがあると言える。
明智荘は美濃国の国境に会って、常に近隣からの武力行使や野盗らの襲撃にさらされていたのだ。
そのような中で明智家の子孫として国を守るための役割を果たそうとする。
今日のところは明智光秀を名乗らずに、明智十兵衛と名乗っていた。
室町幕府の最後のほうに相当する。
野盗に襲われ続けている自分たちの村を守るために、初めて知った鉄砲を手に入れるため、また、斎藤道三の奥方の病気を治すための医者を連れ帰るために、堺と京都方面まで旅をする。
主役を務める長谷川博己は、謀反を起こした明智光秀からの役作りはしないように心がけているらしい。
そこから持っていくと物語がうまく機能しないよと作者から言われたらしいのだ。
基本的に明智光秀の前半生は未だ謎の部分が多い。
ほとんどは脚色で描いていってなんら都合の悪い事は無い。
今日見た限りでは、
- 武家の頭領となるべき教育を受けていること。
- 小さい頃から頭脳明晰で有名を馳せていたこと。
- そして見る限りでは武芸にたけていたようにも見えた。
と同時に、あらかじめ備わっている人間的な優しさなど、およそ欠点と呼べるものがないような優等生に描かれていた気がする。
それはそれで異論はないが、この後どのように運命に翻弄されていくのか、その描かれ方は大いに興味が湧く。
配役たちの魅力度
今日の物語の中で本木雅弘扮する斎藤道三のイメージは役柄にぴったりはまっていた感が。
映画出演を何度も経験しているだけあって、役作りのうまさはさすがだなと。
短い時間ながら、斎藤道三自身が自分の得にならないことには手を出さないことや、かなりのけちんぼであることがわかりやすく説明されていたと思う。
また放送の最後のほうにわずかな時間登場していた川口春奈扮する帰蝶
彼女もピンチヒッターで起用された配役ながら、その個性をうまく発揮できていたと。
道三の娘 帰蝶はこの時すでに結婚していたのだ。
夫が戦で命を落とすので、その後政略結婚で信長の正室となる。
つまり彼女は再婚 信長は初婚。
このときの美濃国と尾張国の力関係が何となくわかる気がする。
さて物語は始まったばかりの時期なので大抵のものは脚色で作られていると思うが、特に盗賊とか人身売買がくっきりと描かれていた。
この当時戦乱の世の中と言う言い方をするが、実際のところは盗賊や野盗などが暗躍していた時代でもある。
国同士の武家が争う事は、その次にやってくる事柄と言える。
その理由も室町幕府が脆弱だったから。
もうこの時代幕府はほとんど役目を果たせていなかった。
各地方を束ねていた豪族たちが覇権を争っていたのだ。
もう一つ描かれているのは、堺の商業や工業の発展の具合。
この時代、鉄砲は最新鋭の武器だったが堺でしか手に入らなかった。
この鉄砲の有用性に光秀が真っ先に気づいたような描かれ方をしていた。
確かに後に主君となる織田信長の鉄砲部隊は明智光秀の軍勢と言っても良い。
正確な言い方をすれば明智光秀と佐々成政の軍勢が鉄砲専門の部隊と言える。
この後、織田家の様子や将軍家の様子も描かれる。
どのようなキャラクターで描かれるのか興味津々と言えるだろう。
描かれていた当時の時代背景
今日の物語の内容では、この3人が重要なポイントで描かれていた。
どこまでも戦に特化した布陣になっている。
調べてみるとどうやらヒロインは門脇麦扮する駒。
帰蝶ではなさそう。
ある程度物語が進んでいくと歴史的な記録がドンドンと増えてくるので、物語の進行具合もかなり影響を受けると思うが、今の段階ではまだ脚色される部分が多い。
とにかく最初の描かれ方を見て、黒澤明の映画を思い出した私の感性も間違いではないと思う。
登場人物たちの描かれ方
NHKの大河ドラマとなればその登場人物の描かれ方キャラクター設定は極めて重要。
特に今回は重要な役どころの帰蝶が途中から配役を変更する事態に襲われた。
かつていくつか記事としてアップしたので。
さて、物語は今日始まったばかり。
大河ドラマとして1年間続くのだ。
前回の大河ドラマはただの1度も見ることがなかった(実は興味がなかったので)。
しかし今回は、時代劇オタクの私としては外すことのできない物語となる。
最初の回を見終えたので、次からも継続してみたいと思う。