どうしても穴窯をあきらめ切れない喜美ちゃん。
なんとしても継続させて結果を出したい。
しかし、ハさんは一旦は引いて別なアプローチをと訴える。
問題となるのはお金。
最初の2回の失敗で40万円が消飛んでしまう。
現在のレートに換算すれば、168万円。
目次
2回の穴窯失敗の波紋
2回穴窯を失敗した事は周りにも知れるところとなり、家族の中でも喜美ちゃんを応援する話が持ち上がっている。
お母ちゃんのマツさん。
知り合いからミシンを借りて子供服を縫う内職を始めるとのこと。
穴窯ってお金がかかるんやろ?
ウチがな、2回失敗して失ったお金❗️
なんと、40万円や‼️
しかし、さして驚く風もないお母ちゃん。
借金はな、お父ちゃんの時で慣れてるんよ
お母ちゃんはある意味肝っ玉が座っている。
もうすでに、借金を覚悟しているそんな素振り。
穴窯について一旦は引いて停止しろとハさんは喜美ちゃんを説得。
納得はせえへんけど承知しました
喜美ちゃんはどこまでいってもあきらめる言葉は出てこない。
今度こそうまくやれる!
ウチのことを信じてや!
すっかり平行線になってしまう話にハさんも言葉を失ってしまう有様。
信作君と百合子ちゃんの結婚申し込み
とうとう2人して結婚の挨拶をしに来ることに。
予定ではまず、百合子ちゃんから事の次第を説明して、最後に信作君が挨拶をするという段取り 。
ところがこの2人の今までのキャラから言って、予定通りになるはずもなく、結局はドタバタと何だか分からないうちにテキトーな報告になってしまう。
穴窯の失敗を受けて喜美ちゃんはまだ心にダメージが大きく、あまりきちんと物事を考えられないみたい。
料理も焦がすし、何よりも信作君から
お前 がんばれ❣️
この言葉を聞いて思わず涙ぐんでしまう。
そして、わざと勘違いをしてとぼけて見せる信作君。
持つべきものは友達。
詳しいことはわからなくても、やろうとしていることに対して頭ごなしに否定するような事は決してしない。
無事、結婚の報告ができて、これで晴れて信作百合子の2人は周りみんなの公認の仲に。
しかし、信作君のカンの良さはさすがに発揮される。
お前ら喧嘩してへんやろな
2人の様子から敏感に感じ取るあたり、昔からカンの鋭いところがあったよね。
そういえばハさんと喜美ちゃんの2人の間柄をいち早く察したのも信作君。
ぎこちない2人を見ていて、とっさに気がついた。
穴窯3回目の挑戦に至るイバラの道
3回目の穴窯に挑戦するためには、なににもましてお金の工面が重要になってくる。
ハさんは
借金はあかん!
と言い放つ。
喜美ちゃんは薪は山から自分で拾い集めると。
しかしそれでも足りない分は、武志君の学費として貯めてあった中から少しだけ使わせてほしいと。
なんでわかってくれないんや!
ハさんも陶芸家ならわかるやろ
お金のないことに負けたらあかん!
深先生の言葉や
ハさんに足りないのは信じる気持ちや
実はこのやりとりは決定的なもので、夫婦の仲はこれで1度リセットされてしまうようだ。
2人とも芸術家だが、目指すタイプが全然違う。
喜美ちゃんは自分がやりたいことが、目標とすべきことが最優先。
そのためにはどんな困難もいとわない。
何が何でも目的を達成しようと死に物狂いになる。
ハさんは違う。
自分の目指すべき芸術は、周りにいる人との関わりの中からおのずと見えてくると信じている。
人の意見にもよく耳を傾けるし、自分勝手な思い込みで暴走をする事は無い。
この2人は、どちらも相手の立ち位置をよく理解して応援しあえる良い関係だったはず。
2人の関係にもし亀裂が入るとすれば、物語を見ている限りではどうやら喜美ちゃんの側にありそう。
目標を立てて頑張るのはいいが、周りに犠牲を強いてしまうところが軋轢を生んでしまう。
お互い譲り合ってやってきたことながら、ここへきて話はかなり険悪なムードが漂う。
どうしてウチのことわかってくれへん❓
感情的になっている喜美ちゃんにはもう何を言っても通じないでしょ。
ハさんと武志君はついに川原家を出る
貯金通帳を持ち出してこれだけあるんやでと示してみたところで、ハさんはもう愛想をつかしてしまう。
武志を連れて家を出る!
それが喜美ちゃんへの答え。
茫然自失する喜美ちゃん。
それから喜美ちゃんは自分でリヤカーを引いて山まで薪を集めに行くのだ。
今日の物語はそこまでで終了となる。
これは、相当厳しいことになっているんだが。
何度もこのブログで書いているように、全力で挑んだ3回目の穴窯も見事に失敗。
これで、喜美ちゃんは絶望するとあった。
やはり、何のノウハウもないまま単純素朴で薪を焚いて焼き物を作るなんて事は、かなりの難行苦行になるには違いない。
必要なノウハウを得るためには、それ相応の時間と経験が必要。
大抵の人はそこで嫌気がさして諦めてしまう。
モデルとなった神山清子さんは今でも窯焚きする時は1時間ごとの温度の変化などをノートに日記と称して記録しているようだ。
そして最近滋賀で公開のトークショーがあったらしい。
自分が苦労して作った作品も、すぐに誰かに真似されてしまって作品が売れにくくなったりしたのだと。
目指すべきは誰にも真似することのできない作品
そう心に決めて頑張っているらしいのだ。
今回のスカーレットの中で失敗した作品もいくつか映像に紹介されていたが、こちらは同じようなモデルの成功例。
ここまで行くまでに一体どれだけの努力が必要なんだろう?