昨日の後半から物語は一気に昭和53年にワープ。
さすがにこの頃になると、記憶がだんだん鮮明になってくるので、確かアポロ計画とかがもう中止になっていた気が。
日本の高度成長期も1段落を迎えたころで、それでも東京方面の発展の具合は著しいものがあったなと。
特にこの当時言われていたのはスクラップ&ビルドで、古いものを壊して新しいものにどんどん変換していく。
そういったことが叫ばれた時代だった。
目次
お母ちゃんのこの頃


相変わらず川原家は人の出入りが多くてとても賑やか。
そんな中でお母ちゃんのマツさんは年取った印象を受けるね。
演じているのが富田靖子。
若い頃から女優としては筋金入りだった。
まだ子役の頃から見ていたが、実力者であることには違いない。
さて、スカーレットでは年取ったお母ちゃんは物忘れがだんだんひどく。
特に短期記憶がかなり苦手と見えて、人との約束も周りから説明してもらえなければ忘れてしまったりも。
実はこれ、認知症の代表的な症状なんだけれど。
認知症の症状も様々あるけれど、お母ちゃんの場合、苦労をしてきた結果、今幸せなので、いつもニコニコと朗らかでみんなを和ませる。
このお母ちゃんが亡くなるエピソードも、実は近い。
物語として、どうやらその辺も描かれるようだ。
大野百合子ちゃんも2人の子供のママ


信作君と結婚した百合子ちゃん。
女の子2人のママ。
演じる女優さんが若いのでちょっとぴんとこない部分もあるが、家庭では専業主婦で暮らしている設定。
どうやら、料理の腕前もなかなかなものらしく、この当時そういえば喫茶店でよくはやっていたレシピ。
スパゲッティーナポリタン。
そういえばあの当時はパスタとは呼ばなかったな。
スパゲティーと言って真ん中に穴の開いたうどんみたいなやつを、わずかばかりの具でケチャップで炒める。
酸っぱい系の食べ物。
タバスコとチーズをたっぷりで、よくわからない味付けで食べた記憶が。
確かお値段がね、500円の手前で食べられた気がする。
あの頃500円払えば結構な定食が食べられたと思う。
今も昔もサラリーマンの昼ごはんは、ワンコインと相場は決まっていそう。
川原家は既に借金も完済していて、喜美ちゃんの仕事もすこぶる順調。
4ヶ月に1回ほどアルバイトを雇って穴窯をやっている。
それ以外にも電気釜が備えてあるので大量の注文を受けてそれをこなす毎日。
モデルの神山清子さんも寸越窯を何度も作り直して、仕事をやりように改善してきたのだ。
普通の穴がまでは2週間の燃焼には耐えられないので、かなり補強したものと思う。
川原家はここへきて家族みんながそれぞれ落ち着いているようだ。
ただし、喜美ちゃんとハさんは別居したまま。
芸術家同士の夫婦なので、1度方向が違ったなら、一緒には暮らせないようだ。
何よりもハさんの忠告をことごとく、無視してきた喜美ちゃん。
夫婦としてはもう一緒にはいられない状態。
たぶん明日以降に語られるが、何年もこの夫婦は会っていないとの設定らしい。
武志君 高校2年生


高校2年生になった息子武志君。
どうやら本人には多少なりとも興味のあることができたようだが、それをお母さんに話すことにもならず。
でも彼にとってのおばあちゃんマツさんから優しくさとされて、お母さんとも話さなければと思っている。
喜美ちゃんは川原家の家訓で、
女に教育は要らん!
この言葉通り、喜美ちゃんは中学を出ただけで働きに出てしまった。
本当は学校に行って自分のやりたいことを勉強したかったんだけれど。
自分自身が不本意だった事は息子にはさせたくないと。
武志君には大学に行って勉強してほしいと思っている。
特に今の川原家の場合、お金に困る事は無いとの事。
いつの時代でも、お金に汲々とするのはかなり切ないからね。
武志君はどうやら陶芸にも興味がありそう。
ちなみに武志君のモデルは
神山賢一さんといって、お母さんと二人三脚で陶芸家をやっていたのだ。


29歳で白血病になって31歳で亡くなっている。
お母さんと同様陶芸家だったが、自然秞の作品作りをしていたわけではない。
彼が目標としていたのは天目茶碗
作家として活躍する時間が短かったので、かなりの希少価値で知られている。
こういった作品は、おそらく個人の所有にはなっていないので、売ってはいただけないかもね。
幼なじみ3人組も40歳
さて幼なじみ3人組も40歳の設定になる。
それぞれ少しずつイメージを一新して年齢設定に臨んでいるようだ。
喜美ちゃんは前髪を横に止めておでこを出すような雰囲気にして、年齢相応の味わいを出そうとしている。
女優戸田恵梨香の演技で最近ずっと見ていてわかったことは、
彼女は女でいながら、実に男前。
このような姉御風の気風の利いた演技をすると 、とてもよくはまる気が。
彼女はその芸風として、甘い言葉で男に言い寄るような役柄は全く想像できない。
基本姉御なので。
それに対して照ちゃんを演じている大島優子。
彼女は男に甘える演技などとても得意そうに見える。
それぞれの女優としての持ち味の差なのだろう。
それぞれ得意な分野で演技をしているスカーレットは、少しずつ見ごたえも出てきたような気が。
明日以降の物語は、武志君の進路のエピソードとほかならぬハさんとの別れ。
そしてお母ちゃんマツさんもこの物語から卒業しそう。
もうあと2ヶ月もない全体のストーリー。
これからの展開に大いに興味が湧く。