いよいよ物語は最終局面に。
喜美ちゃんとハさんが離婚をする事は知っていたが、どの辺でそのエピソードが描かれるかよくわからないでいた。
今日の放送でそのいきさつが明らかに。
陶芸家として大成功した喜美ちゃんは何度か個展を開催。
その時にひっそりと会場を訪れていたハさん。
言葉を交わすこともなく、そのまま別れてしまったが、喜美ちゃんから離婚届を送って夫婦であることにピリオドを。
今日の物語は、武志君が進路に悩んでいる様子を描きつつ、喜美子と八郎夫婦の今まで描かれていなかった部分の説明が。
目次
陶芸には大いに興味があるけれどいまひとつ決断できない
高校生になった頃、陶芸のやり方をお母ちゃんに教えてもらうように。
血は争えないというか、持ち前のセンスの良さを発揮して、それなりに作品を作ることができている。
半ば冗談で、
これ、100万円で売れるかなぁ⁉️
そんなんが100万円もしたら、世の中の陶芸家みんなやる気なくすわ🤣
たわいもない親子の会話。
ずいぶん昔、テレビが家にやってきた日に、離れに寝ていたけれどお母ちゃんが、
武志 来たで〜。
その時自分は裸足のまま飛び出して母屋の方へ走っていった。
実は勘違いしていたのだ。
お父ちゃんが帰ってきた❣️
そう思い込んでしまったのだ。
まだ幼かったので、両親の別居の理由もいまひとつ理解できずに、テレビ以上にお父ちゃんが帰ってくることを楽しみにしていた。
それからずいぶん年月が経って、今はもう高校2年生。
お父ちゃんとお母ちゃんの夫婦のこともよくわかっている。
気がついたら、離婚しとった😓
将来自分が何をやりたいのか、いまひとつ決めかねている。
友達たちは皆、自分のお父さんに相談をして、アドバイスをもらっているようだ。
武志も相談したらええ。
手紙のやりとりはしてるんやろ
気のおけない友達たちははっきりとものを言う。
お母ちゃんは陶芸家の成功と引き換えに大切なものを失った
自分が何をやりたいのかまだよくわからないと告げる武志君。
自分の人生なんやから自分で決めえ。
そこで初めて武志君は母親に思っていることを告げる。
お母ちゃんは陶芸家として成功する代わりに、1番大切なものをなくしてしまった。
そのなくしてしまったものは、お父ちゃんに他ならない。
陶芸家の成功を目指して突き進むためには、たとえ夫といえども、意見にいちいち耳を貸すことなどできなかった。
自分のやりたいように全力で立ち向かう。
そうして頑張った結果、得られた大成功。
陶芸家川原喜美子は今や信楽を代表する人気者となっている。
武志君は陶芸を勉強したい気持ちや、実際にやってみたいと思う気持ちはもちろんあるのだが、母親のように人生の中の最も大切なものを犠牲にしてまで、自分がやりきれるかどうかそのことに自信が持てない。
武志君の進路の問題と言いつつも、実は自分の両親の複雑な事情が反映されていて、一体どのように結論を出すべきか悩みは尽きないのだ。
何とか納得できる形で進路を決めなければと思いつつ、離婚をしたとは言え、やはり父親である 十和田八郎に相談しようと心に決めるのだ。
大成功する個展


スカーレット今日の物語は、必ずしも時系列を一致させない少し複雑な描き方をしていたね。
つまり、現在進行形の時間と、過去を省みる思い出の部分の描き方と同時進行で作られていた。
物語では既に離婚した後となっていたが、離婚したエピソードは今日初めて語られている。
こういった形での報告にするあたり、作者の物語に対する愛着が感じられたね。
何回目かの個展の時に、参加者名簿の中に十和田八郎の名前が。
実はその時に窯業研究所の柴田さんからハさんが人生出直すとの決意で京都から愛媛の方へ移り住むとの連絡を受ける。
もうすでに信楽を去ってずいぶん経つとの設定。
モデルの神山さんはご夫婦ともに離婚した後も信楽在住なのとはちょっと訳が違う。
実はこの個展の時のエピソードのしばらく後に、喜美ちゃんから離婚届を送ったのだ。
物語はそれだけをナレーションでさらりと述べていた。
ちょっと下世話なことを言わせてもらうが、離婚届を提出するには保証人2名の署名捺印が必要なのだ。
喜美ちゃんは一体誰に頼んだのだろうか。
1人は、おそらくお母ちゃん。
もう1人の方はハさんに任せた可能性が。
あるいは、幼なじみの信作君を頼んだ可能性もある。
実は気がついたら離婚していたと簡単に言うが、手続き上は必ず誰か2人の承認があって届け出がなされるので、絶対に秘密にと言うことにはならない。
しかし、スカーレットの中の物語ではどうやら周りの人は皆周知の事実で納得しているみたい。
ハさんの決意
ハさんが全力で止めようとしていた7回目の穴窯挑戦。
穴窯そのものが崩壊すると思っていたものが、フタを開けてみると大成功だった。
この時、自分の妻である喜美ちゃんの底力を思い知ると同時に、何一つ力になってやれなかった夫の自分のふがいなさを痛烈に感じていたに違いない。
この夫婦は夫唱婦随で協力しあって何事もやってきたのだ。
それを考えると、ハさん抜きの大成功は、もうハ郎が川原喜美子には不要な存在であることを無慈悲に突き付けた。
穴窯の大成功は2人の別れを意味していた。
お父ちゃん 武志やで😅
自分の進路で思い悩む武志君。
意を決して電話したのは他ならぬお父ちゃん。
友達にも周りみんなにも勧められて、自分でも頼りたくなって意見を求めることに。
この続きは明日のエピソードで詳しく描かれるはず。
結論から言えばハさんが通った大学に入学することになる。
そこで陶芸を学ぶことに。
ここへきて、陶芸家川原喜美子の物語は成功できたことを受けて、次のエピソードに進まなければならない。
それはほかならぬ武志君本人の物語が描かれることになる。
どのようなエピソードになるのだろうか。
モデルの神山清子さんの一生を参考にしていると思われるので。
波瀾万丈の人生。まさにそういったことになりそう。