物語もいよいよ昨日で4話目が終了。
昨日のストーリーを見てこの麒麟がくるの描き方のスタンスがなんとなく納得。
時代背景の取材に自信があるのだろうか、様々な登場人物やその人物にまつわるエピソードを巧みに結びつけている。
特に昨日の物語で秀逸だなと感じたのは、幼い頃の徳川家康(竹千代)をきちんとしたキャラクターを持って登場させていたこと。
しかも、その登場のさせ方が、織田信秀の居城にて潜伏調査に赴いた明智光秀に突然会うと言うもの。
荒唐無稽な気がしないでもないが、セリフ回しその他で違和感のないように配慮。
この後の展開に興味が湧いてくる。
目次
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尾張への潜入調査


尾張への潜入調査は斎藤道三に命じられたもの。
望月東庵の連れお駒を人質に織田信秀がどのような健康状態かを調べるようにとの指令だった。
東庵は実は織田信秀の古い知り合いであり、しかも博打での借金があることまでも見抜かれていた。
道三はそのことを盾に東庵をゆすったのだ。


このやりとりの後、美濃での報酬を持って織田の方へ赴くことに。
実は、織田信秀の居城で竹千代に遭遇するのだ。
かなり唐突な設定とも思えるが、わずかな時間のやり取りの中で、幼い子供ながらしっかりとキャラクターが描かれるあたり、物語の興味を引くことに。
この時代の複雑な時代背景が垣間見えるシーン。
徳川家康は小さい頃に三河の国主の嫡男だったが、弱小国の運命、あちこちの属国にならざるを得なかった。
その時の人質としてあちこちの国をたらい回しにされた過去が。
徳川家康の前半生は苦労の連続だったのだ。
ちなみに今はまだ幼い子供の役柄だが、明智光秀は織田信長の家臣になった後、本能寺の変の直前で、この徳川家康の接待係を仰せ付かる。
実はここで織田信長から大不興を買ってしまうのだ。
実は用意した魚の料理がとんでもない悪臭を放っていたとのこと。
いろんな人が推察しているが、どうやら琵琶湖のほとりの名物ふなずしを出したのではないかと。
以前SNSの友達がふなずしの臭さはとんでもないものがあると聞いたことが。
私は漬物大好き人間だが、どの程度の臭さなのか興味がないわけではない。
しかし調べたところ嫌いな人はとにかく大っ嫌い。
当然のことながらその逆もあり得るわけで。
歴史の機微はなかなか伺い知れない部分が多いと言える。
織田信秀と今川義元
この時代の中部地方はまさに戦乱で混沌としていた。
しかしここにいる様々な武将の中で、1番の実力者は駿河の今川義元。
彼は街道一の弓取りと呼ばれたのだ。
桶狭間の戦いで織田信長に不覚を取ったので、歴史的にはイマイチの印象を与えてはいるが、この当時は名君の誉高かった。
おそらくは、なかなかのイケメンだったに違いないし、武芸の上でも優れていたことが想像できる。
あの桶狭間の戦いのときには、襲ってきた織田軍の兵士に馬乗りになって攻めたられた時に、その相手方の武将の指を食いちぎったと言われている。
むざむざと奇襲作戦に屈するようなヤワな武将ではない。
勇猛果敢な猛者だったことが想像できるが、しかし勝負の時の運は残念ながら義元には味方しなかったのだ。
そして結果は歴史に残された通り。
菊丸と2人の薬草売り
東庵は光秀達を信秀の居城まで薬草を配達するように申し付けていた設定。
なるほどと思うが、敵方の陣中に深く入ってそこで情報交換をするあたり、 かなりドキドキハラハラの設定。
報酬のお金の中にわずかに残したメモ書きで情報を伝えようとするが、それだけでは不足と見えて、謎めいた言葉を一言二言交わす中でしっかりと伝えていた。
歴史的に見ても明智光秀は薬師としての記録が残っているので、薬の処方等には玄人はだしの技術を持ち合わせていたようだ。
特に、朝倉家に出入りしていた武将との記録が最近になって見つかっているのだ。
しかしこのやりとりを実際に目にはしていないが信秀は疑いを持った。
もし、怪しい者ならば捉えて殺してしまえと。
その結果、追っ手の追撃に命拾いをせざるを得なかった。
大河ドラマは普通、戦国時代のような戦のシーンがあることを描いても、なんとなくホームドラマっぽくなってしまう場合が多かったのだが、今回のドラマは少しスリリングな要素も合わせているので、見ていても退屈しないのではないか。
主人公が簡単に殺されることもないが、追いかけられたり逃げたりのシーンはアクション映画風の味付けもあって、それなりに楽しめると言うもの。
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東庵医師をめぐるやりとり


やはり医者の見立ては優れた医者になればこそ、その本質を見抜ける。
流れ矢の矢尻の先がまだ体内に残っており、そこから毒が発生していて体内に回り始めている。
その結果、すでに若干の発熱があって、いつ倒れてもおかしくないような重篤な症状との話。
その複雑なニュアンスをほんのわずかなやりとりで伝えてしまうあたり、医者同士でなければ簡単には伝わっていかないだろう。
明智光秀の最新の研究結果が遺憾なくストーリーの中に反映されているシーンと思って、私的にはとても感心して見ていられた。
このやりとりを見ていても、これからの麒麟がくるには期待が持てる。
鉄砲の真価
鉄砲は素人が扱っても簡単に弾を当てられるものではなさそうだ 。
何度も何度も発射して修練を積む必要がある。
そしてこの頃の火縄銃は驚くほどメンテナンスが大変。
そのその都度銃身を掃除する必要があって、そして火薬を入れ、弾丸を入れ、さらに火蓋にも火薬を入れ、当然のことながら、その作業の前に火縄にも着火しておく必要が。
そして発射の直前、引き金を引く手で、火蓋を開ける。
実はこの火蓋を開けることを 火蓋をきると呼ぶ。
大きな戦いが始まる合図のことを火蓋をきるという言い方をするが、このことを指している。
さて、斉藤道三自身も鉄砲には大いに興味がありそう。
戦で使ってみたい旨を報告していた。
見た感じでは、この当時の種子島と呼ばれる鉄砲は射程距離は100メートル以内だろう。
それでも弓矢よりも射程距離が長いかも。
やはり弾丸の速さは弓とは比較にならないので。
戦国時代は織田信長以降はこの鉄砲が武器の主力となっていくのだ。
その先鞭を切ったのが明智光秀との描き方。
どうやら来週以降、そういったことを含めた内容で描かれる。