いよいよ、本来の家族に戻れるかどうかの境目にあたるエピソード。
昨日の物語の続きを受けて、ハさんは川原家に泊まっていく流れ。
しかし、簡単に元の鞘に戻るためには、心の奥底に様々な葛藤があり、モヤモヤしたものが渦巻いている。
お互いすごく意識しているのにね。
さて、突然 はるか昔に弟子入りしてたあの中の悪い2人がやってくることに。
それはマネージャーの住田さんの計らい。
今日の物語はそこから始まっていく。
目次
まずは謝罪から
この子たちは 川原工房が始まった頃に川原八郎の弟子として人から頼まれて預かった2人。
実はスカーレットの中ではそれほど何回も登場していたわけではない。
出来が悪くて、言うことを聞かなくて2人ともとても仲が悪い設定で、主な仕事は工房の中の清掃とか。
そして指導の担当はハさんではなく喜美ちゃんが受け持っていた。
しかし、あまりにも出来が悪いし、喧嘩ばかりしているので弟子入りをお引き取り願った過去が。
そしてこともあろうにこの2人は何も教えてもらえなかったことに著しく憤慨。
せめて釉薬の調合方法ぐらい教えてもらいたかったとのことで、ノートを盗みに入ったのだ。
しかし盗んだノートは釉薬の配合表ではなく、なんとあの当時 機能していた夫婦ノート。
傑作な笑い話しだったのだ。
今日は、なぜかマネージャーの住田さんが同行してこちらへやってきた。
あの時の自分たちの不祥事をどうしても謝罪したいとのことで。
本当は、ハさんがいるとは思わなく、それでも偶然居合わせてくれて何とか謝罪をすることが。
最初はハさんとのやりとりの後、今現在の工房の責任者 喜美ちゃんが話を伺うことに。
それなりに古い話なので、また、ハさんも喜美ちゃんもわだかまりは特に持ってはいなくて、謝罪はすぐに受け入れられた。
テーブルに向かい合って座ったときには、すぐ向かいに喜美ちゃん。
そしてその斜めうしろにハさん、さらに離れて奥に武志君。
こうした話し合いも、今は工房のトップは喜美ちゃん。
やはり、知名度も実力も世間の評価は半端ではなさそう。
あの仲の悪かった2人も実は和歌山で陶芸をやっている
2人がまず今でも陶芸をやっていることに驚きを隠せない喜美ちゃんたち。
あれだけ仲が悪くて出来が悪かった2人なので、とっくに止めているだろうと思っていたのかも。
しかし2人の話を聞いてみると和歌山の方で2人で工房を開いているとの事。
そして驚くなかれ、穴窯を作って自分たちもやっているようだ。
このことはさすがにこの場にいた誰もがびっくり。
穴窯は、川原喜美子が成功させてから信楽のあちこちでも見かけるようになったとのこと。
やはり陶芸家川原喜美子の知名度は穴窯とともに津々浦々知れ渡っていたのだ。
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穴窯のことがどうしても知りたいんです
実はこの2人がわざわざ訪ねてきたのには、泥棒の謝罪をしに来たわけではなかった。
自分たちが挑戦してみた穴窯、これがなんとしてもうまくいかない。
最後の手段として穴窯で大成功している陶芸家川原喜美子の工房へやってきて何とか教えてもらいたいと。
ぱっと見た目ではこれは企業秘密を教えろと言っているようなもの。
普通は簡単に手の内を明かす事にはならないのだが。
しかし、このような陶芸などの芸術の世界ではその手法は意外と明かす人も多い。
料理のレシピなどもそう。
かなりおいしいと言われる料理でも、そのレシピをごく普通に公開している料理人は多い。
陶芸家川原喜美子はかつての弟子2人の申し出に二つ返事でオーケーを出す。
なんと穴窯案内をし、中を説明して さらに様々なノウハウをその場で説明した。
決して、出し惜しみをしたり、見返りを要求することもなくごく普通に自分の手の内を明かしていた。
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そんなんを教えたらあかん😤企業秘密や‼️
この1連のやりとりに激しく反応した武志君。
そんな企業秘密を簡単に教えてくれなんて言う方の神経がどうかしてるやろ!
絶対に教えたらあかん😡
喜美ちゃんは
ええやん🤣
そう言ってとっとと穴窯の方へ
なんとしても止めなきゃいけないと思った武志君をにっこり笑って引き止めるハさん。
心配いらん❣️
大丈夫や お母ちゃんはそんなもんやあらへん😊
この言葉の持つ意味は驚くほど重大。
ハさんには陶芸家川原喜美子の底力を嫌と言うほど知っている。
仮に、穴窯のノウハウを手取り足取り教えてもらったとして、その相手が同じように再現できる可能性は限りなく低いレベルのものでしかないだろうと。
川原喜美子の実力は、技術ではない
情熱
根気
闘争心
類稀な才能
この4つは絶対に誰にも真似できへん。
そのことを誰よりもよく理解しているハさん。
穴窯のノウハウを知ったところで、そのことを相手に教えてやっても、いささかもこちらが傷つかないことを熟知していたのだ 。
武志君にしてみれば、何か特別な技術があってその通りに実践すれば自分のお母ちゃんの作品も再現できるものと思っていたようだが。
あにはからんや。
芸術の真髄を理解している者と、今やっと足を踏み入れた者では全く受け止め方が違っていたね。
喜美子と八郎


昨日、お父ちゃんになぜ離婚をしたのか厳しく聞いていた武志君。
同じ質問を今日お母ちゃんに投げかける。
そのことについて全く答えることなく喜美ちゃんはハさんの所へ。
それはお互い、何年かぶりかであったこの関係をとても窮屈に感じていたことに、何とかその辺を解消したい。
今まで通りざっくばらんに
ハさん
喜美子 でええやん。
堅苦しいのはなしで行こうや。
武志君や昔の幼なじみを始め周りの人たちみんなが自分たちに気を遣っていることをとにかく心苦しく感じてしまう。
今までの、気さくな関係に戻ろうやと。
そして、こんなこともあんなこともできるで!
そう言って抱きついてはみたものの、2人ともちょっとしたショックを受ける。
今日の放送はそこまで。
勇気を出して行動できたのはとても良かったけれど、わだかまりを解消するにはこの2人の場合少し訓練と準備運動が必要だね。
昨日のことわざではないが覆水盆に帰らずで元に戻るのは厳しいと思う。
もしこれから今まで通りの親密さを希望するのなら、今ここから新しく関係を築く必要があるのだ。
この2人のことだから、そういった胸の内心の中もお互いすぐに理解できるし納得できるはず。
赤の他人でバイバイしてしまうのではなく、これからも親しい間柄として付き合えるかどうか。
スカーレットではモデルの神山清子さんのエピソードとは全く違ったストーリー展開を目指しているようだ。