今日から始まるスカーレットが、この物語の締めくくりとなるエピソードのようだ。
一旦は離婚をして、そしてまた新たな関係を築こうとする喜美子八郎コンビ。
そしてどうやら忍び寄る病魔を感じさせる武志君
信楽町の陶芸家の中でも明士である喜美ちゃんにはいろんな依頼が舞い込むことに。
先週1週間がんばり抜いた信作君も登場。
物語を振り返ってみるとこんな感じになりそう。
目次
喜美子と八郎
新しい関係を作ろうと再び交流することになったこちらの家族。
ぱっと見た感じでは、それぞれがのびのびと自分のペースで生活をしているように見える。
物語は昭和58年の8月夏真っ盛りの設定。
そうめんを食べるシーン。
武志君が子供らしくはしゃいでそうめんを1本ずつすすってみたり、3人とも、昔何かがあったとはとても思えないような朗らかで穏やかな日常が。
こちらの家族はひとしきり集いが終わった後は、それぞれがまた本来の自分のすみかへ帰っていくのだ。
みんながいなくなったら、また一人ぼっちになる喜美ちゃん。
信楽を紹介するためのイベント 陶芸教室
緊急の仕事で信楽町の役場から信作君経由の依頼が 。
信楽のPRをするための陶芸教室をやるのでその先生をお願いできないかと。
あちこちの窯元なり、陶芸家の人に声をかけていて、実は急にキャンセルがあったために喜美ちゃんにお鉢が回ってきた。
実はこの先生を頼むにあたって信作君にはわずかばかりの後暗い気持ちが。
それは何かと言うと、見ず知らずの生徒に教えるのはいいが、必ずしも芸術を理解しているような情熱を傾けている人ばかりではない。
中には、興味本位で芸術には程遠い人たちだっているかもしれない。
そうすれば陶芸家川原喜美子にとって、辛く嫌な時間を過ごさねばならない。
そのことを危惧していた。
しかし、喜美ちゃんの答えは決まっていた。
最初によくわからないまま引き受けると言ってしまった事はあったのだが、一旦引き受けた仕事は決して断らない。
しかもほかならぬ信作からの頼み。
絶対に断らんで。
そう言いつつ、もう明日に迫っている陶芸教室の準備に余念がない。
とりあえず6人来られるとのことで、その見本となるべく作品作りをして、さらにろくろもきちんと人数分用意する。
陶芸家川原喜美子はすでに功なり名を遂げている作家なので、少なくてもお金に困っているようなことはない。
自分のリズムで作品作りを続けているのだ。
そしてその作品たちは、自然秞で作られたものはいってんもので数十万円から数百万円の値がつくものも。
しかし、ここで一般の芸術を愛でる人と、そうでないその他の人たちとの決定的な差について少し語られていた。
テレビのバラエティー番組で芸能人の格付けチェックなるものがあるのを知っているだろうか。
つまり安売りのものと、超高級品のものを比べてみてどちらがそうなのかを当てる番組。
私は傑作だなといつも思って見ているが、ストラディヴァリウスのバイオリンと入門者用の安物のバイオリンの音の聞き比べがあったのだが、意外なぐらいみんな間違えるんだよな。
要するに全く同じ音を奏でてもらっても聴き比べてどちらが値打ちのあるものなのかを判断することができない。
今日のスカーレットではそういったことに言及していた。
思いのほか陶芸に深く入り込んだドラマ作り
どうやら現場の撮影は終了したようだ。
ネタバレでスカーレットの最終回まで物語の内容は既にチェックはしているが、これからの放送を楽しみに待つことに。
今日の放送の中では特に川原工房に展示してある作品について素人の意見が述べられていた。
要するに値打ちのわからないものにとっては地味な作品で、どこがどういう風に値打ちがあるのか全く理解できていない。
なぜ信じられないような高値で買っていく人がいるのかわからないわけだ。
これは芸術を愛でる人とそうでない人の感性の差なので、特に値段がついたものに関して言うなら、値段と作品の値打ちは必ずしも一致しないかもと私は思っている。
ゴッホの絵を知っているだろうか。
1枚数億円から数十億円、あるいはそれ以上の値段がつくのだ。
絵自体にそんなに金銭的な値打ちがあるとは到底思えないが、しかし実際オークションでの取引ではこのような値段で取引されている。
これはもう芸術の評価額のレベルを超えている。
ゴッホについてあえて言わせてもらえれば彼が生前売れたのはたった1枚だけ。
それもゴッホの弟が自分の兄の貧乏暮らしを哀れんでお情けで1枚買ってやったのだ。
ゴッホ自身は自分の描いた絵にそれほどの値打ちがあるとは思っていなかっただろう。
陶芸家川原喜美子も彼女の芸術作品に高値がついているのはそれはマネージャーの判断によるところが大きい。
彼女自身は10分の1の値段も想定していなかったのだから。
これらの値打ちの判定は一言で述べることにもならない。
気がついてみたらそうなったのだと言うしかない。
武志君に訪れる異変
陶芸研究所で亜鉛結晶秞に取り組んでいる武志君。
どうやら自分自身の希望通り作品ができそうな雰囲気。
良いものができたなら次世代陶芸展に出展しようと考えている。
ほとんど最後のほうのエピソードだったんだけれど、彼女がいるよね。
今はまだちょっと距離があるけどこの後この2人はいい感じの関係になりそうだね。
彼女が武志君の問いかけにムキになって答えるあたり、気があるからに違いないなと。
しかし今日の1番の伏線として武志君の立ちくらみのシーンがあったよね。
実はこれからのスカーレットの1番のテーマがこのシーンに集約される。
モデルの神山清子さんの息子さん賢一さんもそうだった病気。
骨髄性の白血病。
今週中に描かれると思うが、重大な病気にかかっていることが告げられるのだ。
そしてそこで登場するのが元SMAPの吾郎ちゃん
白血病の治療のために腐心してくれる。
待ち受けている結果はとても厳しいものなのだが、彼が武志君や喜美ちゃんを支えていくことに。
最後にかなりシリアスな内容が伴うドラマなので上手にまとめていかないと、漫才風の描き方ばかりではちょっとしらけてしまうかもね。
今日あたりから作品作りへのさまざまなこだわりなども詳しく描かれるようになっていたので、少し語り口が変わっていくかもしれないね。