スカーレットの残りのテーマはもうわかっているけれど、その中でも特に大切なエピソードが今日の物語。
喜美ちゃんから武志君へついに病名が明かされるのだ。
武志の病名はな、白血病や
ついに知らされる厳しい現実。
今まで散々悩み告知を躊躇してきたものの、もう引き延ばせないと。
俺はあとどのくらい元気でいられるん?
3年から5年や
およそ朝ドラとは思えないほどのシリアスな場面設定。
しかしスカーレットではあえてこの厳しいテーマと向き合おうとしている。
目次
たこ焼きパーティーの後
さて、真奈ちゃんを送って戻ってきた武志君の部屋では喜美ちゃんがつとめて明るさを振りまきながら、昔のゲームを取り出してこれをいちどやってみたかったと。
しかしテレビがなければこのゲームは使えることにはならず。
結局この後なんだけど、再びたこ焼きを焼いて食べることに。
今回焼くのは武志君。
最初のパーティーでは喜美ちゃんが焼いたものを若いふたりがひたすら食べるパターン。
初めて、武志君の手料理を味わう喜美ちゃん。
食事が終わった後、コーヒーを飲みつつ2人の会話が。
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母と子の会話
久しぶりの親子の会話で昔話に花が咲く。
川原家では両親が離婚をしてしまったこともあって、息子である武志君はずいぶん気をつかって暮らしてきた経緯がある。
それは川原家の歴史は陶芸とは切っても切れない関係で進んできたからだ。
特に父親のハさんが信楽を出るときに世間で立てられた心ない噂。
妻の成功にとてもかなわないと思って信楽を逃げ出した
そんな心ないうわさを立てられれば、たとえ子供といえどもそれなりに傷ついてしまう。
この夫婦の離婚の直接の原因は製作方針の食い違い。
喜美ちゃんは何が何でも穴窯を成功させたかった。
そのことに対して莫大な費用がかかることを理由にハさんは反対し続けたのだ。
結果としては喜美ちゃんは1人で穴窯に挑戦。
見事に成功させる。
名付けて 信楽自然秞
他にも真似するものがいっぱい出てきたようだけれど、喜美ちゃんの作風を再現できるようにはなっていないようだ。
そのぐらい画期的な方法。
そういった1連の流れを武志君は見て育ってきているのだ。
母親がどのくらい厳しく仕事に向き合ってきたか、そして両親がどうして別れなければならなかったのか、今ならばその切ない気持ちがなんとなく納得できる。
そのことを踏まえて、両親の関係が今新しい触れ合いに変化してきて、仲良い時間を過ごせること。
そのことが嬉しくてたまらないとのこと。
そりゃそうだ。
子供にとって両親が喧嘩している姿などおよそ見たくもない。
それとは逆に、
両親が仲良くしているところを見るのはそれだけで大きな安心感につながる。
スカーレットでは、他にも描いているエピソードがいっぱいあるので、夫婦のこの微妙な機微はなかなか推察の領域でしかなくなるが。
それでもモデルの神山さんが過ごしてきた事実とは全く異なるストーリーで物語が作られている。
調べたところでは神山さんは別れたご主人とは一切交流していないとの事。
この別れたご主人は実際は神山清子と同じ信楽町内で陶芸元として暮らしている。
実際のお二人にもかなり厳しい過去があったようで、さすがにもう一度交流するようなことにはならなかった。
闘病への決意
親子の会話の中で、昨日県立病院へ大崎先生を訪ねたことが話題に。
実はそのことで話をせずに別れたものだから大崎先生が心配してわざわざ川原工房まで訪ねて来てくれたとのこと。
そのことを説明する中でとうとう実際の病名を告知することに。
病名の告知もさることながら余命がどの程度かが最も気になるところ。
3年から5年
これだけの時間ならば、ほとんどすぐ先の話では無いだろうか。
実際は、これよりも短くなることが想定されるのだ。
武志君は自分でも気になって医学書を調べて大体の見当をつけていたようだ。
彼の反応は やっぱり!といった感じ。
しかし余命宣告は23歳の若者にとってはあまりに厳しい。
焦らないでじっくり陶芸の道に進もうと思っていたのに、残された時間がこのわずかな内容では一体何ができると言うのか。
スカーレットではここで武志君がくよくよ悩む設定にはしていなかった。
与えられた時間の中で何ができるのかを自分なりにしっかりと考えようとしていた。
そしてそういったギリギリの状態に置かれた息子を全力で応援しようと決意する喜美ちゃん。
ここから短い時間だけれども、2人で闘病を決意する貴重なエピソードとなった。
再び大崎先生と打ち合わせ


再び県立病院を訪ねて親子で大崎先生に面会。
既に武志君へは事情を全て話してあって、後は先生が思うように治療を進めていけるかどうか。
そして、最初の挨拶の中で武志君から先生 へ。
これからは隠さずに僕にも全て話してください。
二つ返事で了解をする大崎先生。
後は、1週間後に1度入院をしてもらって、抗がん剤の投与すべき内容をもう一度検討したいとのこと。
いよいよ闘病生活が始まるのだ。
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武志君の次なる目標
病院への入院を決めた武志君が次なる目標に選んだのがこのお正月の絵はがき。
これはかつて丸熊陶業に在籍していた絵付け師
深先生からのもの
ここで描かれた青い色と、その先にある光のコラボレーションを何とかして作品に表現してみたいとのこと。
わざわざ名古屋から父親を呼び寄せてこの絵はがきを持ってきてもらったのだ。
亜鉛結晶秞の後はこの絵はがきの色の再現。
次の目標が決まった瞬間。
おそらく、作品として完成するところまで描かれるような気がする。
モデルとなった神山賢一さんは天目茶碗でこのような色合いを表現していた。
今では希少価値で、一体取引できるのかどうか。
管理は神山清子さんがしていると思うけれど。
ここから先のスカーレットはいよいよ骨髄バンク設立に向けたエピソードが始まる。
神山さんは、日本ではじめてのことを陶芸以外でも成し遂げた人として有名なのだ。
実際に史実を調べてみると、一筋縄ではいかなくて かなり紆余曲折があったような内容。
スカーレットでも事実に基づいた描かれ方がされるに違いない。