前代未聞とも言える観客なしの大阪場所。
最近のニュースでは
様々なスポーツイベントが観客なしどころか開催そのものを中止する報道がたくさん。
そんな中で大相撲は果敢に観客なしで興行を行っている。
はっきり言って、こういった興行の仕方だと明らかに赤字になるのだろうなと思いつつ。
それでも、相撲ファンへの配慮だと思うのだがテレビの放映のみで相撲が見られるのは相撲ファンにとってはありがたい限り。
やっと中盤までやってきたので、少し場所の展望なんかも見えてきた。
目次
目玉となるのは御嶽海と朝乃山
昨日のこの2人の一騎打ちはさすがに見ものだった。
この1番に限っては御嶽海の勝利。
しかし、今日御嶽海は白鵬と対戦。
ここでもし善戦して万が一勝つようなことがあればと思ってみたが、残念ながら結果は完敗。
横綱の牙城を崩すのは簡単なことではなさそう。
この相撲の内容で御嶽海の今場所の様子を少し占おうと思ったのだが、残念ながらあまりにも一方的に負けてしまった気がするので、今日終わって6勝1敗の星はこの後どうなるのかは全くわからない。
昨日負けた朝乃山だが、今日は遠藤と対戦。
必ずしも満点の相撲とはいかなかったが、見事に勝てているので、相撲に勢いがあるとみる。
朝乃山はなんといっても大関取りがかかる。
下馬評では10番から11番勝てれば何とかなるのではと言う人もいるが、
私的には最低でも12勝あげなければ大関には届かないとみる。
大関は今1人しかいないので相撲協会もなんとしても昇格させたいとは思っているだろうが、やはりそこは厳しい基準で選ばないと。
中日以降の相撲でその値打ちが決まってくる。
横綱白鵬と鶴竜


白鵬は全盛期の強さには及ばないが、今場所は十分な強さを発揮していると言える。
様々な相撲のパターンを全く問題なくこなせるところが白鵬の持ち味。
今日の御嶽海戦でも周りの予想に反した取り口で立ち会いを有利に運んでいた。
今場所の特徴は右張り差しが多用する傾向にあるが、今日は逆の方法で立ち会い挑んだようだ。
御嶽海は全く逆をつかれたがためにいいところなく負けてしまった。
立ち会いに失敗すると白鵬に勝てる可能性はほぼなくなるとみて良い。
さて、いつもの白鵬の通りの相撲が取れるのなら明日の中日で全勝ターンをするはずだ。
10日目までは順調に運ぶはず。
最後の5日間でまた大きく場所が動くと言える。
さて、鶴竜だがこちらはギリギリの相撲で行っているようだ。
今日何とか勝てたが、あまり強さを感じない。
すでに2敗しているので、1歩遅れている感がある。
横綱なので前半戦で2敗はかなり痛い。
10日目まで何とか全勝でつなぐことができれば8勝2敗で及第点と言えるか。
とにかく、この先注目していかなければならないだろう。
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1人大関貴景勝
今日の相撲が終わって4勝3敗。
大関としてはかなり不本意な成績で、相撲のリズムに乗りきれていない。
かなりの不調と見て取れる。
場所が始まった直後くらいのインタビューで観客が誰もいない相撲はちょっと違和感がある旨を答えていたが、既に中盤戦まで差し掛かってきているので、今更そのセリフで弁解にもならないだろう。
立ち合いの思い切りの良さとか、前へ出る圧力がいつもの場所とは明らかに劣っているのではないか。
破壊力の点で明らかにいつもの力を発揮できていない。
彼は押し相撲の力士なのでリズムが狂うとなかなか勝ち星につながらない傾向にある。
中盤戦以降でなんとか持ち直してほしいもの。
これからの見通し
今の段階でイチオシなのは横綱白鵬。
後半見てみなければ何とも言えないが、今日取り終えたまでの安定感は、他の力士が決して到達できない完成された領域。
やはり優勝43回は伊達じゃないね。
この白鵬に対抗できるとすれば、朝乃山ぐらいしかいないのでは。
立ち会いをうまく切り抜けられれば勝つチャンスも多少はあるのでは。
白鵬は10日目以降でどんな相撲を取るかでその結果が見えてくる。
この辺からは星のつぶし合いになるので、そこを切り抜けられたものだけが優勝に近づくことができる。
もちろんもともとの実力差はあるのだが、相撲はとってみなければわからないね。
この後可能性があるとすれば御嶽海。
彼はいつも言われることだが波があるので、15日間安定した力が発揮できるとはなかなか思いにくいのだ。
彼の場合も10日目以降に注目。
他にも調子の良さそうな力士はいるが、いかんせん幕内の下位力士の場合はうまく相撲を取れたとしてもなかなかチャンスが見出せないと言える。
先場所の徳勝龍は特別。
今場所も同じ展開になるのなら、上位の力士たちは良い面の皮になっちゃうから。
やはりここは、場所を引き締める意味でも上位陣で頑張らねばならないだろう。