くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

無観客大相撲 有終の美を飾った白鵬

 

昨日でとうとう千秋楽となった大阪場所

観客なしでやる相撲がどんなものかと最初は興味があったりもして。

途中何度か、大荒れの場所だとブログでも書かせてもらったが、あにはからんや、最後のフタを開けてみると横綱2人がしっかりと場所を引き締めていた

振り返ってみると見所もずいぶんあったような気が。

いつになく相撲そのものに集中できた場所でもあったと思う。

私はテレビでしか見ないので(いつか本物を見てやると心に決めてはいるのだが)、様々な音や映像は目新しく感じた。

目次

お名前.com

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やっぱり大黒柱だね

有終の美を飾った白鵬

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横綱同士の一騎打ち見応え充分だった

途中何度も私は両横綱は場所の最後までもつかどうか疑問と思っていた。

それは彼らが負けた時に感じたもの。

鶴竜が前半で2敗したときには、やはりこの横綱はもう限界にきているなと勝手に思い込むような内容だった。

後半あんなに持ち直すとは一体誰が想像しただろうか。

白鵬も同じ。

この横綱は安定感が抜群なことで誰もが認める。

しかし最近の相撲を見てみると、やはり体力気力の衰えはいかんし難く、負けたときのドタバタと慌てる感じは白鵬らしからぬと印象を与えていた。

しかし勝った時の白鵬の凄まじさは、見ていても全盛期と変わらないと感じさせたもの。

2横綱の一騎打ちはこの前代未聞の場所を締めくくるのにふさわしい1番だったと言える。

両者の相撲はいつも巻き替えの応酬になるが、今場所もそのような雰囲気はあったが、途中から白鵬の脇の固さが冴えていたと思う。

前裁きのうまさでは鶴竜にわずかに分があるのだが、その持ち味を巧みに殺した白鵬が勝負をものにしたと言える。

取り組みが終わった直後の鶴竜の表情にそれが表れていた。

ダメだ‼︎通じなかった❗️
私にはそんな表情に見えた。

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大関昇進をほぼ間違いないものに 朝乃山

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三賞力士と朝乃山が貴景勝を破って大関昇進を決めた1番

朝乃山が11勝4敗で大関昇進を確実なものにしたのにはちょっと驚き。

それは、最初に言われていた大関昇進の確実な数字が12勝を挙げる事だったので。

その1つ足りない状態でも昇進を確実なものにしたのには理由がある。

それは朝乃山の相撲振り

正攻法で攻める本格的な四つ相撲は、誰の目から見ても実力充分と思わせる内容だった。

特に昨日千秋楽で大関貴景勝を破った1番が番付編成会議に大きくアピールしたとの報告。

千秋楽の1番だけで大関をもぎ取ったようなもの。

対戦した貴景勝はこの1番で負け越しとなって、来場所はカド番となってしまう。

努力と力でもぎ取った大関昇進。

また今場所花開いた力士の中に3勝を受賞した阿武咲、貴の勝がいる。

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御嶽海を退ける阿武咲

ここへきて若手力士たちにも有望な者たちが出てきているようだ。

もちろん、遠藤や、正代といった実力者もいるが、25歳前後の若い世代にも新しい風が吹きつつある。

特に私が気にいっているのは、彼らが日本人であること。

もちろんモンゴルを始めとする外国人力士がたくさんいる事は承知しているが、私が個人的に思うのはやっぱり日本人力士をひいき目に見てしまうこと。

あの横綱稀勢の里には大いに期待していたが、横綱昇進と同時に力尽きた感があった。

新大関となる朝乃山も日本人力士。

私的には楽しみが増える。

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千秋楽も見所満載

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普通の相撲放送では見ることのできない場面だった

千秋楽の表彰式もいつになくとっとと終わった。

毎回恒例となっていた、外国などの様々な優勝商品を全てお断りしたらしいのだ。

そういった場所があっても良かったとそう思える。

相撲とは関係ないが野球解説の張本さんが、取り組みごとにかけられる賞金もできれば廃止して欲しかったと言っていたが、それもいつもの場所の3分の1程度だっただろう。

何本かの懸賞金の昇りは見かけてはいたが。

実は、表彰式の後にも千秋楽のセレモニーは続く

序の口の出世力士の披露が行われる。

そしてその儀式の直後に、神送りの儀式として場所が始まる前に招聘した神様にお帰りいただく儀式があるのだ。

そのような儀式があることすら知らなかった私は、相撲ファン半世紀以上で初めて知った知識。

神様を招聘した御幣を持った行司を新序の序の口力士たちが3回胴上げをする。

解説の北の富士さん曰く、昔は審判員の親方を胴上げしたらしいのだが、重すぎて落としたことがあったようで。

それ以降は今のように行司を胴上げすることとなったようだ。

この神送りの儀式が終わって初めて大相撲大阪場所が終了となったのだ。

土俵以外のこぼれ話

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現役時代は横綱 親方になってからは千代の富士北勝富士の師匠

優勝力士やその他の受賞力士のインタビューももちろん興味深かったが 、私が興味深いなと思ったのは解説の北の富士さん

やはり観客なしの大相撲はかなり違和感があったらしくてとても疲労したとのこと。

とにかくコロナ騒動があるので、病気になっていけないのは誰よりも自分じゃないかといつも自覚していたようだ。

年齢的にも自分が該当するのだと自覚していたようだ。

その上で、げん担ぎとしてひげをそらずに15日間過ごしたとのこと。

解説者としてテレビにも時々映っていて様子は見てわかっていたが、不精髭だなぁとは思っていた。

昨日千秋楽の放送で、15日間相撲が続いた事は振り返ってみればほっとしていると。

これで、伸ばし続けた不精髭をきれいさっぱり剃って明日帰れるなと。

誰もが、コロナ騒動でピリピリしていた中で、皆決められたルールをきちんと守って、相撲が15日間続くように祈っていたのだ。

コロナ騒動が毎日厳しくなる中で、よくぞ観客なしの興行を英断したと思う。

高校野球を始め、いくつものスポーツ行事が中止になっているのだ。

この大相撲を観客なしでやったことで、一体どれだけ赤字になったのか。

そのことを思うと感謝の気持ちすら湧いてくる。

相撲を楽しむだけでは無い日本の世界に誇れる文化遺産をまざまざと認識させてもらった

半世紀以上相撲ファンでいることを改めて誇りに思う