祐一少年は普段から引っ込み思案で人と接するのが特に苦手。
その彼も1年の中でもとくに憂鬱な時期があるらしい。
それはほかならぬ運動会。
運動をして競い合うことなんておよそ柄じゃないので、そのことを考えただけで気持ちが沈むようだ。
その中でもとりわけかけっこ。
何をどうやっても人より速く走れないので、競争すれば常にビリ。
なるほどそれではモチベーションなんか上がりっこない。
またやってきた憂鬱な季節の中で、新しい出会いが描かれる。
目次
やっぱり気になるのは音楽
将来的に作曲家を目指す主人公の物語なのでやはり音楽のエピソードは絶対に外せないところ。
今日のエピソードの中では学校に通っている生徒ならば必ず遭遇する運動会。
祐一君にとって運動会は苦痛以外の何物でもなかったようだ。
かけっこをすれば必ずビリだし、他にも様々な競技に出たところで他の仲間たちに比べれば圧倒的に不器用で、特に集団で行う競技ならば自分が足を引っ張ってしまう羽目に。
口性ない子供たちはそういった祐一君を責める。
10歳くらいの子供にとってはなんとも耐え難い苦痛となっていた。
それと今日描かれたエピソードの中では、なんといっても先生の体罰があっただろう。
気合を入れろ!
根性見せろ!
こういった言葉を発する先生は仮に拳を振り上げなくても言葉がすでに暴力となっている。
今ならば絶対にありえないことだが昭和の私の世代でも先生が生徒をビンタする位の事は普通に行われていたな。
今は体罰と言ってずいぶん厳しく指摘されるようだけど、一昔前は親だろうが先生だろうが子供を殴るくらいの事は当たり前に行われていた。
息子のそういった様子を見るにつけお父さんもいたたまれないと見えてどうすればかけっこが早くなるかを一生懸命に教授する。
理屈で教えたところで早くなるなら苦労はないんだけどね。
運動音痴をみんなに責められる
今日のエピソードから祐一君の味方になってくれそうな先生が1人登場。
顔を見るとあのシンガーソングライター森山直太朗。
そういえばエールには様々な音楽関係の人たちが役者として出演。
その中の1人となっている。
彼は何かにつけて祐一君の味方になってくれて、他の先生から責められているところを助けてくれたりもした。
運動会当日いよいよかけっこと言うことになってヨーイドンで走り出したはいいけれど、なんと途中でこけてしまう祐一君。
周りが指をさして大笑いする中で、お父さんとお母さんは必死になって励ましてくれる。
肝心の祐一君はみんなから指さされる嘲笑にとてもじゃないがって気分。
要するにいたいけな少年が不可抗力で転んでしまったことを、周りみんなに指さされて笑われるのだ。
一体どんな反応すればいいのか。
少年の気持ちを考えると気の毒な気持ちになってしまうよね。
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大嫌いな運動会
確かにこういったエピソードが毎年続くようでは運動会が大嫌いになるのもうなずける。
大体私も運動会ははっきりって大嫌いだったけれど、その理由の最たるものは意味もなくかけっこをしなければいけなくて、そして大抵の場合私もせいぜいビリかビリから2番目位だった。
こういった事は屈辱以外の何物でもなくて。
その1時だけ恥をかけば、それで済むことなんだけれど 。
そういう問題ではない。
今でも思うのだが、嫌いな人出たくない人には強制しないでほしい。
あんなものはかけっこが好きな人だけやっていれば良いのだ。
今の私なら頼まれたって絶対やらない。
しかしドラマの時代ではそんなこと言えるはずもなく。
学校へ行っていると勉強とか芸術とかあるいは運動などでそれぞれに秀でた子供が必ずいて、それぞれのジャンルでヒーローとなるのだ。
さてこの物語の主人公祐一君は今のところ彼がヒーローになれる要素が見当たらない。
聞こえてきたハーモニカの音
先生が指揮をして演奏し始めたハーモニカ。
何人かの女子生徒たちが一斉に吹きはじめたものなのだが、それは転んだままの祐一君にとっては何にも変えがたい励ましとなったようだ。
音楽に思わず反応する祐一君。
彼が生き生きとしていられるのはこの一瞬だと言わんばかりに、力を振り絞って立ち上がるのだ。
そしてヨロヨロとよろめきながらもゴールを目指す。
ドラマを見ていてあまりにもクサい描き方なのでちょっとヒンシュクを買ったかも 。
物語のストーリーとしてはちょっとなーって感じはしたけれど。
エピソードとしては音楽好きで音楽に元気をもらえる点で説得力はあったのかもね。
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初めて自分に向けられたエール
実はこのときのハーモニカの演奏で元気をもらった祐一君。
その時の頑張りが周りのみんなを感動させたのだ。
そしてゴールをしたときに観客みんなが一斉に拍手をしてくれた。
それは頑張ったことへの賞賛。(エール)
最初は指をさして笑っていた人たちも、必死になって頑張っている姿には素直に賞賛の気持ちを送ってくれる。
できれば人と付き合いたくないと思っていた祐一君もこれで人との関わりの中で唯一嬉しいと思う事柄ができたようなのだ。
そしてそのきっかけになったのはやっぱり音楽。
明日以降そうしたエピソードを中心に描かれるに違いない。