今回のエールは思いのほかエピソードが交錯していて毎回いろんなことが起こる。
学芸会の出し物の事は別として、あのソプラノ歌手双浦環の歌声は2日続けて聞いたが、吹き替えなしであれだけこなせるあたりさすが柴咲コウ。
周りのみんなが魅了されている中でとりわけ衝撃を受けていたのは音ちゃん。
すっかり固まっていたね。
目次
双浦環の歌唱
イタリアのオペラを見事に吹き替えなしで歌っていた。
もちろんプロのオペラ歌手と言うわけではないので歌がうまいなと思うレベルなのだが、高音の伸びとか堂々としていて実力派の歌手であることがよくわかったね。
エールでは、歌手とか作曲作詞に関わる人がたくさん設定されている。
その中では普段やっている事とは違った役柄を演じる場合も多いようだ。
第一回の放送の時に窪田正孝くんがダンスを踊るシーンがあった。
ミュージカル仕立てで作られたあの回は大ヒットだったと思う。
朝ドラであそこまでの演出ができるあたり、かなり凝っているなという印象。
他にもこれからは様々なものが演じられるはず。
祐一君の関係でも、将来歌手になる人や作詞家になる人、またあの肝心な音楽の先生も本を正せば森山直太郎なので何か披露してもらえると嬉しいかなと。
目の前のことに集中!
歌手双浦環の歌声にすっかり魅了されて言葉を失ってしまう音ちゃん。
お父さんが仲立ちをしてくれて直接話をするチャンスが。
自分も将来的にはこんな風な歌い手になりたいと。
そしてこんなやりとりも。
学芸会で演じるかぐや姫の中では自分はおじいちゃんの役になってしまったこと。
そのことで少しがっかりしちゃったこと。
しかしそのことへの歌手双浦環の答えは意外にもびっくりするものだった。
私は初舞台で与えられた役柄は枯れ木の役よ。
ただの木。
それに比べればあなたはまだ人間じゃない。
もしやりたいことがあったならば目の前のことにきちんと集中すること。
そう言いながら自分自身のレコードを1枚プレゼントしてくれた。
この当時すでにレコードは蓄音機などの発達もあってすでにメジャーなものになりつつあったのだ。
いわゆるSP版なので、おそらく片面で15分程度のものではなかろうか。
CDとかMDとかの時代ではないので再生時間はかなり短い。
しかし大歌手から言葉をかけてもらったことですっかりその気になって舞い上がる音ちゃん。
かぐや姫やいかに
主役を演じている女の子。
実はこの子、親のコネ入りで主役をもぎ取ったような内容。
彼女自身には役者としての才能はほとんど感じられない。
親の言いつけでしぶしぶやらされているような感じ。
みんなから注目を浴びる緊張よりも親から期待される重圧感の方が圧倒的に勝っている。
この時代の女性たちは今もそうだと思うが気分が悪くなると保健室で休むなんてことがしょっちゅうあったようだ。
私が子供時代はそういった事はほぼなかったと思うが。
学校にもよるだろうが、保健室が駆け込み寺のようになっていて辛さを感じた生徒たちがよくそこに逃げ込む事は話に聞くところ。
理由は人様々だとは思うのだが。
音ちゃんのいる関内家がとてものどかで家族が和気あいあいなのに対してこの神崎家では、
教育ママの激しいプレッシャーで良子ちゃんは今にも消え入りそうな。
関内家と神崎家はそれぞれ裕福な事はよくわかるが家庭内の事情はまるで違う。
関内家が一番上のお姉ちゃんの誕生日パーティーを開いて明るくなごやかに歓談しているのに対して、神崎家は怖い教育ママがいて、良子ちゃんはどうやら気の休まる暇がないようだ。
そんな中で神崎家の名誉のために無理矢理かぐや姫の主役を演じると言われてみても、そんなうまいこといくわけないじゃない。
傍で見ていてもちょっとベタな設定だけれど、ありがちな話だなとも思う。
お父さんに何か起こる!
お父さんは出張中に馬具を収めている軍関係の人と商談 。
その時に知り合いの実業家とのやりとりがあった。
エールではベテラン俳優も所々に出演していて何気なくチョイ役を演じている。
今日はお父さんと話しているこの実業家。
俳優の平田満
彼もNHKの番組にはよく出ているが、基本映画で活躍してきた人。
そういえばおじさん役で出ていた風間杜夫も平田満と同年代の役者さん。
蒲田行進曲で共演していたと思ったな。
その時の女優は松坂慶子。
多分もう40年近く前になると思うが。
わずか15分のドラマだが様々な俳優たちが出演していて、しかも今までとは違った役どころで演技をする。
さて今日は1番最後になって学校に慌てて緊急連絡がある
どうやら音ちゃんのお父さんに何かあった様子。
ネタバレにはなってしまうのでそれは明日の放送で明らかになるが、結構重大な話だと思う。