昨日お父さんが亡くなったことがわかって関内家は大変な事態に。
しかもお父さんの取引相手の業者がこれがとんでもない悪党。
演じる役者さんがうまいせいか本当に憎らしく見えちゃったり。
今日はそのような万事窮すの窮状をどう脱出するのか。
そのことについての展開と、音ちゃんの学芸会での出し物かぐや姫の新しい展開とかが描かれていた。
目次
陸軍と結んだ契約書
実は娘たち3人は関内馬具店の窮状を救うべく行動を起こしていた。
それは品物を収める時に交わした契約書をもう一度隅々までチェックすること。
その中のいくつかの条項の中に何かを現状を打破するヒントがあるのかもと。
しかし契約書はそう簡単には見つからない。
そうしているうちにお母さんがそういった娘たちの様子を発見。
娘たちから話を聞いてみるとなるほどと思うところもあって様々な書類をチェック。
そうして発見した契約書の中には、驚くほどの内容が記されていたのだ。
契約を途中で破棄する場合は担当の陸軍は相応の損害賠償を関内馬具店に支払わなければならない。
口利きをしてくれていた打越氏にも大きな打撃があることに。
そのことを逆手にとって、逆に契約の続行を依頼することに。
なるほど、さすがの下心ありありの打越氏も申し入れを受け入れる以外に道はなかった。
打越氏を言いくるめる
打越氏のゲスな下心を見事な機転で交わしたお母さん。
お父さんが亡き後の関内馬具店を運営するために、ここは男勝りの頑張りをする必要が。
しかし、演じている薬師丸ひろ子も百戦錬磨の女優。
このような困った役どころも、とぼけた役どころも全く問題なくこなす。
さすがに子役時代から活躍している女優さん。
芸歴は40年位にはなるだろう。
確か角川映画の野生の証明か何かで高倉健と共演したのが最初の作品ではないかなと。
あの時は15歳とか16歳位だったはず。
それからずっと第一線で活躍してきたのだ。
これからは、大正デモクラシーの中で気の荒い男性職人を操る女経営者の役どころを演じていくことに。
お父さんがいなくなった後もしっかりがんばっていけるところが、関内家の最も幸運なところではと納得する。
戻ってきた職人
関内馬具店に長く働いていた職人岩城新平は一旦はこの店を去ることになるのだ。
この男ひげ面で笑顔もなく音ちゃんの天敵とも言えるコワい存在。
しかし設定では馬具職人の腕は一級品で亡くなったお父さんも高く評価していた。
今回お母さんの起死回生の契約書の再読によってもう一度職人として働くことになったのだ。
仕事があると聞いたもので…
たくさんの言葉は語らないが、職人気質を見事に演じきっている。
彼にはこれからもエールの中で出番がありそうで、女性との淡い恋物語なんかも描かれると聞いた。
昔気質の典型的な職人さんは日本の伝統工芸を昔から支えてきた歴史がある。
音楽を題材にしたドラマながら、そういった職人気質の世界が描かれるのは物語に大きく奥行きを与えるものと。
音ちゃんと良子ちゃん
もともとかぐや姫を演じなければいけなかった良子ちゃんは、本当はかぐや姫なんかやりたくないのだ。
お母さんが学校に手を回して無理矢理主役に据えられた。
親の言いなりで生きていく事は良子ちゃんにとっては常に苦痛を伴っていて、いつも明るく朗らかな音ちゃんのことをうらやましいと思っていたようだ。
今日の物語の中で良子ちゃんが音ちゃんにその自分の気持ちを素直に告白していたところが大ヒット。
子供達同士でそれぞれ力を合わせて何かを成し遂げようとするところはとても好感が持てる。
結局お父ちゃんがかぐや姫を、そして良子ちゃんは天子の役をやっていたね。
本当はこのぐらいの配役の方がそれぞれぴったりしていたのかもと学芸会の様子を見ながら感心して眺める。
かぐや姫の最後のシーン朧月夜
かぐや姫はいずれこの世界を離れて次の世界に帰らなければならない身の上。
その上で最後に天子様に1曲歌を披露するのだ。
その歌がアカペラで歌った朧月夜。
菜の花畠(はなばたけ)に入日薄れ
見渡す山の端霞深し
春風そよ吹く空を見れば
夕月かかりて匂い淡し
里わの灯影も森の色も
田中の小道を辿る人も
蛙の鳴く音も鐘の音も
さながら霞めるおぼろ月夜
春の夜の淡い情景を見事に表現した名曲。
アカペラで歌っている音ちゃん。
亡くなったお父さんの事とか様々なことが思い出されて歌いながら思わずハラハラと涙がこぼれてしまう。
しかしこの万感の思いを込めたアカペラの朧月夜は見ている父兄たちを皆感動させていたのだ。
そしてすごく心配していたことが1つ、良子ちゃんの家庭のこと。
主役のかぐや姫を完璧に演じなければとんでもないことになるような険悪な雰囲気だったのが、良子ちゃんのお母さんも音ちゃんの歌を聴いていてにっこりと微笑んでいたこと。
歌うことがみんなを和ませた。
今日のエールはそんな心温まる内容で1週間を締めくくっていたね。