アンジェラアキの歌を初めて知ったのはもう10年以上も前になる。
確かゲームの主題歌か何かを発表した直後と。
何よりもスレンダーでメガネの風貌と、圧倒的なピアノパフォーマンス。
歌いっぷりはいわゆる熱唱タイプ。
彼女の声質は私の知る限りではかつて反戦歌手として有名だったジョーンバエズに少し似ているかなと。
何よりもシンガーソングライターとして自分が決めたメッセージを力強く訴える姿は詩の内容がろくにわからなくても伝わってきたものだ。
目次
私が感動したのはこの曲 This love
初めてこの曲を聴いたのはもう10年以上も前になるが、圧倒的なピアノのパフォーマンスとその中で語られた詩の内容にずいぶんと感情移入できたなと。
こちらはライブでの歌唱。
レコーディングでも普通の撮影でもまたライブでも彼女の場合それほど大きな差は無い。
つまりどんな場合でも傾注しているエネルギーは同じなのだろう。
それは、精魂込めて歌っていると単純にそう思って良いのでは。
彼女が語っている言葉の中では、影響を受けたシンガーに椎名林檎がいると。
彼女から感じ取れる芸術は、どれだけ伝わってくるのか。
上手い下手は関係なく心の中に響くか響かないか。
こういった判断基準で聞くと、世の中に出回っている曲の中ではおよそ聞けるものと聞けないものははっきり分かれてくる。
好みと言ってしまえばそれまでだが。
実は彼女、全く売れない時代も経験しているし、現在は結婚して1児の母になっているが、かつて学生時代が終わった直後には離婚も経験していると聞く。
また、彼女がハーフで風貌が外人ぽいことで随分と好奇の目で見られた過去もあったようだ。
彼女のコンサートの様子をテレビで何度か拝見したことが。
MCと呼ばれる会話の部分がかなりユニーク。
話だけで観客を満足させるような部分もあるのでは。
して調べてみて分かった事は、自分のオフィシャルサイトもきちんと管理していること。
自分が何をするべきかをよく理解している人だとそう思える。
一体どれぐらいの人が彼女の歌声で癒され励まされたのだろうか?
ピアノの弾き語りで武道館コンサート
自分自身のオリジナル曲も中心で歌うけど、リカバーもやるんだよね。
武道館のコンサートの中でこんな映像も発見。
コンサートなので、ぶっつけ本番。
ごまかしがきかないことでもよく知られるよね。
私が知っている1人だけのコンサートですごいなと思ったのはボブディラン。
彼はニューヨークのマジソンスクエアガーデンでギター1本と首にぶら下げたハーモニカのみで“風に吹かれて”を歌っていた。
このときの映像もテレビで見たのだが、驚くほどの説得力。
もっとも彼の場合は、後にノーベル文学賞を受賞するほどの文学的才能に溢れていたもので。
1人でやるコンサートは、一体どれほどの困難が伴うのだろうか。
度胸だけで押し切れるものだろうか。
自分自身の技量に絶対の自信がなければ到底不可能。
何のごまかしもきかないので。
全てを1人で完結させるのはそういうこと。
お母さんがアメリカ人のハーフ
ちなみにお父さんがかなり有名な方で英会話教室イーオンの会長さんだったと聞いた。
そしてお母さんがアメリカ人とのこと。
彼女は四国の徳島県の田舎の生まれ。
ただし大学はアメリカのジョージワシントン大学。
専攻は政治経済学で少なくとも音楽を学びに行っていたわけではなさそうだ。
しかし彼女はその類まれな感性で音楽からふさわしいメッセージを受け取っていたと考える。
大学のコンサートで聴いたサラマクラクランの歌声で学生と歌手が一体になっているのを目の当たりにして、自分自身も音楽が進むべき道とその時確信したと言う。
ちょっと神がかり的な発想ではないか。
普通 生活の事とか、仕事の事とか様々なことが先に立ったっていいわけだし、感じてすばらしいと思ったことにそのまま没入できる人はごく稀だと言える。
その意味で彼女はシンガーソングライターとしては天才肌の部類に属すると確信する。
音楽大好き
コンサートでも小ぎれいな衣装に着飾った彼女を見た事は無い。
ダメージジーパンにTシャツかトレーナーといったかなりラフなスタイル。
テレビの中の発言を聞いたことがあるがあれで本人はかなり気をつかっているのだそう。
ジーパンは特にヴィンテージ物を利用したりとかしているようだ。
若い頃に離婚歴が1度あるが、2007年に再婚。
4年後の2012年に男の子を出産したと報告。
現在は小学校2年生の男の子がいる。
一旦は子育てや、もう一度音楽を勉強し直すために2年ほど活動を止めていたが、現在は復活してきてミュージカルなどを中心に活動を始めているらしい。
その場合は演ずる方ではなく制作をする方。
あのパフォーマンスから感じられる才能があれば大抵の事はこなせるのではないかと勝手に思ってしまう。
過去に発表された様々な曲で今でも歌い継がれる名曲がある。
知っている人も多いのでは。
卒業式の定番ソングだよね。
私にとっては半世紀以上も前の話になるので、いささか歴史になってしまうが、曲はそういった自分を思い出させる独特の味わいがある。
YouTubeを検索していてふと彼女のサイトに行き当たったので。