この映画は一体何回見ただろうか。
見るたびにメッセージが強く伝わるようになってくる。
改めて映画の値打ちを考えてみたい。
目次
実話をもとに作られている
戦場のピアニストはもうずいぶん前の映画になる。
アカデミー賞の主演男優賞を受賞した、戦争映画としては傑作と言える。
この作品が封切られた年、アカデミー賞の話題はジェームスキャメロンのタイタニックで持ちきりだった。
この授賞式の時はリアルタイムでテレビを見ていたと思うが、当然のことながらこのタイタニックが賞を総なめにすると思っていた。
アカデミー賞の受賞場面の雰囲気は違っていた
様々なノミネートの中で戦場のピアニストの名前が出るたびに、一体どんな映画なのだろうと不思議に思ったのを思い出す。
中で使われているショパンの名曲が素晴らしいのです。
Chopin Ballade in G Minor Scene- The Pianist
映画の中のクライマックスシーンで流れる曲です。
物語のストーリーの中でも、このシーンが映画の中で訴えられるメッセージの頂点と言っていいでしょうね。
どのような逆境にあっても、わずかな真心でもって人は救われるのだという証明のようなシーンでした。
ユダヤのピアニストシュピルマン
シュピルマン本人「映画のモデル」の演奏と比べてみましょう。
Chopin Nocturne No. 20 perf. by Wladyslaw Szpilman - "The Pianist" - Original Recording
ショパンの解釈では第一人者と言われたピアニストです。
ナチスドイツのユダヤ迫害のホロコーストに会い、幾度も命の危険にさらされながら奇跡的に生きながらえることができたピアニストの物語でした。
監督ロマン・ポランスキー の歴史
映画はあの有名なロマンポランスキー監督の作品です。
映画通の中では決して外すことのできない有名な監督なのですが、作品以上に有名な不幸な事件がありました。
監督がまだ若かった頃、奥さんだった女優のシャロンテートがハリウッドの自宅で惨殺される事件があったのです。
監督は不在で、身重の奥さんは口に出すこともはばかられるれるような惨い暴行を受けてなくなったのです。
実は犯人はすぐに捕まるのですが、その時のカリフォルニア州では死刑の執行は禁止されていて、実行犯が終身刑でずっと生き続けるということが起こったのです。
この時、映画ファンは皆思ったものです。”ポランスキーはもう復活できないな。”
しかしながら監督は何年かの休養期間の後、見事に復活してきました 。
戦場のピアニスト この映画の素晴らしかったことは、暴力の描き方ですね。
シュピルマンの伝記に基づいて作られた映画なのですが、決して誇張することなく事実を淡々と描く。そのようなシーンだったと思います。
実は、この映画は映画館では見ていません。wowowで見たのです。
Wowowの特徴として、同じ映画を日にちを変えて何度もやってくれるので見逃しても次のチャンスがあるところがいいんですね。
多分、なんだかんだ言って4〜5回位見たかなと思います。
1回見ただけで理解するにはちょっと難しいかなと感じたものです。
まとめ
何度も見て感じるのは、欧米の方々の感性です。
メッセージにきちんと反応する。特に歴史的に起こったことに対してきちんと理解しようとする姿勢に感動を覚えたものです。
振り返ってみれば傑作と呼べる映画ですが、どちらかと言うと娯楽映画とは言い難いでしょう。
しかし映画好きを自認するのであれば、外せない映画の1本と言えますね。