くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

セブンティウィザン 思いのほか身につまされるドラマ

 

日曜日の夜10時から放送されているこのドラマを見ている人いるだろうか?

オリジナルは漫画なんだけど、それをドラマに仕立てて8回シリーズで放送している。

もう来週が最終回になるので後は再放送を待つしかないんだけれど。

設定がかなり変わっていて、

妻70歳

夫66歳

この年齢で初めて子供ができる

普通はありえない話なんだけれど、たくさんの例の中ではひょっとしたらと思う気持ちも。

女性が出産できる年齢は個人差があるけれど、大体50歳のちょい手前位だろうか。

還暦を過ぎて出産するなんて話はほとんど聞いたことがない。

でも物語はあえて70歳で出産する女性とその夫にまつわる話を描いている

目次

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これテレビ放送のバージョン

Amazonビデオ お名前.com

オリジナルは漫画

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どうやらネットで見れる漫画らしい

実はテレビのコマーシャルがもとでこのドラマを見ることに。

奥さんを演じているのが竹下景子。

実は彼女は私と同い年昭和28年生まれだと思った。

昔から女優として活躍してきて特にクイズ番組などで人気のタレントでもあった。

夫役の小日向文世は朝ドラでもお馴染みの俳優であちこちで顔を見かける。

基本何でもできる人の印象が強い。

彼は私よりも1つ年下かなと思った。

この初老を迎えた2人が物語とは言え子供を1人儲けるのだ。

女の子。

名前を未来。

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子供が生まれて成長する過程もしっかりと描かれる

こういった設定の物語は過去にはほとんどなかったような気が。

実際に考えてみればほとんど孫くらい年齢が離れているので、当然 親子に見られないことも多いわけだ。

物語の中では事情を把握しているのは本当の近親者のみで、普通街中で声をかけられてもあまりいちいち詳しい説明はしないような設定に。

確かに70歳前後の夫婦に普通に妊娠できる可能性はほぼないと思うので。

男性は多分いくつになっても女性を妊娠させる力は残っている場合もある。

しかし女性はそうはいかない。

どうしても50歳前後で妊娠可能な適齢期を過ぎてしまう

しかもいろいろ調べてみてわかったが女性の体内にある卵巣の中の卵子は生まれる前から既に準備されていると聞く。

男性が毎日精子を生産するのとはまるで事情が違う。

それはもう生理学上の事実なので、コメントのしようもないのだが。

しかし仮に妊娠したとして女性の場合、当然お腹は大きくなって、そして出産の時期を迎えることに。

今は医療が発達しているので状況に応じては自然分娩ではなく帝王切開を採用する場合も多いと聞いている。

こういった子育ての場合、妊娠するまでもそれなりに苦労する場合があって、

最大の苦労は出産した後すぐに始まる育児だろう。

ドラマの中でもそこら辺を夫婦で奮闘努力する様子が詳しく面白く描かれていたね。

夫婦にとって子供を設ける事はほとんど使命のようなもの

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生まれたら育てなきゃいけないよね。当たり前だけど

普通70歳近くまで子供ができなければもう子供が生まれる事は想定はしない。

子供のいないご夫婦は結構多いと思うので、今はそれほど珍しいこととも思わない。

しかし夫婦になって子供を最初から設けないつもりで結婚する人はどのくらいいるだろう。

普通結婚=妊娠出産があって次に子育てが来る。

そういったことを想定するのでは。

子供が欲しくてたまらない夫婦は不妊治療を行うことに。

それなりの費用と莫大な労力をかけて必死に子供を作る努力をするのだ。

それは周りの目もあったりして、子供のいない夫婦は何かと肩身の狭い思いをする場合がある。

大抵結婚したらすぐに聞かれるのは、お子さんはまだ?

実はこの質問は子供が欲しくて子供を持てない夫婦にとってはまさに拷問なのだ。

これほど夫婦の心をズタズタに引き裂く言葉は無い

一体どれくらいの数の夫婦がこうした辛い思いをして日々暮らしているのだろうか。

当然その逆で、望まない妊娠をする人たちだってたくさんいるのだ。

ご縁がなくてそのまま葬り去られる人工妊娠中絶もかなりの数にのぼるだろう。

よく少子化問題などといわれるが、今は子供が圧倒的に少ない時代。

子供を設けて育てる熱意が今ほど希薄になってしまった時代も過去になかったのでは。

子育ては圧倒的に大変かも

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子育てを楽しめない人にとっては拷問かもなぁ

生まれたての子供は確か4時間おきぐらいに授乳だよね。

これはお母さんにとっても大変だろうし、お父さんの協力は不可欠かも。

人工保育にする場合でも母乳のとりわけ初乳と呼ばれる母乳はぜひとも赤ちゃんに飲ませたいとされている。

それは母親から赤ちゃんに最初の免疫システムが移譲されるから。

ほ乳動物の場合ほとんどの動物でこのシステムが成り立つ。

生まれたての赤ちゃんがきちんと育つか育たないかは初乳を飲んだか飲まないかで大きく左右されるらしい。

しかし今では最初から最後まで母乳で育てるお母さんは少数派かも。

すぐにミルク保育に替えるのでは。

それに、オムツの交換とか、毎日のお風呂とか。

やるべき事はてんこ盛り。

たいていの大人は赤ちゃん時代にそういった親たちの苦労の上に自分が育てられていたことを記憶の中に持たない。

小さい頃なので記憶に残るだけの時間もないと思う。

今のご時世では各地方自治体を始め様々な妊娠出産子育てに対する支援が整っている。

母子手帳をもらったあたりからきちんと目をかけてもらえるシステムが機能すると思っていいのだ。

病院だけではなく、専門家の職員たちが応援してくれる。

昔は大家族だったので家族の中でおばあちゃんとかがそういった役どころになってきたと思う。

今よりはずっと大変で5歳までに亡くなる子供もずいぶん多かったようだ。

また、子供はたくさん生まれていたと記憶。

私位の世代から兄弟2人くらいが多くなっていったと思う。

私の両親の世代だと、5人兄弟ぐらいが当たり前で、今がほとんど1人しか子供を持たないので隔世の感がある。

不妊治療 私が味わった切ない記憶

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実は子供のできない夫婦も意外に多い

かつて結婚していた時代がある。(個人的なこと)

結婚してもなかなか子供ができなかったのでその時結婚していた女性が不妊外来に行くことに。

そうすると必ずと言っていいほど女性の側だけでなく男性の側も検査しなければならない。

実はこの検査を私は受けたことがある。

結論から言うと私は現在独身で子供もいない。

子供は儲けたこともない。

今からおよそ40年前の出来事。

不妊外来になる者へ行ってみてわかったことだが、産婦人科と泌尿器科がタイアップして治療を行うことになっているらしいが、男性の側は泌尿器科で診察を受けることに。

実はその時に今思い出してもがっかりする位屈辱的な扱いを受けたのだ。

まず泌尿器科の先生は不妊治療などで来る患者を患者とみなしてはいなかった。

あんたは何をしに来たんだ?

と言わんばかりで鼻先であしらうようなぞんざいな対応。

つまりそんなつまらないことで我々の手を煩わせるんじゃない!

と言いたかったのだろう。

また男性の側の検査は驚くほど屈辱的だ。

つまり、病院内で射精をしてそれをシャーレに受け止めて検査に回す。

この検査の1連の流れが私にとっては拷問だった。

2回ほど検査を受けたが、3回目はその時妻だった女性に頭を下げて許してもらった。

こういった事は正直なところ我慢できる男性っているのかな?

その時私は感じたもの。

自分の中で大切なものが何か1つ失われたと。

それ以降は世界が少し色あせたような気がする。

その後仕事その他で普通に暮らしてはきたが、一旦自分の身に残念な事柄が発生すると様々な点で頑張る気持ちが損なわれたような気がする。

それを経て今に至っているのだが。

このドラマを見ていると私の昔味わった切ない思いが微妙によみがえってくるのだ。

今はもう自分の人生はこんなものだと納得しているが、これから似たような経験をしなければならない運命の人たちに、少しでもお役に立てればと思ってブログにアップしてみた。