さて始まった今週からのエピソード。
普段あんなにオドオドしてる祐一君だけど、音楽に対してだけは頑固一徹。
音楽は彼にとって砦のようなもの。
どうしても守りたくて貫きたい自分流。
そうなるとさすがに結果を出さねば説得力が出てこない。
紺碧の空はどうなっちゃう?
目次
山藤太郎は宿敵慶應大学に歌唱指導していた
木枯君は祐一君にとって数少ない友達かもしれない。
今回丘を越えてで一緒になった山藤太郎を正式に紹介していた。
祐一君の才能を正しく評価してくれている数少ない1人。
ぜひとも一緒に仕事をしてほしいと。
そういった3人のやり取りの中で、祐一君が現在進行形で取り掛かっている紺碧の空の作曲。
それがほかならぬ早稲田大学の応援歌とのことで。
ライバルとなる慶應の若き血を指導したのは実は僕なんだと告白。
この応援歌が採用されてから慶應大学は連戦連勝を重ねていた。
歌唱指導を2年生ながら頼まれて、先輩たちにひたすらダメ出しをした。
そんな歌い方では何も伝わらない!
その後輩の無礼なものの言い方に激しく反発して食ってかかる先輩たち。
その様子を見たときに、それこそが若き血なんだよと。
それ以降の慶応大学の快進撃のとっかかりになったエピソード。
そしてこうも言っていたよね。
慶應大学に勝つためには、よほどのことをやらなければ厳しいですよ!
ほとんど挑戦状とも取れる素敵な笑を浮かべつつのコメント。
歌詞にふさわしい曲をつけるなんて生半可な考えでは太刀打ちできないよと山藤君が言っていた。
祐一君のこだわり
祐一君の作曲方法は自分が一生懸命勉強していた西洋音楽の手法をうまく取り入れながら、自分なりの曲作りを心がける。
実はここが祐一君の作曲のポリシー。
自分自身のカラーがしっかりと発揮できるように、常に配慮を重ねてきた。
しかし、その事は自分のすぐの上司廿日市氏には全く通じなかったよね。
あいつはせっかくのメロディーを知ったかぶりのテクニックで台無しにしているんだ!
それは評価と呼べるものではない。
完全なダメ出しだろう。
今のやり方にこだわり続けるのならとても採用されるような曲は作れない。
実はこの事実は音ちゃんから知らされた。
音ちゃんも祐一君が作曲家として行き詰まっていることを誰よりも心配していた。
学校の先輩プリンス佐藤君に相談しても、自己流で自分のやり方で勉強してきたものはどうしても陥りやすいとのこと。
自分の世界に入り込んで周りが見えなくなってしまう。
なるほどそう言ってしまうとまさにその通りで、応援歌なんだから誰かを励ますという明確な目的をしっかりと前面に出していかないと行き詰まるのはさもありなんてところか。
誰のための作曲
祐一君の知識を総動員すると紺碧の空の詩の最後の部分には作曲しにくい部分があると。
つまりハ行の発音でどうしても迫力を出すことにかなわない。
そこで応援団長に相談をして歌詞を少し変えてみてはと聞いてみたところが激しい剣幕で断られる。
この歌詞は完璧なんです。
とにかくこの歌詞でお願いします!
そう押し切られると逆らいようもなく二つ返事でオーケーするしかなかった。
しかし、作曲は行き詰まったまま。
自分のやり方を貫くとどうしても応援歌にはなりにくかったようだ。
そして最悪なことには音ちゃんとまた夫婦喧嘩が勃発してしまう。
まぁ、この間と同じで犬も食わないなんとやらなんだけど。
しかし、期日はもう残り少ない。
結果が出ないことには誰の評価も得られないし、とにかく祐一君の未来がかかっているのだ。
早稲田大学の第6応援歌なんて事は言ってられない。
早く作曲しなければ
音ちゃんにまでダメ出しをされ、しかも夫婦喧嘩をしたがため、また音ちゃんの大っ嫌いな納豆飯を復活させる。
ますます喧嘩は陰湿なものに変化。
そんなとんがった気持ちではまともな作曲などできるはずもなく。
ついに応援歌の作曲を一旦放り出して自分の気持ちにしっかりと答えるべき西洋音楽を作曲。
名付けて反逆の歌。
一気に書き上げて自画自賛。
これは僕の最高傑作!
芸術家にありがちな自信過剰とも取れる心意気。
ちなみに私が何日か前のブログで書いた作曲家の佐藤勝さん。
彼はインタビューでご自身の今まで作曲した中で最高傑作と思うのはどの曲ですか?
その質問に対して、
次回作が私の最高傑作です。
迷わずそのように答えていたことを思い出す。
芸術家の心意気とは、t音楽家以外にも作家などでも同じ傾向にあるようだ。
どうすればいいのか!
誰に頼まれたわけではない。
自分の中に湧き上がった欲求不満を解消するために一気に書き上げた西洋音楽
それを尊敬する小山田耕三氏の下へ持ち込んで批評を仰ごうとする。
一体どんな評価をされるのか。
しかし小山田先生の評価が発せられる前に放送は明日へ続くとなったのだ。
ネタバレでその評価は知っているけれど、とりあえず明日の放送を見れば直ちに答えが出ると思うので。
祐一君はどうしても乗り越えなければならない壁が立ちはだかっている。
ネタバレしたくないと思いつつ正直なところを言うと、紺碧の空は作品が書き上がるまでに今週1週間かかるのだ。
実はどれだけの才能があったとしても祐一君は独学で勉強してきた、行って見れば素人の延長上にある音楽家。
自分の音楽にこだわっているうちはメジャーにはなれそうもないと周りみんなから指摘される。
そしてそのことに他ならぬ本人が気がつかなければならない。