さて1週間終わってみてずいぶん長くかかったよね。
応援歌紺碧の空の作曲。
しかしこの曲をものにしたことで間違いなく一皮むけた祐一君。
ここまで来るのに2年間かかったんだけどね。
まだレコードが出せているわけではないけれど、作曲家としての自分のポリシーを改めて構築し直せたこと。
ちょっと長くは感じたけれどそうした1週間の物語が、フタを開けてみれば納得できる。
目次
早稲田大学応援歌を作曲 実は影の立役者音ちゃん
作曲に行き詰まっていることを受けて久志君が手配したのが早稲田大学応援歌の作曲。
早稲田の応援部全員がやってきて紺碧の空の作曲を何とかお願いできないかと。
お願いの仕方にかなりの威圧感を感じた祐一君。
二つ返事で引き受けてしまうのだが。
さぁここからが大変。
応援歌なんだから、ありきたりのパターンで作曲しがちだけれどそこは他とは違う何か心に残るものをと必死で模索をする。
祐一君の音楽的な才能は平凡な作曲を良しとはしていなかった。
その結果、どつぼにはまってなかなか前に進むことができず。
祐一君の周りのみんなもそんな行き詰まっている祐一君を見るにつけなんやかんやとダメ出しをしてみせる。
自分流ではなくて誰かのために作曲するんだよね!
でも自分の音楽性を捨てることはできない!
平行線をたどったまま、結局応援歌をそっちのけで自己主張のための作曲をやってしまう。
しかし何をどうやってもうまくいくはずもなく。
たまりかねた音ちゃん。
豊橋の実家に帰って何かヒントは無いかと家族に聞いてみるのだ。
軍人は自分の大切な人を思い浮かべて命をかける。
作曲家も同じなのでは?
誰かこの人のためにと思う人がいればそのために曲作りができるのではないだろうか。
この言葉を聞き出してひらめいた音ちゃん。
早稲田の応援団長田中さんを説得して祐一君の説得に当たるように裏から後押しをする。
祐一君の作曲のきっかけになったのは音ちゃんの働きかけ。
朝ドラおじさん日村くんの意見でも今週のMVPは音ちゃん。
彼女が全ての歯車を機能させた。
祐一君のこだわり
どうしても自分の音楽に対するポリシーを捨てることができない祐一君。
全力をかけて作曲した反逆の歌。
自身で最高傑作と思ってはみたものの、小山田先生の評価は驚くほど辛辣。
で!
鼻先で軽くあしらわれる。
もうこれ以上の屈辱はありえない祐一君。
作曲そのものも全くやる気にもならず、早稲田の団長の再度のお願いにも冷たく受け答えして全くやる気を出さず。
そこで音ちゃんが裏で団長をけしかけた。
自分の言葉で想いを伝えて下さい!
そうすれば必ず道が開けるはず。
早稲田の未来も古山家の未来も田中団長の双肩にかかっているのですと。
実はこのやりとりが功を奏した。
団長の身の上話に心動かされた祐一君は瞬く間に紺碧の空を完成させるのだ。
この1連の流れで作曲の何たるかを改めて確認することになった祐一君。
誰かを思い浮かべて、その人のために曲を作る。
今まで全て自分で埋めつくされてきた心の中を1度リセットして、新たな世界へ1歩踏み出す。
作曲家古山祐一が目覚めた瞬間でもあった。
天然素材から生まれたshunax fafra シューパウダー
天才だからこそ気がつかないポリシー
既に売れっ子作曲家となっていた同僚の木枯正人君。
何度も報告するように彼のモデルは古賀政男。
ヒット曲を連発して、戦前戦後を通して日本の歌謡界を引っ張ってきた第一人者。
その彼をして古山祐一を天才と呼んだ。
自分へのこだわりがあるゆえに周りの雑音など全く耳に入らない。
極限まで自分を追い詰め信じた音楽を作り出す。
本当はもっと柔軟にいろんな人のために世界を広く公開することが望ましいんだけれど、そこに簡単に迎合しないのが天才の証なんだと。
木枯君は祐一君の実力を高く評価していて、なおかつ友達として彼の去就を心から心配していた。
しかし2人だけのやり取りで何かに目覚めた祐一君。
もう一度1から作曲し直すことを約束するのだ。
紺碧の空は周りのみんなを応援した
出来上がった紺碧の空は早稲田の応援歌としてデビューしたが、この歌は1聴く者をして皆を励まし続けている。
早稲田大学だけではなく野球を見ている人や、大学の様々な活動を応援している人たちを励まし続けた。
最初は6番目の応援歌との触れ込みだったが、今は昇格して第一応援歌となっている。
この応援歌が出来上がった事は作曲家古山祐一にとって本当の意味でのデビュー曲。
ここから様々な分野で古山祐一の名前が知れ渡ることに。
さて、来週からはいよいよ福島三羽ガラスが機能しそう。
見事に3人がそろっている。
作曲家と作詞家。そして歌手。
いずれチャンスを見てこれら3人の関わった曲を紹介できたらと思う。
来週の予告編では音ちゃんが女心を勉強するためにカフェで女給として働く話が出ていた。
要するに例のコンクールに出演するための歌唱力を勉強するためのことらしい。
見た感じではかなりドタバタ喜劇に描かれていたような。
そして、そして、祐一君の果たしてコロンブスレコードでのレコーディングはどうなるのだろう。
もう最初に決められていた契約金がリミットに近くなっているはず。
どうしても1曲作らねばならないよね。