今日のエールでは鉄男君と希穂さんの恋物語から始まって音ちゃんのカフェの女給さんがいよいよ最終日になる話。
そんな中を自分の思いを込めた鉄男君の作った詩。
福島行進曲
地元への愛と自分自身の苦しんだ恋愛経験を抱き合わせたご当地ソングとも言うべき歌。
歌詞の内容に感動した祐一君。
ぜひとも作曲させてほしいと頼み込んだ結果
目次
鉄男君と希穂さ子さん恋の顛末
カフェでの勤務が最終日となった音ちゃん。
実はそのカフェパピヨンを訪ねてきた鉄男君。
どうしても希穂子さんと話がしたいと強く訴えてはみるのだが。
けんもほろろの対応しかしない希穂子さん。
なぜ私が福島を離れたのか?
あなたのことが重荷になったから
お引き取りください!
相手に全く弁明の余地さえ与えない厳しい言い回し。
きつく拒絶された鉄男君はそれ以上何も言うことができず、引き下がるしかなかったのだ。
実はここに音ちゃんが学ぶべき男女の心の機微が描かれていた。
希穂子さんは本当は鉄男君の誠実で真面目な人柄が大好き。
彼だからこそ社長に見初められて縁談まで用意されている。
誰の目から見ても魅力的に映るのが鉄男君。
しかし、自分の境遇やわずかばかり起こった嫉妬心とかそういった諸々を考えると自分は彼にふさわしくないと考えてしまう希穂子さん。
そしてお互いのために自分は身を引くしかないと心に決めているようだ。
その結果心にもない発言になった。
その様子を目の当たりに見ていた音ちゃん。
男女の心の機微をしっかり学べたに違いない。
音ちゃんの学んだ恋愛の機微
カフェのママから最終日に告げられたこと。
あなたはこのままここで働き続ければ必ず一流になれるのに。
とても残念ね。
音ちゃん曰く
でも、私叱られてばかりでしたよ。
希穂子さんがすかさずフォローする。
あなたには見込みがあったからだからいっぱい注意されていたの。
こうして最終日の勤務についた音ちゃん。
特に最終日に希穂子さんと鉄男君のやりとりを目の当たりにして、男女の心の中が痛烈に身に染みてわかった。
本当は好きなんだけれど、相手のためにわざと嫌いなそぶりを見せて自分から遠ざけるように仕向ける。
何とも切ない女心。
これって椿姫のヴィオレッタそのものだよね。
ヴィオレッタは恋人のお父さんから言われたことを自分なりに解釈してアルフレードを拒絶してみせるのだ。
その女心を表現しなければヴィオレッタを演じる事はできないようだ。
そこでさらに今日初めてわかった設定になっていたが、音ちゃんが実は結婚していたことが学校のみんなに知れる日にもなった。
人妻
学生
カフェの女給
3足のわらじを見事に履きこなして自分の目標とすべき役柄に向かっていく。
周りの未婚の同級生にしてみればびっくりする内容だったろう。
しかしそこで音ちゃんに激しく反発したのが彼女
夏目千鶴子さん
彼女を調べてみると実はしっかりしたモデルがいることがわかったのだ。
古関裕而氏と同時代に活躍していた著名な声楽家。
どうやら彼女がモデルとされているようだ。
調べてみると彼女はおじいさんが外国人で、彼女自身もクオーターということに。
かなり裕福な家庭に育って、十分な音楽教育を受けられた後にプロとして活動していたようだ。
エールでは千鶴子さんが音ちゃんに激しい対抗心を燃やす。
あなたは自分の欲しいものを手に入れるために強欲極まりない
強欲とみるか向上心とみるかそこは意見の分かれるところだが。
同じ学生同士の観点から見れば、音ちゃんは結婚していて夫婦の経験が現在進行形。
他の人と同じ土俵には上がっていないように見えるのかも。
千鶴子さんは自分の全てをかけて全身全霊でヴィオレッタの役柄を取りに行こうと決心したみたい。
火花がバチバチ散ったすごいシーンだったけどね。
村野鉄男作詞古山祐一作曲
音ちゃんの働くカフェから戻ってきた鉄男君。
久志君と共に祐一君の家でいっぱいやることに。
自分自身が恋い焦がれた希穂子さんに厳しく別れを宣告されて、失恋でずいぶん痛め付けられた。
後悔の念ばかりが先に立ってしまう。
俺がぐずぐずしていたばっかりに…
男女の仲はなかなか思い通りにはいかないね。
鉄男君はこの後福島の新聞社を辞めることになる。
自分自身の目標とすべき人生を歩みたいから。
そして彼もまた福島を愛する1人。
故郷を愛でる気持ちは人一倍。
そんな中思いを込めて書いた歌が。
福島行進曲。
故郷への応援歌。
応援歌福島行進曲
歌詞をじっくりと読んでみて、これは間違いなく失恋の歌だよなと。
希穂子さんとの切ない別れを言葉に置き換えてみたのだ。
なんとも上品で切ない曲だが、この曲はこのドラマのポリシーに従ってオリジナルの曲がきちんと存在する。
とある音楽学校の女性が自ら歌って見せてくれている。
子供たちのはしゃいだ声がなんとも印象的だけれど。
歌詞は切ない失恋の歌に仕上がっている。
エールではこの曲が2年以上採用されなかった祐一君の初レコード作品となる。
とにかく最初のレコーディングができたことが何もにも増してめでたいことなんだけれど。
歌手に推薦した佐藤久志君は無名なこともあって採用はされなかった。
廿日市氏が連れてきたのは、見知らぬ女性歌手。
曲は行進曲なのでどちらかと言えば明るい感じはするが、歌詞はとても切ない内容。
わかりやすいメロディーで耳に聞きやすいかも。
さてここから明日で今週最後の物語。
この福島行進曲をめぐってはこの後さらにまたエピソードが加わるのだ。